
大口売買が活発に
仮想通貨分析アカウント「Lookonchain」がX(旧Twitter)で公開したデータによると、機関投資家クジラがイーサリアムの再蓄積を開始した。この動きはイーサリアム(ETH)価格が上昇し始めたタイミングで発生している。
Lookonchainの追跡によれば、主要な機関系仮想通貨流動性プロバイダーであるカンバーランドに関連するウォレットが29日午後、バイナンス、コインベース、コッパーから合計27,632 ETH(70億円相当)を引き出した。取引所からの引き出しは投資家の買い目線を示す一つの指標とされている。

出典:Lookonchain
一方で、同日にはギャラクシー・デジタルのOTCウォレットがコインベースに23,900 ETH(60億円相当)を預け入れたとアーカムデータが報告しており、一部の大口保有者は利益確定(あるいは損切り)の動きも見せている。

出典:アーカム
同時に、4月28日には現物ビットコインETFが7日連続の資金純流入となる840億円を記録。現物イーサリアムETFも3日連続の資金純流入となる90億円以上を記録した。
こうした一連の動きは、値上がりするETHに対する機関投資家の積極的な投資姿勢を示す一方で、一部の大口投資家は利益確定の売却も行っていることから、市場の流動性と方向性を注視する必要がある。
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