はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米巨大オンライン証券TD Ameritradeが仮想通貨業界に参入した理由は「ビットコイン投資需要」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

TD Ameritradeが出資した理由
新興仮想通貨取引所=ErisXの主要出資企業であるTD Ameritradeの重役は、出資し業界参入した理由について、「クライアントは規制された取引所に規制された商品を求める」と言及、ビットコイン投資の需要を強調した。
ErisXの発表
新興仮想通貨取引所ErisXが10月4日、米国で有名なTD AmeritradeやCBOEを始めとする複数企業からの投資を受けたことを明らかにした。ErisXは、2019年に仮想通貨現物取引や、現物受渡し仮想通貨先物取引の提供開始を予定している。
TD Ameritradeとは
TD Ameritradeとは、ネブラスカ州オマハに本社を置く、米国トップクラスのオンライン証券。個人、法人向けに株式、債券、投資信託、ETF、先物など様々な金融商品取引が可能なオンラインプラットフォームを提供している。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

ErisXの筆頭投資企業TD Ameritradeはなぜ出資

昨日CoinPost でも報じたように、TD Ameritrade(TDA)は、1975年に設立された米国の証券を牽引するトップクラスの企業であり、現在1,100万もの顧客口座を持ち、1.2兆ドル(約114兆円)もの資産を取り扱っている。

また、2010年に設立された先物専門のErisXは、新たに構築する取引プラットフォームに仮想通貨現物取引だけでなく、最終的には、ビットコイン、イーサリアム等の主要デジタル資産の現物受け渡し先物取引も追加すると発表した。

このような経緯を経て、オンライン証券の巨大企業が、仮想通貨に参入した格好だが、その背景にはなにがあるのか?

日本時間5日、TD Ameritradeの「取引教育部門のEVP」を務めるSteve Quirk氏は、CNBCの経済番組FastMoneyに出演し、ErisXに出資に関する背景を番組視聴者へ述べた。

「我々は、大手トレード会社のVirtu Financial、ベンチャーキャピタルのDRW、CboeやDigital Nex Opportunities(今回の出資企業)などと並んで、ウォール街のベテラン企業であり、クライアント(同社の顧客)がどのような投資商品を求めるか理解している。」

「ErisXは2010年から運営許可を持っており、現在は、現物ビットコインを保管(カストディ)できるように、清算期間としての(clearing house license)ライセンスを申請している。」

さらに、彼は、「TDAの取引高は75~100万シェアであり、前四半期におけるビットコインの取引高はその10%を占めた様だ。我々のクライアントは、規制されている商品を求めている。ErisXは完全に規制された(法令に準拠した)仮想通貨取引所・清算機関として運営を行い、現在のTD Ameritradeの口座からもアクセスが可能である。」と、ビットコイン投資の需要について強調した

さらに、Quirk氏は昨日、今回の出資の目的を以下のように主張している。

「TDAの一般(投資家)顧客は、認可(規制)された正当で透明性のある取引所を通じて、既存の資産市場と同じように、デジタル通貨商品を取引したいと考えている。 一般顧客が容易にデジタル通貨商品にアクセスできる環境を作成することが大きな目的であり、それこそが今回私たちがErisXに投資した理由だ。」

ErisXの計画

ErisXの広報担当Jessica Darmoni氏が、同社は2017年に既にアメリカ商品先物取引委員会(CFTC)に属するデリバティブ清算機関(DCO)に書類を提出しており、その承認を見据えて、現物取引は2019年第2四半期、先物取引の開始は2019年後半を予定しているとされている。

また、8月3日に、ニューヨーク証券取引所(NYSE)を子会社に持つIntercontinental Exchange(ICE)や、スターバックス、マイクロソフト、ボストンコンサルティンググループなどが主体となって、仮想通貨取引所Bakktを今年の11月に開設を予定すると発表し、『今年最大のニュース』とされていた。

このように、BakktやErisXといった有名な複数企業に支援され、メインストリームをターゲットにした仮想通貨サービスが普及し、特に現物受渡し先物の提供も開始されることは、仮想通貨における健全な市場にとって極めてポジティブな動きであると言えるだろう。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/25 火曜日
15:38
SEC、Fuseエナジートークンを証券非該当と判断 実用型トークンに新たな道筋
SECが英Fuse Energyの実用型トークンを証券非該当と判断し、ノーアクションレターを発行。DePIN分野の規制明確化が進む中、市場規模は190億ドル(約2.9兆円)に達し、前年比270%の急成長を記録。
13:54
「プレミアムで取引されるデジタル資産トレジャリー企業は少数に」ビットワイズ見解
ビットワイズCIOがビットコインなどを保有するDAT企業の今後を分析した。プレミアムを維持できるのは一部のみで、多くはディスカウント価格で取引されると予想している。
12:13
中国、ビットコインマイニング世界3位に復活か シェアの14%を占める=ロイター
ロイター通信によると、中国のビットコインマイニングシェアが2021年の全面禁止後に約14%まで回復し、世界第3位に返り咲いた。新疆や四川で余剰電力を活用した地下採掘活動が活発化。
12:01
JPモルガン、仮想通貨企業CEOの口座閉鎖か 「チョークポイント2.0」と波紋を呼ぶ
ビットコイン決済アプリStrikeのCEOがJPモルガンの口座を閉鎖されたと訴えている。仮想通貨業界への銀行サービス拒否が続いている可能性が浮上し波紋を呼んでいる。
11:44
グレイスケール、XRP・ドージコインETFを上場開始 管理手数料は初期免除
グレイスケールがXRP・ドージコイン現物ETFを11月24日にNYSE Arcaで上場開始。管理手数料0.35%、初回3カ月間または10億ドル到達まで無料。米国初の純粋なドージコイン現物ETFとして、キャナリー・キャピタル、ビットワイズに続く市場参入。アルトコインETF市場が急拡大中。
11:35
米ビットコイン現物ETF、4週連続で資金が純流出
米上場の仮想通貨ビットコインの現物ETFは、先週の資金フローが約1,914億円の純流出だった。これで週次としては4週間連続で純流出となったが、ポジティブな見方も上がっている。
06:50
金融庁、仮想通貨交換業者の責任準備金積立を義務化へ
金融庁は仮想通貨交換業者に対し、不正流出などの事案に備えて責任準備金の積み立てを義務付けることがわかった。金商法適用の議論が進む中、投資家保護を強化する。
11/24 月曜日
17:50
ブラックロック、ビットコイン投資の本質は「デジタルゴールド」 機関投資家が重視する“真の価値”とは?
世界最大の資産運用会社ブラックロックのデジタル資産部門責任者が、機関投資家がビットコインに投資する理由を解説した。「デジタルゴールド」としての価値保存機能が重視される一方、決済手段としての利用は依然投機的との見方を示した。
11:47
ソラナのインフレ率を下げる改善提案 今後6年で2,230万SOLの発行量削減見込む
仮想通貨ソラナのコミュニティがインフレ減少率を引き上げる改善提案を公開した。目標インフレ率への到達が6年から3年に短縮する見込みだ。
10:25
「仮想通貨市場の弱体化、背景にマーケットメーカーの機能不全」トム・リーが指摘
ビットマイン会長が仮想通貨市場の下落が続いている要因を分析した。10月10日の清算イベントがマーケットメーカーを機能不全にしていると見解を示している。
11/23 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ヴィタリック紹介のイーサリアム新ツールやXRPのステーキング導入案など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン売られ過ぎでも反転せず、12月FOMCの据え置きが現実味を増す|bitbankアナリスト寄稿
今週のBTC対円相場は1400万円割れまで下落。ヌビディア好決算後も1400万円割れが続き、米雇用統計の強弱まちまちな内容が見通し悪化を助長。12月FOMCでの金利据え置き観測が強まる。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|金融庁の暗号資産規制方針に高い関心
今週は、金融庁の仮想通貨規制方針、ビットコイン採掘割合の95%到達、ビットコインとイーサリアムの市況分析に関する記事が関心を集めた。
11/22 土曜日
13:45
ANAPホールディングス、企業向けビットコイン戦略支援「ビットコイン道場」を開始
ANAPホールディングスが企業のビットコイン活用を支援する継続型プログラム「ANAPビットコイン道場」の提供を開始した。会計や税務などの実務を専門家が包括的にサポートし、参加企業がコミュニティ形式で課題解決に取り組む仕組みを提供する。
13:02
コンヴァノがビットコイン戦略から本業回帰、AI・ヘルスケア事業に注力へ
コンヴァノが仮想通貨ビットコインを最大約2万BTC取得する計画を取り下げ、成長中の事業へ軸足を移す。業績予想を上方修正しており本業成長を重視する戦略転換となる。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧