はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

BlockFi、シリコンバレー銀行で多額の預金か=報道

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

BlockFiがシリコンバレー銀行に預金

破産手続き中の暗号資産(仮想通貨)貸借サービス企業BlockFiが、経営破綻したシリコンバレー銀行(SVB)で多額の資金を預けていることが10日にわかり、投資家の間で不安が広がった。

その後、SVBが仲介するMMFへの投資であり、資金はカストディに預けられていることが伝わり、騒動は沈静化しつつあるようだ。

事の発端は、10日に破産裁判所に提出された監査報告書。1月31日時点で、BlockFiの準備金の約20%にあたる約1,160億円(86億ドル)が、SVB、シルバーゲート銀行、Bank of New York Mellonなど複数の米国金融機関に預けられていることが判明した。

BlockFiは昨年11月に米連邦破産法11条(チャプターイレブン)にもとづいた破産申請を行った経緯がある。

米国管財人は、同社がシリコンバレー銀行を介してマネーマーケット・ミューチュアルファンド(MMMF)に2億2,700万ドルを投資しており、「連邦預金保険公社による保険が適用されない」と指摘。管財人は以前から、BlockFiが米国倒産法に違反している可能性があると警告してきた。

マネーマーケット・ミューチュアルファンド(MMMF)は、投資家の資金を集め、短期金融市場で運用する米国の投資信託。貯蓄口座よりも高い利回りと、換金自由で小切手が振出し可能という利便性から、銀行預金の代替商品となっている。

米国証券取引委員会の規制下にあり、MMFの資産は同じ銀行が運営するものであっても銀行資本規制の下で預金とはみなされず、米連邦預金保険公社(FDIC)の預金保険の対象外となる。

関連:米国株・NYダウ4日続落 シリコンバレー銀行破綻で金融不安高まる|11日金融短観

シリコンバレー銀行とは

シリコンバレー銀行(SVB)は、主に保有する有価証券の一部を売却して損失を計上。9日に株価が急落したことで顧客の出金要請が相次ぎ、取り付け騒ぎを引き起こした。

その後、米カリフォルニア州の銀行規制当局がSVBを閉鎖。FDICは、シリコンバレー銀行の事業を停止し、預金を管理下に置いたことを10日に発表した。SVBは13日に再開され、預金の引き出しに対応する予定だ。

FDICは銀行の破綻時に管財人となり、預金保護を担う米政府機関。FDIC加盟銀行が破綻した場合に、預金者(口座)当たり25万ドル(約3400万円)までの預金を保護している。

SVBの資産規模は全米16位で、2008年の金融危機以降の銀行の破綻としては米国で最大規模と見られる。SVB破綻の波及を回避するため、米国金融市場は総じてリスクオフムードに転向。

10日の米国株式市場では、S&P500地銀株指数は4%下落、ニューヨークダウは4日続落、ナスダックとS&P500も全面安となった。ビットコインも10日に2万ドルを下回ったが、執筆時点に20,636ドル(278万円)まで回復している。

関連:ビットコイン一時2万ドル割れ、複数の悪材料が下押し圧力に

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/09 火曜日
11:23
テザーのUSDT、アブダビで「法定通貨参照トークン」認定範囲が拡大 9チェーン追加
テザーのUSDT、アブダビで法定通貨参照トークンの認定範囲を拡大。新たに9つのブロックチェーンで規制業務が可能に。USDC、USD1、RLUSDも承認済み。UAEがステーブルコイン規制拠点として台頭。
10:22
マイケル・セイラー氏、国家主導のビットコイン銀行システムを提案
ストラテジー社のマイケル・セイラー会長がアブダビで、ビットコイン担保型の高利回りデジタル銀行システムを各国政府に提案。20兆〜50兆ドルの資本流入を見込むが、価格変動性への懸念も。中東の全政府系ファンドと会談を実施。
10:00
ハイパーリキッド・ストラテジーズ、最大約47億円規模の自社株買い実施へ
仮想通貨ハイパーリキッドの財務企業ハイパーリキッド・ストラテジーズは、最大約47億円規模の自社株買いを実施すると発表。延期や中止の可能性もあるが最大で12カ月間実施する計画である。
09:40
アルゼンチン中銀、民間銀行による仮想通貨取引の解禁を検討か=報道
ビットコイン支持のミレイ政権下で、アルゼンチン中央銀行が民間銀行による仮想通貨取引サービスの許可を検討中だと伝えられる。実現すれば普及が促進される可能性もある。
09:35
UAE初、イスラム系銀行ルヤがビットコイン投資サービスを開始
UAE拠点のイスラム銀行ルヤが8日、仮想通貨インフラプロバイダーのフューズと提携し、モバイルアプリを通じてビットコイン投資サービスを開始した。イスラム系銀行として初めて顧客にBTCの売買を可能にする。
08:15
PLUMEとJUPITERがコインベースに新規上場、機関投資家向けアクセスも提供
米コインベースが12月9日にプルームとジュピターの現物取引を開始する。RWAトークン化のプルームとソラナ系DEXアグリゲーターのジュピターが新規上場し、機関投資家向けアクセスも利用可能になる。
07:55
SECがOndoへの捜査を訴追なしで終了、トークン化証券のハードルをクリア
トークン化プラットフォームのオンド・ファイナンスが、バイデン政権下で開始されたSECの捜査が訴追なしで終了したと発表した。トークン化証券が米国資本市場の中核となる時期が到来したと同社は期待。
07:15
仮想通貨投資商品、先週は1110億円超の資金が純流入
仮想通貨投資企業CoinSharesは、デジタル資産投資商品全体の先週の資金フローは約1,116億円の純流入だったと報告。ビットコイン、XRP、チェーンリンクの投資商品の需要が高かった。
07:02
ビットコイン担保をデリバティブ市場で使用、米CFTCがトークン化パイロットプログラムを開始
米CFTCがビットコイン、イーサリアム、USDCなどのデジタル資産をデリバティブ市場で担保として使用するパイロットプログラムを開始した。トークン化担保に関する新たなガイダンスも発行している。
06:25
ストラテジーが約1500億円でビットコイン押し目買い、7月以来の規模に
マイケル・セイラー率いるストラテジーが先週約10億ドルで10624BTCを追加購入した。7月以来の大口購入となった。
06:02
リップルの780億円資金調達、異例の年10%リターン保証で株式売却 投資家ヘッジに応じて=報道
ブルームバーグによると、リップルが11月に実施した5億ドルの株式売却で、投資家に3〜4年後に最低10%の年間リターン保証で未上場株式を売却する権利を提供していた。企業価値は400億ドルと評価されている。
05:35
ブラックロックもステーキング商品提供へ、イーサリアム現物ETFで
世界最大の資産運用会社ブラックロックがステーキング機能を備えたイーサリアムETFの登録届出書をSECに提出した。グレースケールやフィデリティなど他の発行体も仮想通貨ETFにステーキング機能を追加している。
12/08 月曜日
16:57
マクロン仏大統領、米仮想通貨規制緩和に警鐘 「金融不安定化のリスク」と指摘
フランスのマクロン大統領が米国のステーブルコイン規制緩和について警告を発し、金融不安定化のリスクを指摘。欧州中央銀行に金融政策の見直しを求め、欧州の金融主権維持を主張。ステーブルコイン市場は3000億ドル超に急拡大。
16:42
決済データDePINのSyFu、Finverseと提携しアジア5カ国のオープンバンキング展開へ
決済データ活用プロジェクトSyFuが、オープンバンキングプラットフォームFinverseと提携。香港、シンガポールなどアジア5カ国の約40金融機関と接続し、日常の支払いデータをトークンやNFTに変換できる仕組みを構築。欧州とアジアで世界規模のネットワークを確立。
14:58
トランプ大統領支援者所有の米Monet Bank、仮想通貨サービス事業に参入
トランプ大統領支援者アンディ・ビール氏所有のモネ銀行が仮想通貨特化型金融サービスに参入する。トランプ政権下での規制緩和により、エレボール銀行やN3XTなど仮想通貨対応銀行が相次いで誕生する中、資産60億ドルの小規模地域銀行がデジタル資産の保管・融資を提供開始する。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧