はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

英ロンドン証券取引所グループ、トークン化された株式を発行|規制下の証券取引所では初事例に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ロンドン証券取引所グループ傘下の取引所でトークン化株式が発行
英ロンドン証券取引所グループ傘下の取引所で、トークン化された株式が発行された。世界最大規模のLSEGが、ブロックチェーン技術を受け入れたことの意義は大きい。

ロンドン証券取引所グループ傘下の取引所でトークン化株式が発行

ロンドン証券取引所グループ(LSEG)傘下の株式取引所Turquoiseで、トークン化された株式が発行されたことが英テレグラフによって報じられた。Turquoiseは、2008年に8つの主要投資銀行によって設立された取引所であり、今回トークンを発行したのは20|30というブロックチェーン企業だ。

また、報道によると、発行されたトークンの総額は3百万ポンド(約4.4億円)相当であるという。

なお規制面についてだが、20|30は、英国の規制当局にあたる金融行為監督機構(Financial Conduct Authority)より「規制のサンドボックス制度」の第4群として認可されているため今回のトークン化株式の発行が可能となっている。

規制のサンドボックス制度とは、イノベーションの促進を目的として、認可企業を規制の対象外とする制度である。

第4群として同制度の認可を受けている企業は、現在、同社を含めて合計で29社。他にも認可を受けたブロックチェーン企業はあるが、LSEG傘下の規制下のマーケットで取引される事例はとなる。

そして、今回の報道に対して、有名ブロックチェーン企業AmaZixのCTOであるLuke Saunders氏は次のようにコメントした。

20|30のブロックチェーンベースの株式がロンドン証券取引所に受け入れられたのはとても有望なことだ。

アセットのトークン化は新しいことではないが、それを世界でも最も大きな金融セクターであるロンドン証券取引所が受け入れたことの意義は大きい。JPモルガンなど大手金融企業もブロックチェーンに強い興味を示しているが、今回の事例はそれにつづく動きとなった。

また、同氏は、低コスト化や透明性と速度の向上など株式のトークン化の利点を強調。今後このような動きが他の規制下の取引所にも及んでいくとの見解を示した。

そのほかの証券取引所におけるブロックチェーン導入の状況

今回のLSEの事例のほかにも、規制下の証券取引所によるブロックチェーン導入の試みはある。その一つが、オーストラリア証券取引所(ASX)が昨年4月に発表したブロックチェーン技術を取り入れた新しいシステムへの移行方針だ。

従来の証券取引管理システムであるCHESSからの移行を、2020年の後半から2021年の第1四半期までを目途に目指しているという。

それらのような伝統金融機関の導入に向けた動きや、サンドボックス制度など規制面でのサポートが整うことで、今後さらに今回のような事例が増えていくのではないだろうか。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/24 月曜日
17:50
ブラックロック、ビットコイン投資の本質は「デジタルゴールド」 機関投資家が重視する“真の価値”とは?
世界最大の資産運用会社ブラックロックのデジタル資産部門責任者が、機関投資家がビットコインに投資する理由を解説した。「デジタルゴールド」としての価値保存機能が重視される一方、決済手段としての利用は依然投機的との見方を示した。
11:47
ソラナのインフレ率を下げる改善提案 今後6年で2,230万SOLの発行量削減見込む
仮想通貨ソラナのコミュニティがインフレ減少率を引き上げる改善提案を公開した。目標インフレ率への到達が6年から3年に短縮する見込みだ。
10:25
「仮想通貨市場の弱体化、背景にマーケットメーカーの機能不全」トム・リーが指摘
ビットマイン会長が仮想通貨市場の下落が続いている要因を分析した。10月10日の清算イベントがマーケットメーカーを機能不全にしていると見解を示している。
11/23 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ヴィタリック紹介のイーサリアム新ツールやXRPのステーキング導入案など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン売られ過ぎでも反転せず、12月FOMCの据え置きが現実味を増す|bitbankアナリスト寄稿
今週のBTC対円相場は1400万円割れまで下落。ヌビディア好決算後も1400万円割れが続き、米雇用統計の強弱まちまちな内容が見通し悪化を助長。12月FOMCでの金利据え置き観測が強まる。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|金融庁の暗号資産規制方針に高い関心
今週は、金融庁の仮想通貨規制方針、ビットコイン採掘割合の95%到達、ビットコインとイーサリアムの市況分析に関する記事が関心を集めた。
11/22 土曜日
13:45
ANAPホールディングス、企業向けビットコイン戦略支援「ビットコイン道場」を開始
ANAPホールディングスが企業のビットコイン活用を支援する継続型プログラム「ANAPビットコイン道場」の提供を開始した。会計や税務などの実務を専門家が包括的にサポートし、参加企業がコミュニティ形式で課題解決に取り組む仕組みを提供する。
13:02
コンヴァノがビットコイン戦略から本業回帰、AI・ヘルスケア事業に注力へ
コンヴァノが仮想通貨ビットコインを最大約2万BTC取得する計画を取り下げ、成長中の事業へ軸足を移す。業績予想を上方修正しており本業成長を重視する戦略転換となる。
10:55
米当局がビットメイン製品を国家安全保障リスクで調査、トランプ関連企業も1万6000台使用
米国土安全保障省が中国メーカーのビットメインを調査し、機器がスパイ活動や電力網破壊に使用される可能性を指摘。トランプ大統領の息子たちの会社アメリカン・ビットコインも1万6000台を購入した。
10:05
コインベース、ソラナのミームコイン取引所「ベクター」を買収
コインベースがソラナ基盤SocialFiプラットフォーム「ベクター・ファン」を買収すると発表した。年内に取引完了予定で、ソラナエコシステムへの参入を拡大し、すべてを取引できる取引所の構築を目指す。
09:35
ベセント米財務長官、ビットコインバーにサプライズ訪問 仮想通貨業界への影響は
スコット・ベセント米財務長官がビットコインバー「Pubkey DC」を訪問し、仮想通貨コミュニティで話題になっている。業界関係者の反応と今後の影響を解説する。
08:25
NYSEがグレースケールのXRPとドージコインETF承認、25日上場予定
NYSEがグレースケールのドージコインとXRP ETFの上場を承認し、11月25日に取引を開始する。今週はビットワイズのXRP ETFやフィデリティのソラナETFも上場し、アルトコインETF市場が急拡大している。
07:45
「仮想通貨財務企業などの上場後の事業の大幅変更について対応を考える必要」JPXのCEO
日本取引所グループの山道CEOは、ビットコインなどを保有する仮想通貨財務企業への規制強化は現時点では検討していないと説明。一方で、事業の大幅変更については対応を考える必要があるとも述べている。
07:05
個人マイナーがビットコイン採掘に成功、1億8000万分の1の確率を克服
極めて小規模な個人マイナーがわずか6TH/sのパワーでビットコインブロックの採掘に成功し、約26万5000ドル相当を獲得した。確率は1億8000万分の1で、近年最も幸運なソロ採掘となった。
06:25
トム・リー率いるビットマイン、初の配当実施もイーサリアム保有の含み損は6250億円超 
イーサリアム最大の企業保有者ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズが11月21日、2025年8月期通期で純利益3億2816万ドルを計上し、大手仮想通貨企業として初めて配当を実施すると発表した。しかしイーサリアム価格下落で含み損は40億ドル超に達している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧