はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

Solana Labs共同創設者「イーサリアムはソラナのL2として機能する可能性がある」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

イーサリアムの活用

暗号資産(仮想通貨)ソラナ(SOL)のツールなどを開発するSolana Labsの共同創設者Anatoly Yakovenko氏は2日、イーサリアム(ETH)のブロックチェーンはソラナのL2になりうるとの見解を示した。

正確には「一見しただけで考えるよりは、L2になれる可能性がある」とYakovenko氏はコメント。なお、実際にイーサリアムをL2にする計画に言及しているわけではなく、ソラナは拡張性の高さが特徴のブロックチェーンであるアピールだ。

同氏はL2を「ブリッジのプロトコル」と定義。一方通行のセキュリティを提供する仕組みで稼働するネットワークだと説明している。

一般的なL2も、メインのL1ブロックチェーンのセキュリティを活用。トランザクションの一部をL1ブロックチェーンの外で処理することにより、L1ネットワークの混雑を解消するために利用され、特にイーサリアムのエコシステムでは開発が積極的に進められている。

関連ブロックチェーンのレイヤー2とは|種類や注目点、代表的なネットワークを解説

Yakovenko氏は今回、ソラナのL2にイーサリアムを使用した場合の仕組みを考察。機能させるために必要なことや課題について述べた。

イーサリアムの共同創設者Vitalik Buterin氏が先月30日、米証券取引委員会(SEC)がソラナなどの銘柄を有価証券と判定したことについて、SECの判断は適切ではないとコメント。ソラナなどのプロジェクトを擁護した直後ということもあり、Yakovenko氏の考察は注目を集めた。

関連イーサリアム共同創設者ブテリン氏、米SECの有価証券主張に見解示す

仕組みと課題

Yakovenko氏が、この仕組みを機能させるために必要と考えているのは主に以下の3つ。

  • 対象のイーサリアム上の全トランザクションをソラナブロックチェーンに提出すること
  • 結果のステートのために「Simplified Payment Verification(SPV)」のルートを提出すること
  • 不具合や間違いを証明できるようにするためにブリッジにタイムアウトの仕組みを導入すること

ルートとは

「マークルルート」のこと。ブロックチェーン上の複数のトランザクションをハッシュ計算してまとめる際に、最終的に得られるハッシュ値を指す。

▶️仮想通貨用語集

SPVとはブロックチェーンの全てのデータをダウンロードすることなくトランザクションの検証を行う方式のこと。Yakovenko氏は、不具合や間違いに関する事例に、ルートのSPVの不一致や、無効なルート計算、イーサリアムの検閲耐性を挙げた。

Yakovenko氏は、イーサリアム上でソラナの資産を保有することは安全だが、その資産を貸付に使ったり、それを証拠金としてポジションを持ったりすることは安全ではないなどと、具体的な課題にも言及している。

この仕組みで構築するのは、パーミッションレス(自由参加)型のブリッジプロトコル。Yakovenko氏は、イーサリアム側が対応する必要は何もないと説明した。

関連スケーリング問題の打開策「ロールアップ」とは|仕組みや注目点を詳しく解説

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
04/30 水曜日
06:02
イーサリアム、45%下落で『長期投資チャンス』到来か? フィデリティ分析
フィデリティの最新レポートによると、仮想通貨イーサリアムが2025年第1四半期に45%下落しテクニカル指標が悪化する一方、価格評価は「過小評価」ゾーンに入り長期投資機会を示唆。Pectraアップグレードの影響などが今後の焦点に。
05:30
米SECがXRPとドージコインETF判断を延期、第4四半期まで決定先送りの可能性浮上
米SECが仮想通貨XRPとドージコインに連動する現物ETF審査を6月中旬まで延期。専門家は年内第4四半期までさらなる延期を予想する中、ナスダックが新たに21SharesのドージコインETF上場許可を申請した。
04/29 火曜日
19:09
LINE NEXT、ドバイで「Mini Dapp Builder Meetup」開催へ
LINE NEXTがドバイで開催する「Mini Dapp Builder Meetup」の詳細をお届け。TOKEN2049期間中に実施され、2ヶ月で5000万ユーザーを突破したMini Dappの成長戦略や開発支援プログラム「Kaia Wave」について共有。
17:11
イーサリアム次期アップデート「フサカ」、コード改良機能を見送りへ
ペクトラに次ぐイーサリアムの大型アップグレード「フサカ」からEOF導入が見送られることが決定した。Tim Beiko氏はスケジュールリスクとコミュニティ合意の課題を理由に挙げた。
13:01
テザー発行のゴールド担保型ステーブルコインXAUT、監査済み証明書を発行 時価総額1100億円超に
テザー社の金担保型ステーブルコインXAUTが約7.7トンの金に裏付けられ、時価総額1100億円に到達した。テザー社は金価格高騰の背景としてBRICS中銀による蓄積を挙げた。
12:45
需要高まる仮想通貨SUI(スイ)、DEX週次取引量が5400億円突破 トークンアンロック予定も
仮想通貨SUI(スイ)のDEXにおける週次取引量が過去最高の5400億円に到達した。グレースケールの投資信託など様々な好材料が価格上昇を後押ししている。
10:45
最大200兆ドル規模になる可能性、セイラー氏のBTC財務戦略が『ハイパービットコイン化』の先駆けに=アダム・バック氏見解
Blockstream創設者アダム・バック氏がストラテジー社などのビットコイン財務戦略がビットコイン主流化の先駆けになると意見した。一方で企業による寡占リスクを指摘する声もある。
10:12
米国初の事例か、アリゾナのビットコイン準備金法案が知事の署名待ち
アリゾナ州議会がビットコイン準備金に関する2法案を可決し、州財務官に資金の最大10%をデジタル資産に投資する権限を付与。知事の署名が焦点となる中、米国州政府による仮想通貨公式保有の前例となる可能性が注目されている。
04/28 月曜日
18:48
NERO Chain、Web3と日本のサムライ文化を融合した「NERO Samurai NFTコレクション」発表
NERO Chainが「NERO Samurai NFTコレクション」を発表した。サムライ文化と最先端Web3技術を融合し、5,000点のNFTを展開。CoinPost限定キャンペーンも開催中。
18:00
魅力的な報酬体系、コンテンツクリエイター支援プラットフォーム「Quaily」の強みを徹底解説
高度なAI(人工知能)を活用した豊富な機能で、クリエイターの生産性を向上させるQuaily。購読者5,000人で年間240万円もの収益期待値を見込める一方、利用料金は収益の10%とチャンネル取引手数料のみという料金体系で、持続可能なクリエイター活動をサポートする。
14:00
ステーブルコインの未来はオムニチェーン アジアの金融革命を加速させる相互運用性の必然|Four Pillars
ステーブルコインの総供給量は2025年2月に2250億ドルに到達し、前年比63%の急成長を遂げる中、相互運用性が次なる進化の鍵となっている。LayerZeroのOFT標準を採用したTether、PayPal、Ondoなどの先進事例を参考に、アジア市場は単なる発行にとどまらない相互運用性戦略の構築が不可欠な段階に。
13:51
デロイト「トークン化不動産市場は10年後までに4兆ドル規模に急成長し得る」
デロイトの最新レポートによると、ブロックチェーン技術を活用したトークン化不動産市場は年平均27%で成長し、2035年には575兆円規模に達する見込みだ。私募ファンド、証券化ローン、不動産開発の3領域での展開事例を紹介している。
13:40
コインチェック、X不正ログインによりサービス全停止の緊急対応
暗号資産取引所コインチェックが公式Xアカウントへの不正アクセスを受け、フィッシング被害防止のため全サービスを一時停止。再開時期は未定で、顧客に不審URLのクリック回避を呼びかけている。
12:10
米ProShares、XRP先物ETF3種を上場へ レバレッジ型とインバース型を提供
米ProSharesが新たに仮想通貨XRPの先物ETF3銘柄を上場予定だ。2倍レバレッジ型、ショート型などを提供する。現物ETF承認への期待も高まる中、市場への影響が注目される。
11:50
ビットコイン93000ドル台で高止まり、チャイナマネーなど相場転換の主要因は?
週明けのビットコイン市場は9万3000ドル台で高値維持。世界の流動性増加、金と仮想通貨の相関性、米中貿易戦争に伴う中国マネーのシフトがアルトコイン弱気相場からの転換要因に。専門家は市場の「デジタルゴールド」としての性質に注目される。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧