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米地裁が再び却下、リップルとSECの和解申請

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

再び却下

ニューヨーク連邦地裁のアナリサ・トーレス判事が26日、リップル社と米証券取引委員会(SEC)が共同申請した差し止め命令解除要求を再び却下した。両者は1.25億ドルの民事制裁金を60%削減し、昨年発出された恒久的差し止め命令の取り消しを求めていたが、判事は「公共の利益」を理由とした申請を認めなかった。

判事は今回の裁判書類で「再申請は何も変わっておらず、当事者もそれを装ってはいない。それにもかかわらず、民事制裁金を60%削減し、1年足らず前に発出された恒久的差し止め命令を取り消すことが公共の利益だと主張している」と述べた。SECがリップルに対し法律違反の継続可能性を主張して差し止め命令を求めた従来の姿勢に言及し、状況に変化がないことを強調した。

リップル社とSECは6月12日に共同申請を行い、エスクロー口座に預託された1.25億ドルの制裁金について、5,000万ドルをSECに支払い、残る2,500万ドルをリップル社に返還する和解案を提示していた。この申請は継続中の控訴手続きを終了させ、両当事者間の追加法廷手続きを回避する包括的和解努力の一環として位置づけられていた。

関連:リップル社とSEC、長期化した裁判の和解に向け再度の共同申請

両者は和解合意、SECの仮想通貨政策転換、追加訴訟回避の意向を「例外的状況」として挙げ、これらの状況変化がトーレス判事の最終判決修正を正当化すると主張していた。しかし判事は、過去に引用された執行措置のいずれも差し止め命令や民事制裁金を伴わない事例であり、先例にならないと指摘した。

リップル社の弁護士スチュアート・アルダロティ氏は判決後、「裁判所は2つの選択肢を提示した。機関投資家向け販売に関する認定への控訴を取り下げるか、控訴を続行するかだ」とコメントした。同氏はXRPの証券でない法的地位は変わらないと強調し、通常業務を継続する方針を示した。

今回の決定は5月のトーレス判事による類似申請却下に続く2度目の却下となった。2020年のSEC提訴から約5年間続いた法廷闘争は、XRP販売による13億ドル資金調達の証券法適合性をめぐって展開されてきたが、今回の判決により両者は控訴手続きの継続か取り下げかの判断を迫られることとなった。

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