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イーサリアム、45%下落で『長期投資チャンス』到来か? フィデリティ分析

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「過小評価」の領域に

米フィデリティ・デジタル・アセットが4月28日に発表した四半期レポートによると、2025年第1四半期のビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)のパフォーマンスは対照的な結果となった。イーサリアムは技術的弱点とネットワーク活動の低下により同期間に45%下落した一方、ビットコインは2024年12月の最高値108,000ドルから20%以上下落して82,560ドル付近で終了したものの、オンチェーン指標は強さを維持しているという。

出典:フィデリティ・デジタル・アセット

イーサリアムは第1四半期(1〜3月)に急激な価格下落を経験し、200日・50日移動平均線を下回り、3月初旬にはデスクロスが形成された。四半期末の価格は2,246ドルで、弱いファンダメンタルズを反映したものの、フィデリティによれば、イーサリアムのMVRV Z-スコアが3月に「過小評価」ゾーンに入り、未実現損益(NUPL)指標も『降伏』領域に移動したことから、長期的な蓄積フェーズに入った可能性が示唆されている。

出典:フィデリティ・デジタル・アセット

フィデリティはレポートで、NUPL(未実現利益/損失)比率」は、市場全体のセンチメント(感情)を評価する際に有用な指標として歴史的に役立ってきたと評価。以下のグラフ「イーサリアム: NUPL(未実現利益/損失)」は、2025年第1四半期の市場感情が「楽観-不安(Optimism-Anxiety)」から始まり、0.44の値を記録したことを示している。第1四半期終了時には、感情が「投げ売り(Capitulation)」に変化し、NUPLの値がちょうど0に達した。「投げ売りゾーン」とは、未実現利益が0またはそれ以下の値を示す領域を指し、この状態が長期間続くことがあり、NUPL比率が「投げ売り」の状態を示すことが多い。したがって、この指標は下落に偏る傾向があり、現在の未実現利益と未実現損失が同じレベルにあることを踏まえて、ニュートラルな評価を付けていると説明している。

出典:フィデリティ・デジタル・アセット

また、イーサリアムのベースレイヤーでは、新規アドレス、アクティブアドレス、取引数が第1四半期に緩やかに減少し、レイヤー2の取引量も11%減少して以前の成長傾向から逸脱した。フィデリティは、ブロブ容量を倍増させる予定のペクトラ・アップグレードなど、今後の開発がネットワーク活動の再加速に不可欠になると指摘している。

フィデリティはビットコインについて短期的には中立的な見方を示す一方、強固なオンチェーンデータと機関投資家のモメンタム継続に基づき、中長期的には前向きな姿勢を維持している。一方、イーサリアムについては、技術的弱点が続く中で短期的な弱気見通しを立てたが、現在の評価指標は長期投資家にとって魅力的な参入チャンスを提供しており、特に今後のネットワークアップグレードやL2活動の改善が実現すれば価値が見出せるとしている。

関連:イーサリアム次期アップデート「フサカ」、コード改良機能を見送りへ

同レポートは、ビットコインが世界的な貿易戦争の中で比較的に安定性の兆候を示す一方、イーサリアムは短期的なボラティリティに対応できる投資家にとって逆張り的な価値機会を提供する可能性があると結論づけている。

関連:ビットコイン93000ドル台で高止まり、チャイナマネーなど相場転換の主要因は?

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