
「低すぎる」と拒否
ブルームバーグが匿名の情報筋を引用して5月1日に報じたところによると、XRPの関連企業であるリップル社は米ドル連動ステーブルコインUSDCの発行元であるサークル社の買収に40億から50億ドルの提示を行った。しかし、サークル側はこの買収提案を「低すぎる」として拒否した。報道によれば、リップルは引き続きサークル買収に関心を持ち続けているという。
サークル社は4月初め、新規株式公開(IPO)の目論見書を提出したばかり。同社は2022年にSPAC(特別買収目的会社)を通じた上場を試みた際、90億ドルの企業価値評価を受けていたが、リップルによる買収提案は、その評価を大きく下回る金額だった。
サークルが発行する米ドル連動のUSDCは、テザー社のUSDTに次ぐ世界第2位の時価総額を誇るステーブルコイン。一方、リップルは今年、自社の米ドル連動ステーブルコインRLUSDをローンチし、ステーブルコイン市場への本格参入を図っている。
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