はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

偽ブランド品排除へ ルイ・ヴィトンが真贋証明にブロックチェーンを利用|採用は企業版イーサリアム

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ルイ・ヴィトン、ラグジュアリー品のブロックチェーン追跡
世界的有名高級ブランド「ルイ・ヴィトン」のオーナー企業「LVMH」が、高級ブランド品の真贋を証明するためのブロックチェーンプラットフォームの実装を予定している。5月から6月頃に「ルイ・ヴィトン」と「ディオール」との二つのブランドラインにて実装予定。

ルイ・ヴィトン、ブロックチェーン高級ブランド品を追跡

世界的に有名な高級ブランド「ルイ・ヴィトン」の親会社「LVMH」は、ラグジュアリー品の真贋を証明するためのブロックチェーンプラットフォームのローンチに備えていることがわかった。仮想通貨メディアCoindeskが報道した。

このプラットフォームは、「AURA」と名付けられ、5月から6月頃に「ルイ・ヴィトン」と「ディオール」との二つのブランドラインにて実装されるという。

なお、最終的には、LVMH傘下の60以上の高級ブランドおよび、ライバル企業のブランドにもサービスを提供する予定だ。

LVMHは、一年前よりブロックチェーン開発チームを設立し、ConsenSysやマイクロソフトのAzureとも連携関係を継続していた。

「AURA」プラットフォームに採用されるブロックチェーンは、米メガバンクJPモルガンとエンタープライズ・イーサリアム・アライアンスで共同開発した、企業向けブロックチェーン「Quorum」上で構築されたものだという。

まず最初にAURAは、「本物の証明」というメカニズムで、高級品の原材料から、販売店まで一連のプロセスを追跡する。なお、新品だけでなく、中古品もその追跡対象になり得る。

そして、第二段階のAURAは、知的財産を保護し、ブランドのユーザーに対して、商品の特別な提供や、イベントへの参加、または偽広告の対策などのサービスを提供する予定である。

LVMHがイーサリアムを使う理由

現在、サプライチェンーンを追跡し、真贋を判別に特化したブロックチェーンといえばVeChainなども挙げられるが、LVMHはそれらではなく企業版イーサリアムで開発を進めていくという。

同情報筋によると、LVMHが第三者ブロックチェーンを用いることは、ブロックチェーン本来の理念である「第三者」をなくすことに反しており、「市場において、第三者企業でなく、一つの産業が独自のコンソーシアムを立ち上げるべきだ」と指摘した。

またイーサリアム基軸のブロックチェーンを利用することに関して上述の情報筋は、プライベート・ブロックチェーンはより大きなブロックチェーンエコシステムになるまでの中間地点だと述べ、以下のように今後の展望を語った。

LVMHは継続してパブリック・ブロックチェーンとブライベートネットワークが顧客に価値を与えるためには、将来的に相互運用性が必要になると考えている。

またこれは代理店と再販業者を制限の無いグローバルなネットワークに接続させる方法にもなるだろう。

と述べた。

このように、世界的著名ブランドがブロックチェーンを利用することで、今後もさまざまなブランドがブロックチェーン業界に参入することに注目が集まるだろう。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

米FDA、医薬品の来歴追跡に向けブロックチェーンの試験的導入へ
米国食品医薬品庁(FDA)は、サプライチェーンの品質向上のために、ブロックチェーンを医薬品業界に導入する計画を発表した。現在プロジェクト参加企業を募っている。
H&MがVeChainを試行|製品データ追跡の活用に注目
ファッション大手H&M傘下のArketはサプライチェーンにおけるブロックチェーン技術の試験導入をVeChainを用いて実施。今後VeChainの実用性にも注目。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09/18 木曜日
16:50
「社会のジレンマを突破する」日本初のステーブルコイン発行ライセンス取得、JPYC岡部典孝氏が語る|独占インタビュー
JPYC株式会社が日本初の日本円建てステーブルコイン発行ライセンスを金融庁から取得。代表の岡部典孝氏が語る100万円制限の実態、3年後10兆円の発行目標、プログラマブルマネーがもたらす金融革命とは。
13:40
ウォーレン米議員ら、トランプ政権の仮想通貨特命官に対する倫理調査を開始
エリザベス・ウォーレン米上院議員ら8名の民主党議員が、トランプ政権のAI・仮想通貨特別顧問デービッド・サックス氏の特別政府職員としての任期制限超過疑惑について倫理調査を開始した。130日の上限を超過している可能性を指摘し、詳細な勤務日数報告を要求している。
13:35
米SECが承認、BTCやXRP投資のマルチ仮想通貨投資信託のETF転換
米SECがグレースケールのマルチ仮想通貨ETPを承認し、ビットコインやイーサリアムなど5銘柄への一般投資家アクセス投資が可能になった。新たな包括的上場基準も同時に導入されている。
13:02
ポリマーケットでの裁定取引で年間60億円の利益発生か 研究者ら分析
分散型予測市場ポリマーケットでミスプライシングを利用した裁定取引により年間60億円の利益が発生しているとの論文が発表された。研究者による分析を解説する。
12:04
FRB利下げ決定も仮想通貨の市場反応は限定的、BNB前週比9.2%高で1000ドルの大台迫る
FOMCでは米FRBが0.25%利下げを決定したが、暗号資産(仮想通貨)への影響は限定的だった。主要アルトコインでは、BNBが前週比9.2%高の1,000ドル目前に。背景としては、バイナンスの規制環境の進展の兆しとMegadropなどの需要が挙げられる。パウエル議長は年内2回の追加利下げを予想するも慎重姿勢を維持。
11:03
業界の行方を決める「天王山」に臨む──ビットバンク廣末氏が描く未来戦略
ビットバンク廣末紀之CEOが語る、預かり資産1兆円規模への成長と今後の展望。金商法への移行と分離課税実現に向けた2025年後半は業界の「天王山」。
11:00
ビットコイン・トレジャリー企業の勢い減速か、4社に1社が純資産割れで取引=K33報告
K33リサーチなどが報告したところによると、ビットコイン・トレジャリー企業の4分の1が純資産価値を下回る時価総額で取引されており、業界の統合が進む可能性が指摘された。
10:02
ヴィタリック、イーサリアムの開発計画をプレゼン
ヴィタリック・ブテリン氏は、仮想通貨イーサリアムの開発計画についてプレゼンを行った。大阪で開催されているイーサリアムのカンファレンスEDCONに登壇した。
09:40
フォワード・インダストリーズ、最大5900億円規模の資金調達でソラナ戦略を推進
米上場企業フォワード・インダストリーズが最大40億ドル規模のATM増資で仮想通貨ソラナトレジャリー戦略を推進する。DeFi Development Corpもソラナ買い増しを発表した。
08:45
トランプ・ジュニア出資のサムザップ、750万ドージコインを初購入
米ナスダック上場のサムザップメディアが750万ドージコインを200万ドルで公開市場から初回取得したと発表した。
07:20
米SEC、仮想通貨ETF上場手続きを大幅簡素化へ
米証券取引委員会が、ナスダック、Cboe BZX、NYSEアルカの3大取引所による包括的上場基準を承認。今後、仮想通貨を含むコモディティベース株式の上場プロセスが大幅に簡素化される見通しである。
07:10
SBI新生銀行、トークン化預金「DCJPY」の導入を検討へ
SBI新生銀行は、円建てトークン化預金DCJPYの導入を検討すると発表。JPモルガンらが参加するプラットフォームを活用し、トークン化預金での多様な外貨の取り扱いも検討する。
06:50
仮想通貨取引所Bullish、NY州からビットライセンス取得 米国展開へ
機関投資家向け仮想通貨取引所ブリッシュが17日にニューヨーク州金融サービス局からビットライセンスと送金業ライセンスを取得したと発表した。
06:25
マネーグラム、ステーブルコイン送金サービス開始 
国際送金大手のマネーグラムが9月17日にクロスミントと提携しステーブルコインを活用した新たな送金サービスを南米コロンビアで開始すると発表した。
06:02
カルシ、予測市場エコシステムハブ開始 ソラナとベースと提携
予測市場プラットフォーム大手Kalshiが17日、ソラナとベースとの提携によるエコシステム支援ネットワーク「カルシエコ」の開始を発表した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧