はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

過去最悪の経済危機に直面する「ベネズエラ」、仮想通貨ビットコインの需要が急拡大

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

英BBC、ベネズエラにおける仮想通貨の実態を報道
コーヒー1杯の価格がこの1年間で「3700倍」に急騰するなど、深刻なハイパーインフレが続く南米ベネズエラで、仮想通貨ビットコインの需要が急速に高まっていることが英BBCに報じられた。

大手メディアBBC、ベネズエラの仮想通貨状況を報道

経済危機に直面しているベネズエラにおいて、ハイパーインフレを生き延びる手段の一つとして、仮想通貨が利用されている点が英国の大手メディアBBCによって報道された

1945年以降、最悪と称されるハイパーインフレを経験している中南米の同国では、2018年3月に0.75ボリバルで購入できたコーヒー1杯が、1年後の現在、なんと2800ボリバル(約3700倍)にまで急騰しているという。

すでに、ベネズエラ政府が昨年8月に実施した、デノミネーション(Denomination)を考慮しても異常な数値だ。

そんな実態を抱えるベネズエラの法定通貨「ボリバル」の代わりに着目されているのが、ビットコインである。

同国政府も昨年、石油に裏付けされた独自の国家仮想通貨ペトロを発表するなどして経済危機に直面する手段として仮想通貨に白羽の矢が立っていた。

この流れは、仮想通貨情報サイトCoinDanceのベネズエラからのBTC取引量からも確認できる。

出典:Coin Dance

ハイパーインフレや国家危機を要因に既に300万人以上がベネズエラを去っている中、生活必需品の価格急騰が犯罪率の上昇にも繋がっている実態がある。

ビットコインがデジタルである点も、実際に持ち運ぶ必要性がないことも犯罪率の高いベネズエラを移動する際に際立つそうだ。

また国外に出稼ぎしてベネズエラに仮想通貨を介して送金すれば「Western Union」などの送金企業とは違い、低い手数料で抑えられる点も高く評価されている。

同国経済コンサルティング企業Econanaliticaの経済学者Asdrubal Oliveros氏は、以下のように言及した。

多くのベネズエラ人はビットコインをボリバルに換金することで、常に価値が下がり続けているボリバルからせめて少し価値を担保しようとしている。

このように、英BBCは経済危機に直面している状況にあるベネズエラにおいて、仮想通貨が普及しているから「少なくとも一つの国では投機目的の投資家ではなく、一般の市民に恩恵が届いている」と評価を行なった。

ベネズエラにおいて現在起きているハイパーインフレの状況は、同国や同国市民にとっては苦しい状況ではあるものの、2008年に世界経済を揺るがした「リーマン・ショック」直後に誕生したビットコインは、むしろそういった状況下でこそ真価を発揮するのかもしれない。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

ベネズエラでビットコイン取引量が過去最高を記録|政府発行仮想通貨ペトロの現状や規制の動向から考察する背景
ハイパーインフレなど混迷を極める経済状況に置かれるベネズエラは、政府発行の仮想通貨ペトロの現状や強硬的な仮想通貨業界の規制枠組み法案の施行など、仮想通貨を取り巻く環境においても混乱が伺える。
ベネズエラ政府、仮想通貨ビットコインとライトコインの「国際送金サービス」開始
自国通貨不安でハイパーインフレに陥っているべネズエラ政府が、ユーロ建てで仮想通貨ビットコインとライトコインの国際送金サービスを開始した。LTCは一時11%弱の高騰を見せている。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/06 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ETH価格特化の新組織誕生や米国初のソラナ現物ステーキングETF上場など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン週次レポート:1600万円台を窺う展開、トランプ減税法案通過で相場底堅く推移|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコイン(BTC)対円相場は1600万円を窺う底堅い展開。トランプ減税法案上院通過で1520万円台で下げ渋り、ADP雇用レポート下振れによる早期利下げ観測で1570万円台に回復した。bitbankアナリスト長谷川氏は下降チャネル突破も11万ドル乗せに苦戦と分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|BitwiseのBTC20万ドル到達予測維持に高い関心
今週は金融アドバイザーの推奨ポートフォリオ、Bitwiseのビットコイン20万ドル到達予測維持、アリゾナ州知事による押収仮想通貨の準備基金法案への拒否権行使に関するニュースが最も関心を集めた。
07/05 土曜日
13:40
トランプ一族の「World Liberty Financial」、WLFIトークンの取引開始を提案
World Liberty Financialが仮想通貨WLFIトークンの譲渡可能化を提案。早期支援者のトークンがアンロックされる見込み。
13:00
リップル社、シンガポールでXRPLの起業家育成プログラム開催へ 最大20万ドル資金提供
リップル社がシンガポールでXRP台帳基盤の起業家育成プログラムを開始する。RWAトークン化・DeFi・AI分野などに焦点を置き、最大20万ドルの資金提供を予定している。
10:20
1兆円相当ビットコインが移動も、構造的売り圧力は限定的か=Bitcoin Vector分析
14年以上動かなかった8万ビットコイン(約1.2兆円)が8個のアドレスから移動。仮想通貨取引所への売却ではなくOTC取引との見方も。
09:45
ロシア国営ロステック、トロンでステーブルコインRUBx発行へ 制裁回避狙いも
ロシア国営企業ロステックがルーブル建てステーブルコインRUBxを年内に発行する予定だ。決済プラットフォームRT-Payも立ち上げる。経済制裁回避の意図もあるとみられる。
08:20
Mercado Bitcoin、XRPレジャーで約300億円の資産トークン化計画
ブラジルの仮想通貨取引所Mercado BitcoinがXRPLで実世界資産トークン化を拡大。南米機関による最大規模の取り組み。
07:10
英上場ゴールド探査会社Hamak Gold、ビットコイン財務戦略導入で247万ポンド調達
ロンドン上場のHamak Goldが仮想通貨戦略転換を発表。カタール王族系投資ファンドも参加し株価6%上昇。
06:55
14年以上動かなかったビットコイン、合計1兆円相当が移動 警戒感高まる
14年以上動かなかった合計1兆円相当の仮想通貨ビットコインが、8個のアドレスから移動したことがわかった。当時からどのくらい価値が増えているのかも明らかになっている。
06:30
Ondo Finance、米SEC登録のOasis Pro社買収でトークン化証券市場に本格参入
RWAトークン化プラットフォームOndoが規制準拠のOasis Proを買収。米国投資家向けトークン化証券サービス拡大へ。
06:21
初心者向け|仮想通貨取引所のKYC手続きとは?スマホでできるeKYCの流れと注意点
口座開設の必須手順 暗号資産(仮想通貨)取引所を利用し始めるには、口座開設時に「KYC(本人確認)」と呼ばれる手続きが必要です。これは、ユーザーの身分確認や、利用目的の確認を通…
06:10
スウェーデン、違法収益による仮想通貨の押収を強化
スウェーデンのストレマー司法相が警察や税務当局に仮想通貨を含む犯罪収益の押収強化を指示。昨年11月導入の欧州最厳格な没収法により840万ドル相当を押収済み。
05:40
2800分の1の確率を突破 個人マイナーがビットコイン採掘に成功、5000万円獲得
個人ビットコインマイナーが7月4日にブロック903,883を単独採掘し、3.173BTC(約5000万円)の報酬を獲得。ネットワーク全体の0.00026%のハッシュレートで成功。
07/04 金曜日
17:43
マックハウス、仮想通貨事業でゼロフィールドと基本契約
アパレル大手マックハウスが暗号資産事業に参入。国内マイニングシェア1位のゼロフィールドと基本契約を締結し、ビットコイン購入とマイニングの両輪戦略で収益多様化を目指す。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧