はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨ソラナのリキッドステーキング需要、急増の背後に何が?

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ソラナ(SOL)のリキッドステーキング

暗号資産(仮想通貨)ソラナ(SOL)のリキッドステーキングトークン(LST)の需要が、今年6月以降に急速に高まっている。

リキッドステーキングとは、PoS(プルーフオブステーク)ブロックチェーンにおいて取引検証を担う「バリデーター」を代行するステーキングサービス。通常は固定化されるトークンの流動性を解放するDeFi(分散型金融)の一部だ。

ソラナのリキッドステーキング市場のトッププロトコルである「Marinade Finance(MNDE)」は、ユーザーにSOLステーキングプールを提供し、ユーザーはSOLを預けることでリキッドステーキングトークンであるmSOLを受け取ることが可能だ。このmSOLは、ステーキング報酬を獲得しながら、賃貸市場などでの運用を通じて追加収益を生み出す。

Marinadeの預けられている総資産(TVL)は1.78億ドル(約247億円)に達しており、過去1か月間で約80%増加している。この額はソラナ全体のTVL(3.14億ドル)の過半数を占める規模になっている。

同様に、ソラナで2位のLSTプロトコル、JitoのTVLも、過去1か月間で2倍以上に増大し、約2600万ドル(36億円)に達している。

これらの動きはSOLの価格にも間接的に影響を及ぼしており、CoingeckoによればSOLは前週比で27.8%上昇し、価格上昇率でトップ10の仮想通貨中2位を記録した。

関連:Solana Labs共同創設者「イーサリアムはソラナのL2として機能する可能性がある」

MarginFiも話題に

この急増の背後には、分散型金融(DeFi)賃借プラットフォームMarginFiが7月3日に開始したロイヤルティポイントプログラムが一役買っていると見られている。このプログラムは、ユーザーに対する貸出と借入の期間や、新規ユーザーの紹介を奨励する目的で設計され、貸出者と借入者がそれぞれポイントを獲得することができる。

さらに、ユーザーは特定の紹介システムを通じて追加のポイントを獲得する。ユーザーが他のユーザーを紹介すると、紹介したユーザーが獲得したポイントの10%を受け取る。そして、さらにその10%の10%を2世代、3世代目の紹介ユーザーからも受け取ることができる。

MarginFiのこのプログラム導入以降、同社のアクティブユーザー数は3倍以上に増加し、預けられている総資産(TVL)も約4倍に増えて、1000万ドルを突破している。

特に、MarginFiにおいては、「jitoSOL」及び「mSOL」を含むリキッドステーキングトークンの預入シェアがTVLの50%以上を占めている。これらのトークンを預けることにより、ソラナの投資家は年間約7%の金利を獲得できる。

これらのポイントの最終的な用途はまだ公式に発表されていない。公式声明では、これらのポイントは「mrgnエコノミー」内の活動を定量化し、ユーザーが貸出と借入の行為に積極的に参加するための動機づけとなるとされている。しかし、多くのユーザーはこれらのポイントが将来的にガバナンストークンのエアドロップ(無料配布)へと繋がると期待しているようだ。

MarginFiと提携している取引プロトコルCypherをはじめとする他のプロジェクトも、自身のポイントシステムを導入してエコシステム全体の成長と貢献を目指している。このような動きに注目した一部の業界オブザーバーは、これを「第二のソラナサマー」と呼び、ソラナのエコシステムが再び活気づくと期待している。

関連:リキッドステーキング向けDeFi「LSDfi」の市場規模、前月比2倍に急拡大

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/02 金曜日
11:48
ビットコイン一時9.7万ドル突破、モルガンなど米金融大手の参入報道など追い風に
ビットコイン(BTC)相場は、モルガン・スタンレーとチャールズ・シュワブが暗号資産(仮想通貨)取引サービスを発表、マイクロストラテジーは保有目標を引き上げ—トランプ大統領の「戦略的ビットコイン準備金」構想と複数州での関連法案可決も材料視され、機関投資家主導の上昇相場が続く。
11:20
ネクソン系「メイプルストーリーN」5月15日ローンチ、BCゲームの新時代到来か
ネクソン制作の「メイプルストーリーN」は5月15日にローンチ予定。世界1億8000万人のユーザー基盤を持つ人気ゲームがアバランチブロックチェーンで本格展開へ。
10:45
ビットコインは重要な抵抗線に直面か、価格動向をGlassnodeが分析
仮想通貨ビットコインの最新価格動向をGlassnodeが分析。長期保有者の利益確定ラインや、短期保有者の取得コストなどを分析し、今後重要な抵抗ラインに触れると意見している。
10:05
米下院の共和党議員、仮想通貨規制の討議草案を近くリリースへ
米下院の共和党議員は、仮想通貨などのデジタル資産規制に関する新たな討議草案を近くリリースすることがわかった。この草案は、昨年下院を通過したFIT21に類似した内容だという。
09:45
BTC・XRPのクジラ資金、相場急変時はバイナンスに集中流入|市場動向分析
CryptoquantがレポートでBTC・XRPの大口投資家資金流入パターンを明かす。価格変動時にバイナンスが最大の受け皿に。
08:25
ビットコイン10万ドルに迫る、トランプ発言と米州法案成立の期待感上昇|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは97000ドルまで上昇。トランプ大統領が米国によるビットコイン準備金の構築に対し強いコミットメントを示し、「極めて創造的な」蓄積方法を考案することに「非常に自信がある」と発言したことが材料視された。
07:55
米大手金融参入が加速 モルガン・スタンレー、『E*Trade』で仮想通貨取引サービス提供へ 
モルガン・スタンレーがE*Trade顧客向け仮想通貨取引サービスを2026年に開始予定。トランプ政権の規制緩和を受け、チャールズ・シュワブも参入を表明。米金融大手の仮想通貨市場進出が本格化に。
07:30
UAE不動産大手MAG、4000億円規模のRWAトークン化商品を提供へ
4000億円規模の不動産をトークン化するため、UAE大手MAG、マルチバンク・グループ、Mavrykが事業契約を締結。仮想通貨MBGを活用し、DeFiとも接続しながら、RWA商品を提供する。
07:25
SUI(スイ)の現物ETF申請で価格急騰 21Sharesとの戦略的提携も発表
仮想通貨SUIは過去1ヶ月で70%上昇。スイスの21Sharesが米SECにスイETFの申請を行い、戦略的パートナーシップを発表した。SUIへの機関投資家関心が高まっているところだ。
06:40
ビットコイン価格、今後6ヶ月で最大17万ドル到達の可能性──アナリストの強気シナリオ
仮想通貨アナリストがビットコインの今後6ヶ月の見通しを解説。オンチェーン指標は「上昇開始」ゾーンに位置し、楽観シナリオでは15-17.5万ドル到達の可能性がある。
06:20
株価年初来14倍上昇のJanover社、ソラナ追加購入のため3500億円調達
DeFi Development Corp社がGalaxy Digital、Amber International Holding Limitedなど有力投資家から約24億ドルの資金調達を実施。資金は仮想通貨ソラナの継続的蓄積に充てられ、現在31.7万SOLを保有中。
06:05
株価が年初来高値接近、ストラテジー社 ビットコイン戦略強化のために3兆円調達へ
ストラテジー(旧マイクロストラテジー)が最大210億ドル相当のクラスA株式をATM販売契約を通じて発行する計画を発表。1Qは約53億ドルの純損失を計上したものの、保有ビットコイン数は55万枚超、約534億ドルの総額に達した。
05:45
世界初のトランプコイン財務戦略採用で30億円調達へ、米上場企業フレート・テクノロジーズ社
ナスダック上場企業フレート・テクノロジーズが最大2000万ドルの転換社債を発行し、トランプ大統領発行のTRUMPトークンを企業戦略の柱に据えると発表。
05/01 木曜日
19:03
トランプ関税不安の中、アナリストが見る今年の仮想通貨相場の行方|TEAMZ WEB3 AIサミット
トランプ政権の関税政策による市場混乱と機関投資家の様子見が続く中、国内トップアナリストが7月以降のビットコイン回復に期待する。Web3とAIの融合による次世代イノベーションまで、多角的な視点から2025年後半の仮想通貨市場を展望。
17:30
ビットコイン開発で激論 データ量制限の撤廃提案めぐり
ビットコインのデータ保存制限撤廃をめぐり開発者コミュニティが二分されている。OP_RETURN制限めぐる提案が、仮想通貨ビットコインの今後のあり方をめぐる議論に発展した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧