はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

イーサリアム共同創設者ブテリン氏、米SECの有価証券主張に見解示す ソラナなどについてコメント

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米仮想通貨規制にコメント

イーサリアム(ETH)の共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏は6月30日、米国の暗号資産(仮想通貨)規制について感想を求められ、ツイッターで回答した。

ブテリン氏は、ソラナ(SOL)や他のプロジェクトが現在、打撃を受けていることを残念に思うとコメント。具体的な組織名などは出していないが、米証券取引委員会(SEC)がバイナンスとコインベースを提訴した際、ソラナなど複数の仮想通貨を有価証券とみなしたことについて述べていることは明らかだ。ブテリン氏は、SECの判断は適切ではないとの見解を示している。

そして、もし他の全ての仮想通貨が取引所から上場を廃止されてイーサリアムが「勝利」することがあっても、それは名誉ある勝ち方ではないと主張。長期的には、それは勝利ですらないとコメントしている。その上で「本当の競合相手は他のブロックチェーンではなく、現在も拡大している中央集権型の世界だ」と述べた。

ブテリン氏は最後に、全てのすばらしいプロジェクトに公正な結果がもたらされることを望んでいると結んだ。

関連バイナンスとコインベースのSEC訴訟|仮想通貨規制の現状と業界の反応を整理

取引所やプロジェクトも反論

SECはバイナンスとコインベースを提訴する際、ソラナ以外にもポリゴン(MATIC)やエイダ(ADA)など複数の銘柄を有価証券の例として挙げた。

この提訴の後、米国のロビンフッドやBakktらが、ソラナ、ポリゴン、エイダの上場廃止を発表。ブテリン氏は、このような現状について述べている。

なお、バイナンスやコインベース、有価証券の例に挙げられたプロジェクトは、SECの判断に反論。29日にはコインベースがSECの訴訟に対し、回答書を提出した。

回答書の中でコインベースは、SECが有価証券とみなしているトークンは投資契約ではなく、SECはその権限を超えた訴訟を行っていると主張。そして、SECの申し立てを却下するよう求めた。

関連「SECの提訴は越権行為」米コインベースが訴訟却下を申し立て

関連仮想通貨ADAとSAND、米SECの有価証券主張を批判

有価証券認定の影響

SECについてはこれまで、有価証券と判断する理由を明確に示すことなく規制の執行措置を継続していると批判が多く上がっているが、SECのゲーリー・ゲンスラー委員長は「ルールはすでに提供している」と一貫して主張。SECの判断の根拠に大きく影響しているのが、ハウィーテストだ。

関連ゲンスラー委員長の主張「SECはすでに規制ガイドラインを提供済み」

ハウィーテストなどに従い、特定の銘柄が有価証券とみなされると、その銘柄を扱う取引所はSECの監督下に置かれることになる。SECの監督下に置かれれば、投資家保護が強化されたり、サービスの信頼性が向上したりするなどポジティブな面もある。

一方で、仮想通貨サービスを提供する企業にとっては、事前登録や情報開示など、規制対応への負担が大幅に増加。それによってサービスを提供するために必要なコストやリソースが増えることになる。規制によって投資家の取引コストが増加すれば、資産としての魅力が減ってしまうことにもなりうる。

ハウィーテストとは

米国で行われる特定の取引が、投資契約による有価証券取引に該当するかどうかを判定するテスト。SECのW. J. ハウィー社に対する訴訟事件に由来する。

法的拘束力はないが、SECはハウィーテストをもとに仮想通貨の銘柄やサービスに対して訴訟を起こしている。具体的には「資金を集めているか」「共同事業であるか」「収益を期待しているか」「収益が他者の努力によるか」を判定するテスト。なお、仮想通貨という新しい資産に、ハウィーテストは適さないという声もある。

▶️仮想通貨用語集

関連仮想通貨が「証券」に該当するかを判定するHowey(ハウェイ)テストとは

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/21 木曜日
17:48
シンプレクス、ステーブルコイン参入を支援へ アバランチ実証実験を受け
シンプレクスが金融機関のステーブルコイン事業参入支援を本格化。Ava Labsとの実証実験でアバランチ基盤の高性能インフラを実証し、参入障壁の解消を目指す。
17:23
カニエ・ウェスト、仮想通貨YZY発表
カニエ・ウェスト(Ye)が暗号資産(仮想通貨)「YZY」をソラナ上で発行し、発表直後にバイナンスに上場。YZY Moneyエコシステムの中核トークンとして決済サービス「Ye Pay」やYZYカードを展開予定。
16:39
メルカリとソニー、NFT・デジタルコンテンツ普及で基本合意 Soneium活用へ
メルカリとソニーグループがNFT・デジタルコンテンツ普及で基本合意。ソニー独自ブロックチェーン「Soneium」を活用し、メルカリの月間2300万人ユーザー基盤でWeb3技術の大衆化を目指す。アイドル関連NFT販売を皮切りに新エコシステム構築へ。
14:00
米上院議員、仮想通貨市場明確化法案の年内成立を目指す
シンシア・ルミス米上院議員は、仮想通貨規制の明確化を図るクラリティ法案の年内成立を目指すと発表した。先月発表された上院の独自案ではなく、超党派の支持を得た下院案を基本法案とする方針に切り替え、11月末にはトランプ大統領への提出を見込んでいる。
13:40
ゴールドマンサックスとベッセント財務長官、ステーブルコイン急成長を予測
米財務長官とゴールドマンサックスがステーブルコイン市場の急拡大を予測。規制整備により数兆ドル規模の成長期待が高まる中、JPモルガンは慎重姿勢を示す。
12:50
「ビットコインは2030年までに100万ドルへ」コインベースCEOが強気予想
コインベースCEOが2030年のビットコイン価格を100万ドルと予想した。機関投資家流入など強気シナリオの要因を挙げている。仮想通貨の今後のユースケースについても話した。
12:00
「多様なイノベーション促進へ」金融庁・今泉参事官が語る、暗号資産規制やETFの展望
金融庁の今泉宣親・暗号資産ブロックチェーンイノベーション参事官が語る、ビットコインETF、制度改革、ステーブルコインの展望。利用者保護とイノベーション両立への取り組みを詳述。
12:00
ビットバンク廣末社長が語る、ビットコインとの出会いと今後の展望|WebXスポンサーインタビュー
大規模カンファレンス「WebX 2025」のタイトルスポンサーとしてブース出展を決めた、ビットバンク廣末紀之社長独占インタビュー。オリコン顧客満足度2年連続1位の暗号資産取引所が語るWeb3時代の資産形成戦略とWebX2025への展望を聞く。
11:30
明日にジャクソンホール会議パウエル講演控える中、仮想通貨相場反発
ビットコインが前日比1.17%上昇する中、機関投資家によるイーサリアム大量購入が継続。Bitmine Immersionが52,475ETH追加で総保有額66億ドル近くに。一方、個人投資家のアクティブアドレス数は8月に28%減少し、ビットコイン・イーサリアム現物ETFからも大幅流出。ジャクソンホール会合でのパウエル議長発言が今後の相場を左右する見通し。
10:50
アーサー・ヘイズ、幹細胞事業に投資
ビットメックスの創設者で元CEOのアーサー・ヘイズ氏が幹細胞クリニック事業に大規模投資し取締役就任。先週売却した仮想通貨を1050万ドルで買い戻し、「利益確定はもうしない」と方針転換。
10:05
イーサリアム財団、セキュリティ強化の行動指針発表
イーサリアム財団は、Trillion Dollar Securityのプロジェクトについて行動指針を発表。仮想通貨イーサリアムの広範な調査を経て、まずはユーザー体験の安全性を強化する。
09:40
米ブロックチェーン協会ら、ステーブルコイン利回りに関する「ジーニアス」改正案に反対
米ブロックチェーン協会らが、銀行協会提案のステーブルコイン利回り規制強化に反対している。「ジーニアス」法案の改正案にいくつかの論点から異議を唱えた。
08:35
米ナスダック、BNB保有企業WINTの上場廃止決定 株価75%超暴落
米ナスダックがBNB投資企業ウィンドツリー・セラピューティクス(WINT)の上場廃止を決定。株価が最低価格1ドルを下回り、今年99%以上下落。
08:00
RWAトークン取引所「DigiFT」、計37億円の資金を調達
RWAトークンの取引所DigiFTは、現在までで合計約37億円の資金を調達したことを発表。直近の資金調達ラウンドはSBIホールディングスが主導している。
07:45
トークン化株式「xStocks」、トロンのブロックチェーンに拡大へ
クラーケンとBackedは、TRON DAOとの協業を発表。株やETFをトークン化して取引できるようにするサービスのxStocksを、仮想通貨トロンのブロックチェーンに対応させる。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧