はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

AI分析に続き、2人投資専門家もビットコイン暴落に「クジラ」の存在を示唆

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

二人の専門家も示唆
ビットコインの急落に始まった仮想通貨市場全体の大暴落に関して、AI分析による異常を検知していたが、複数の専門家もそれぞれの意見を元にクジラの存在を示唆した。
クジラとは
経済用語のスラングであり、市場に大きな影響を与えるほどの”巨額マネー”を動かす機関投資家のことを指す。 日本の株式市場では、150兆円規模の運用資産額を有する「GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)」を始め、3共済、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険などが、クジラと呼称されている。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

二人専門家がクジラの存在を示唆

ビットコインの急落に始まった仮想通貨市場全体の大暴落から一夜、値動きは一旦落ち着きを取り戻しています。

出典:TradingView

そのような2日のビットコインの暴落劇を二人の専門家が分析、本日ゴールドマンサックスの報道は同社CFOから否定されたものの、二人のアナリストは裏で動く怪しい取引に焦点を当てています。

Jared Blikre氏の見解

Yahoo FinanceのアナリストJared Blikre氏はここ2日間のビットコイン下落相場について、以下のように取り上げて説明しました。

「VanEck版ビットコインETFの一時審査結果は9月30日に控えているが、SECは今まで仮想通貨取引所によるビットコイン価格に対して不信感を抱いており、ウォール街にある既存の大手金融機関にそれを任せようとする中で、ゴールドマンサックスのビットコイン取引デスクの撤退(*現在、フェイクニュースと判明)はその判断に大きく影響を及ぼすかもしれない。まず今回9月30日の判断は期待できないだろう」

実際に仮想通貨取引所での資金管理問題などが急速に露呈した2018年、大手金融機関の動きは重要視されており、業界で最も望まれる透明性の一助となるゴールドマンサックス関連報道は、後にフェイクニュースだとわかったものの、市場に影響を与えたことは間違い無いだろう。

そして、ここ2日でおきた異常な下落について、Blikre氏は、

「重要な材料や取引高が少なかったのに、再び大きく落ちたのは、おそらくクジラ(大口)の出没と関係しているかもしれない。約10億ドルに相当するビットコインは4年も放置されていたウォレットから動かされた形跡が見つかってもいる。相場のボラティリティ増幅が予測され、もし6000ドル(執筆時6490ドル【約71万8千円】)を割れば、買い圧力が帰来すると考えられる」

と言及しました。

Tom Lee氏の見解

米国有名仮想通貨アナリスト兼Fundstrat社の代表者Tom Lee氏はアナリストAndy Hoffman氏が取り上げたチャートをリツイートしました。

Hoffman氏は、「昨日、取引高の少なさといい、材料も無くビットコインが1100ドルも失ったのはおかしい。比較して、日曜日(日本時間月曜日)は非常に高い取引高を伴って350ドルを増やしたのに」と言及、大口の存在を示唆しました。

AIも異常を検知

昨日公開した「仮想通貨暴落劇にインサイダー疑惑も:AIがビットコイン市場心理の『異常』を検知」で紹介したように、市場アナリストが正体不明となる大口(クジラ)が10,000BTCのショートポジションを取っていた事を観測し、疑問を呈していました。

そのような状況の中で、ネガティブニュースが続出し、暴落へ繋がった仮想通貨市場となりますが、AIベースの仮想通貨シグナルプラットフォームRoninAI上で、下落直前に異常な動きを検知していたとの発表が行われています。

標準偏差3を超す異常な動きが起きが度重なって確認されたことで、市場操作の疑惑を強めたとの言及がなされているなど、複数の観点から大口による仕掛けの可能性が指摘されていることになります。

CNBCの番組でビットコイン相場の展開は?

CNBCの経済番組Futures Now に出演したトレーダーBrian Stutland氏は、ビットコイン先物取引の急落を注目すべきであると言及した上で、相場の展開を語りました。

「(GS社の報道に左右されたことを受け)ビットコインには銀行は不要だ。これがビットコイン本来の目的である。また、6000ドル水準が下値サポートラインとされている上に、ビットコインのハッシュパワーが高く維持されているので、反発は見込めるだろう」

と、Stutland氏が語り、6480ドルをロングポジションのエントリー価格と示しました。

一方で、ともに出演したDominic Chu氏(同じくトレーダー)は、ビットコインは数時間前6480ドルまで少し折り返したものの、再び下降基調へと戻ったため、6490ドルを上回ったとことを基準水準と見ている様です。

出典:TradingView

日本時間7日12時にはすでにビットコインが6480ドル、6490ドルを上回り6500ドルに値を戻しましています。

最後にStutland氏は、投資家が市場へ戻るには2日から起きているボラティリティは縮む必要が不可欠であり、底値を繰り返しがちなセンチメントを完全に晴らすプロセスはおそらく1年かかり、仮に価格変動率により6000ドルを割った場合、4000か3000ドル(約44万から33万円)へ落下する可能性も十分に考えられると慎重な姿勢を見せました。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

速報|ゴールドマンサックス社CFO、仮想通貨取引デスク中止の報道は「フェイクニュース」
日本時間5日夜から続いたビットコイン暴落の要因の一つ、ゴールドマンサックス社の仮想通貨規制の不透明さなどを理由とする、取引デスクの設立計画を一時白紙に戻す報道に関して、同社CFOがフェイクニュースであると言及した。
仮想通貨暴落劇にインサイダー疑惑も:AIがビットコイン市場心理の『異常』を検知
上昇傾向にあったビットコイン価格が突如大暴落し、仮想通貨市場で投資家の混乱を招いている。下落を示唆する”予兆”がなかったか、データサイエンティストと市場アナリストチームの合同リサーチで浮かび上がった異常な動きとは。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/11 木曜日
18:32
NYSE、サトシ・ナカモト像を設置 ウォール街の変化示す
ニューヨーク証券取引所がビットコイン創始者サトシ・ナカモトの像を設置。設置者のトゥエンティワン・キャピタルは約4万BTC保有で世界3位。伝統的金融が仮想通貨を受け入れる象徴的出来事に。
17:56
テザーとHoneyCoinが提携、アフリカでUSDT決済を拡大
テザーはHoneyCoinと戦略的提携を発表し、アフリカでのUSDT決済拡大を目指す。HoneyCoinはQRコードや専用端末に対応したPOSネットワークを導入し、加盟店が直接USDTを受け取れる仕組みを構築。まずケニアでサービスを開始し、他市場へ展開予定。現地通貨の変動リスクを避けたいユーザーの需要に応え、アフリカにおけるステーブルコイン普及を加速させる。
17:15
コインチェックがソラナ(SOL)の取扱いを開始
コインチェックがソラナ(SOL)の取扱いを開始。販売所・取引所・つみたてに対応し、1万円購入で抽選1万円分のSOLが当たるキャンペーンも実施中。
16:47
ブータン都市GMC、金裏付けトークン「TER」発行へ ソラナ活用
ブータンの特別都市GMCが、金を裏付け資産とする国家支援型トークン「TER」をソラナ基盤で発行。DK Bankが販売・保管を担い、同国のデジタル経済戦略を加速させる取り組みとなる。
16:33
仮想通貨取引所ジェミニ、CFTC承認で予測市場参入へ
仮想通貨取引所ジェミニがCFTCから予測市場運営の承認を取得。関連会社ジェミニ・タイタンを通じて二者択一式イベント契約を提供する。カルシとポリマーケットが急成長する予測市場で、競争が激化している。
14:58
仮想通貨業界トップ、米CFTC新設諮問会議に参加へ
米CFTCが「CEOイノベーション評議会」を設立し、クラーケンやジェミナイなど仮想通貨業界トップが参加。デリバティブ市場の構造変化やトークン化について議論。仮想通貨担保のパイロットプログラムも開始。
14:06
レイヤーゼロ(ZRO)とは?スターゲートの使い方・バイバックの仕組みを解説
レイヤーゼロ(LayerZero)の仕組みやZROトークンのバイバック、スターゲートを使ったブリッジ方法を初心者向けに解説。Stargate買収の背景やリスクまでわかりやすく紹介します。
12:05
イーロンのスペースX、146億円相当のビットコイン移動 IPO関連か?
イーロン・マスク氏率いるスペースXが約146億円相当のビットコインを移動した。10月から毎週大規模な送金を継続しており、IPO計画との関連が注目されている。
11:49
トム・リー氏、「イーサリアムは既に底打ち」 先週690億円相当を購入
ビットマイン会長トム·リー氏が、イーサリアムは既に底入れしたと発言。同社は先週、約4億6,000万ドル相当のETHを購入し、10月以来最大規模の買い増しを実施。今後10~15年間、ビットコインよりもイーサリアムの将来性に期待を寄せている。
11:49
FRBの慎重姿勢でビットコイン反落 2026年の利下げは限定的か
FRBは25bpの利下げを決定したが、パウエル議長の慎重姿勢を受けビットコインは下落した。2026年の追加利下げは1回との見方が広がる中、グラスノードのデータは実現損失が1日5.5億ドルとFTX崩壊時並みの高水準を示す。機関投資家の本格参入で4年サイクル終焉論も加速。
11:04
米大手9行が仮想通貨企業を排除 通貨監督庁が是正へ
米通貨監督庁(OCC)は、JPモルガンなど大手9行が2020-23年に仮想通貨企業を含む合法事業者へのサービスを業種理由で制限していたと発表。「金融の武器化」と批判し、違法行為には司法省照会も検討。トランプ政権下で「デバンキング」問題の是正が加速。
11:00
ビットコイン9.4万ドル急騰からの反落、FOMC利下げ後に軟調な動き|仮想NISHI
FRBの25bp利下げを受け、ビットコインは一時9万4000ドルまで上昇したものの、その後反落。X-Bankアナリストの仮想NISHI氏によると、デリバティブ市場でのロング解消による売り圧力が現物買いを上回っている。欧米機関投資家のクリスマス休暇入りを控え、年末にかけて軟調基調となるリスクを指摘。
09:19
ストラテジー社、ビットコイン保有企業の扱いめぐり書簡 MSCI指数除外案に反対表明
ビットコインを蓄積するストラテジー社がMSCIの指数除外案に反対意見を提出。仮想通貨保有50%以上の企業を除外する提案に対して、様々な観点から異論を唱えている。
09:11
Superstate、株トークン化の新サービスをローンチへ
Superstateは、株式をトークン化する新サービスを発表。上場企業が仮想通貨イーサリアムやソラナのブロックチェーン上で株式を新たにトークン化して、投資家に直接発行することができる。
07:40
ビットコインの買い増しなどを計画 米Strive、最大約780億円を調達へ
米Striveは、最大約780億円相当の株式を発行・販売する契約を締結。調達資金は仮想通貨ビットコインの買い増しやビットコイン関連商品への投資などに使用すると説明した。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧