TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

金融安定理事会がG20をフォローアップ:仮想通貨は(現時点で)金融の安定を脅かすものではない

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

金融安定理事会の最新報告書
金融安定理事会は、3月に開かれたG20のフォローアップ報告を公開した。これによると、仮想通貨は現時点では、世界的な金融の安定を脅かすものではないものの、引き続き監視は必要だとしている。
将来的には仮想通貨が金融の安定を脅かすか
しかし同報告は、仮想通貨がこれ以上に人気を高め、普及していれば、既存の金融の安定に影響を及ぼす可能性が高いと示唆している。

金融安定理事会の最新報告

金融安定理事会(FSB)から新たな報告書が公開された。 これによれば、仮想通貨は現時点では、『世界的な金融の安定を脅かすものではない』とのことである。

とはいえ、今後の監視は必要であるともしている。

この報告書は、仮想通貨による安定した既存金融への影響に焦点を当てたもので、今年3月にFSBの長官からG20の財務大臣と中央銀行長官に宛てられた、報告書のフォローアップである。

また、同じく7月にFSBが公開した、総理事会に属する基準設定委員会による仮想通貨関連業務のレビューも兼ねている。

FSBはこの報告書で、仮想通貨を支払い手段、価値の保存手段や会計単位として見なしていないという旨を明かしている。

出典:FSB

そして仮想通貨は現在、流動性の低さや、ボラティリティや仕組みの面でのリスクなど多くの課題に直面していると思われる。

以下が、報告書の要点となる。

今可能な情報から言えることは、仮想通貨が金融の安定に重大なリスクをもたらすことは現時点では見られないということだが、市場の成長の速さを鑑みるに、引き続き監視は必要となる。仮想通貨の利用は今後も進化を続けるだろうが、そうなると将来的には金融の安定性への影響をもたらすことになるだろう。

将来的には金融の安定を脅かすか

こうしたリスクには、金融機関・規制機関への信頼度や評判に関するものが含まれうると、同報告書で述べられている。

そして、仮想通貨が一般的に支払いや決済で用いられるようになると、その時価総額や資産効果によって金融へも影響を及ぼすようになる可能性が高いとしている。

さらに、仮想通貨が引き続き人気を集めていくと、投資家がこの領域へ移っていくがゆえに、ますます既存の金融の安定に影響を及ぼすようになると述べられている。

なお、G20サミットを前に国際通貨基金が発表した「世界経済見直し 」報告でも記述してあるように、FSBの報告書も「イノベーションとリスクのバランス」について言及しており、最先端の新興技術たる仮想通貨はいつの日か既存の金融システムを脅かすことになる、と述べている。

出典:FSB

FSBの加盟国は、すでに仮想通貨に関して、国内で幅広く監督・規制・その他行動を起こしている。

本国の規制当局や基準設定委員会は、投資家に対し、金融システムの効率化を促しうる分散型台帳技術(DLT)の可能性を支持すると同時に、仮想通貨のリスクに関する警告を再三発している。

こうした行動は、イノベーションによるメリットの維持と、消費者・投資家の保護や市場の整合性におけるリスクの抑制とのバランスを保つ形で実現すると見込んでいる。

CoinPostの関連記事

G20会議:仮想通貨の基礎となるものを含む技術革新は、金融システムや経済に『重要な便益』をもたらし得る
23日、G20会議が閉幕。FATFに対し、10月までに仮想通貨のアンチマネーロンダリング(AML)に関する国際規制の明確化を求めたほか、財務省サイトにて、「仮想通貨の基礎となる(ブロックチェーン)技術などが、金融システム及び、より広く経済に重要な便益をもたらし得る」との文面が確認された。
G20の合意で韓国が政策軟化へ|金融資産として認める方針
G20が仮想通貨を「金融資産」として認めることに同意したことを受け、韓国もこれまでの各政策を軟化させる方針。G20は各国に対し、仮想通貨業界におけるグローバルスタンダードとなる「統一された規制」の提言提出期限を7月までに定めている。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
11/22 金曜日
15:00
仮想通貨XDC(XDC Network)の買い方と将来性は?
ハイブリッド型ブロックチェーンを採用する仮想通貨XDCの特徴や将来性を解説。SBIとの提携や買い方、リスクについても詳しく紹介します。
13:50
米SEC敗訴、連邦地裁がディーラー規則は無効と判断 「仮想通貨業界全体にとっての勝利」
米連邦地裁がSECのディーラー規則を無効と判断し、SECの敗訴が確定した。原告の米ブロックチェーン協会CEOは、この判決は仮想通貨業界全体の勝利であると表現。ディーラー規則は分散型金融に重大な影響を与える可能性が危惧されていた。
13:10
トレードの機会損失を最小限に、メタマスクがイーサリアムガス代込みスワップを新たに導入
仮想通貨イーサリアムの主要ウォレットMetaMaskは新機能「Gas Station」の導入を発表した。ガス代不足によってスワップが中断されることを防ぐものである。
11:26
チャールズ・シュワブ次期CEO、規制緩和で仮想通貨現物取引への参入示唆
米大手ブローカー、チャールズ・シュワブの次期CEOが、規制環境の変化があれば仮想通貨現物取引へ参入すると述べた。トランプ新政権に期待する格好だ。
10:10
仮想通貨擬人化BCG「コインムスメ」、板野友美がアンバサダー就任
タレントの板野友美氏がWeb3ゲーム「コインムスメ」のアンバサダーに就任。板野氏プロデュースのアイドルグループとのコラボユニットも結成する。
09:55
Suiブロックチェーン、稼働停止の原因や対策を公表
約2.5時間稼働を停止していた仮想通貨SUIのブロックチェーンが復旧。その後、原因や今後の対策を公表している。
08:20
マイクロストラテジー、ビットコイン追加購入のための30億ドル調達を完了
米マイクロストラテジーは21日に仮想通貨ビットコイン追加購入のための、2029年満期の無利息転換社債の募集を完了したと報告した。
07:50
金融庁、仮想通貨仲介業の新設を検討
仮想通貨のイノベーションと利用者保護の両立に向けて、金融庁が仲介業の新設を検討。この会議ではステーブルコインも議題に上がった。
06:45
トランプ氏のメディア企業、「TruthFi」仮想通貨決済サービスの商標出願
トランプ次期大統領が保有するトランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループは今週、デジタル資産取引やその他決済処理サービスのプラットフォーム「Truthfi」の商標出願を行った。
06:25
SECがソラナ現物ETFの審査開始、2025年承認へ期待高まる
米証券取引委員会はソラナ現物ETFの上場申請に関する審査を開始したようだ。SOLは本日8%上昇している。
06:08
トランプ次期政権の仮想通貨諮問委員会、ビットコイン準備金設立の可能性=報道
トランプ次期大統領が提案した仮想通貨諮問委員会は、米国のビットコイン準備金を設置する可能性があると報じられた。
05:45
ソラナが史上最高値更新、XRPも急騰、ゲンスラーSEC委員長の退任確定を受け
仮想通貨のソラナやXRPなど、SECが規制の標的としている銘柄は22日、ゲンスラーSEC委員長の退任が確定したことを受けて大幅に上昇した。
11/21 木曜日
17:00
BitwiseがソラナETF準備開始 デラウェアで信託登録完了
暗号資産運用大手Bitwiseが、ソラナ(SOL)ETF組成に向けデラウェア州で信託登録を完了した。VanEck、21Sharesに続く参入となる。
16:59
バイナンス、5種類の仮想通貨取引ペアを11月22日に取扱い中止
大手取引所バイナンスが、THETA/ETHやRARE/BRLなど5種類の仮想通貨取引ペアの取扱い中止を発表。11月22日12時より取引停止へ。各トークンは他の取引ペアで継続取引可能で、価格への影響も限定的。スポット取引ボットサービスも同時終了。
15:27
ビットコイン1500万円突破 ETFオプション解禁で資金流入加速
ビットコインが史上初めて1500万円を突破した。米国でETFオプション取引が解禁され、機関投資家の参入が加速。IBITへの1日1000億円規模の資金流入が継続する中、トランプ政権への期待も相場を押し上げる。バーンスタインは3100万円到達の強気予想を見立てている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧