はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

Cryptopiaハッキング事件で不正流出した一部の仮想通貨をバイナンスが凍結

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Cryptopiaの不正流出事件に新たな展開、バイナンスによる凍結
仮想通貨取引所BinanceのCZ氏は、Cryptopiaの不正流出事件後にバイナンスへ送金された複数の仮想通貨銘柄を凍結したことを発表した。

Cryptopiaの不正流出事件に新たな展開

ニュージーランド発の仮想通貨取引所Cryptopiaは15日、公式ツイッターでセキュリティ被害を受け、仮想通貨の重大な損失を被ったと明らかになっていたが、同事件に関する進展がみられた。

日本時間16日夜、世界取引高No.1の取引所バイナンスのCEOが、SNS上に挙げられた複数の入金アドレスを確認し、ハッカーの資金と見られる流出通貨を同取引所内で凍結したことが明かした。

Cryptopiaの資産流出はハッキングの可能性が高いと見られており、流出した仮想通貨をトラッキングした海外メディアなどを中心に、流出資産がバイナンスやクラーケンへ送金されていることが指摘されていた。

また、Cryptopiaによる公式発表はまだ出されていないものの、現地メディアStaffが16日の時点で、流出資産をトラッキング・分析した上で推定された被害通貨と被害額に関して以下の様に報じた。

        
  • イーサリアム(ETH):約19000ETH(240万USD相当)
  • セントラリティ(CENNZ):約4800万CENNZ(120万USD相当)
  • Binanceは入金された一部の盗難された仮想通貨を凍結

    今回盗難されたと見られているETH以外の複数銘柄のERC-20トークンも、イーサリアムのブロックチェーンデータサイトetherscan.io のトラッキング経由から、取引所バイナンスへ送金された形跡があったようだ。

    出典:etherscan.io

    その時点では可能性の範囲であったものの、SNS上では過去に流出資産の対応を行なっていたBinanceのCEO CZ氏に対して、50,000KNCや、MGO、ENJなどのトークンの入金形跡を検査してみるように要請する動きが見られていた。

    この時に分散送金されていた流出資産の行方として、バイナンス以外に取引所CoinExchange.ioへ153,000,000のDentacoin通貨も送られている事を指摘する内容も見られている。

    これらの要請に答えるように、CZ氏は一部の通貨を凍結したと報告、ハッカーの資金移動の悠長さを指摘した。

    ただいまアドレスをチェックした。我々は一部の通貨を凍結することができた。

    不可解なのは、なぜハッカーは盗難した通貨をバイナンスに送ってくるのか。

    ソーチャルメディアの報告が上がれば、我々はそれを凍結するのに、犯人にとってはリスクの高い逃走手段ではないのか。

    また、CZ氏は新規アドレスの生成や、アドレスの分析、盗難資金の入金に関して以下のようにコメントをしている。

    新しいアドレスを生成すること自体はとても容易であるが、我々としてトランザクション一つ一つを分別することには、見落とすこともあるがろう。

    しかし、Binanceはブロックチェーンを綿密に分析することはできるため、他に何か追跡方法の提案があればぜひ教えてほしい。

    なお、事件がいち早く解決できるように、我々は警察側にも協力する。

    具体的にバイナンスがどの通貨を凍結したかは判明できないが、Cryptopiaのセキュリティ侵入事件にも日に日に、状況解明に動いているといえるだろう。

    Cryptopiaの仮想通貨不正流出事件に関するこれまでの記事内容はこちら

    Cryptopiaの仮想通貨不正流出事件 現時点で判明した流出通貨と被害額|過去の事件と同一犯の可能性も
    ニュージーランドの仮想通貨取引所Cryptopiaの不正流出事件に関する最新の状況が入ってきた。現地警察当局に関する公式声明や、現地メディアによる被害状況の報告で、現時点で判明した流出通貨や被害額も明らかになった。
    ▶️本日の速報をチェック

    CoinPostの関連記事

    海外仮想通貨取引所「Cryptopia」でハッキング被害か 公式がセキュリティ被害を報告
    仮想通貨取引所「Cryptopia」が、セキュリティ被害を受けたとする公式の声明を発表した。ハッキングの言葉を使う事を避けたものの、重大な被害があったことを報告、ハッキング被害があったのではないかとする見方が強まっている。
    【速報】仮想通貨イーサリアムの大型アップデートが延期 リエントランシー攻撃への脆弱性発覚で
    日本時間17日午後1時頃に予定されていたイーサリアムの大型アップデート、コンスタンティノープルにおけるリエントリー攻撃への脆弱性が監査機関ChainSecurity社の指摘で発覚した。これを受け、イーサリアム財団はアップデートの延期を発表、Geth・Parity最新版へのアップデートを促した。
    CoinPostのLINE@

    スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者10,000名突破。

    CoinPost App DL
    厳選・注目記事
    注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
    12/20 土曜日
    13:22
    イオレがビットコイン追加取得、累計保有量101BTC超に
    日本上場企業イオレが約1億6640万円分のビットコインを追加取得。ネオクリプトバンク構想の初期トレジャリー運用の一環として実施され、2026年3月期中に120億円から160億円規模の取得を目指している。
    11:55
    ブラックロックのビットコイン現物ETF、年初来リターンはマイナスも流入額6位入り
    ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」が年初来のETF流入で6位にランクインした。一方でリターンはマイナスとなっており背景にある投資家心理が注目される。
    10:50
    メタプラネット、米国預託証券プログラム設立
    ビットコイン保有企業メタプラネットがドイツ銀行を預託銀行とする米国預託証券プログラムを設立し、19日より米国店頭市場で取引を開始する。米国投資家の利便性向上と流動性拡大を目指す。
    10:33
    ビットコイン提唱者ルミス米上院議員が再選不出馬、仮想通貨法案成立に注力へ
    仮想通貨推進派として知られるシンシア・ルミス上院議員が2026年の再選不出馬を表明した。任期終了までに包括的な仮想通貨規制法案や税制改革の成立を目指す方針を示している。
    10:05
    「ビットコイン価格は2035年に2億円に到達」CF Benchmarksが強気予想
    CF Benchmarksが2035年の仮想通貨ビットコインの価格を基本シナリオで142万ドルと予想した。ゴールド市場のシェアを獲得することなどを前提とし弱気・強気シナリオも算出している。
    09:10
    イーサリアム、Glamsterdamの次のアップグレード名は「Hegota」
    仮想通貨イーサリアムでGlamsterdamの次に実施されるアップグレードの名称がHegotaに決定。2025年と同様、イーサリアムは2026年に2回アップグレードを行う可能性がある。
    08:15
    ビットコイン、弱気相場入りか クリプトクアントが需要減速を指摘
    クリプトクアントが仮想通貨ビットコインの需要成長鈍化を指摘し、弱気相場への移行を指摘。ETFの純売却や大口保有者の需要縮小、デリバティブ市場のリスク選好低下などが要因として挙げられている。
    07:10
    コインベース、2026年の税制変更で予測市場がギャンブルより有利になると指摘
    コインベースが2026年の見通しレポートで、トランプ大統領が署名したワン・ビッグ・ビューティフル・ビル法により予測市場が従来の賭博より税制面で有利になる可能性があると指摘した。
    06:50
    アーサー・ヘイズ、FRBの新資金供給策RMPでビットコイン4年サイクル論が終焉と再度主張
    著名トレーダーであるアーサー・ヘイズ氏がFRBの準備金管理購入プログラムを分析し、実質的な資金供給(QE)により仮想通貨ビットコインの従来の4年サイクルが崩れたとの見解を示した。ビットコインは2026年に20万ドルに向かうと予測。
    06:20
    仮想通貨の冬到来か、フィデリティ責任者がビットコインの2026年底値を6.5万ドル付近と予測
    フィデリティのグローバルマクロ責任者ジュリアン・ティマー氏がビットコインの強気サイクル終了の可能性を指摘し、2026年の底値を6.5万ドルから7.5万ドルと予測した。機関投資家の参入により従来のサイクル論が変化しているとの見方が広がっている。
    05:45
    米FRB、仮想通貨企業向け「簡易版マスターアカウント」開設に進展か
    米連邦準備制度理事会が仮想通貨関連企業を含む適格機関に決済サービスへの限定的なアクセスを提供する「ペイメントアカウント」案についてパブリックコメントを募集開始。
    12/19 金曜日
    17:38
    税制改正大綱で仮想通貨税制が大きく前進、申告分離課税20%と3年間の繰越控除を明記
    政府・与党が2026年度税制改正大綱を決定。暗号資産取引に申告分離課税を導入し、税率は株式と同じ一律20%に。3年間の繰越控除制度も創設される。金商法改正を前提とした条件付きで、2028年施行の見通し。昨年の「検討」から具体化が進み、web3業界の発展に向けた重要な一歩として評価されている。
    15:33
    米国法銀行初、SoFiがステーブルコイン「SoFiUSD」を発行
    米ソーファイ・テクノロジーズが完全準備型の米ドルステーブルコイン「ソーファイUSD」を発表した。パブリックブロックチェーン上でステーブルコインを発行する米国法銀行として初の事例となる。
    14:15
    2025年の仮想通貨盗難被害額5300億円突破、北朝鮮関連グループの犯行目立つ=チェイナリシス
    チェイナリシスが2025年の仮想通貨盗難事件についてレポートを発表。総額5300億円規模であり、Bybitハッキングなど北朝鮮関連グループによる犯行が目立っている。
    14:13
    サークル、インテュイットと提携 USDC で税金還付や企業決済に対応
    ステーブルコイン大手サークルが金融テクノロジー企業インテュイットと複数年の戦略的提携を締結。TurboTaxやQuickBooksなどでUSDCを活用した税金還付、送金、決済サービスを展開し、年間15兆円超の取引に対応へ。
    通貨データ
    グローバル情報
    一覧
    プロジェクト
    アナウンス
    上場/ペア
    重要指標
    一覧
    新着指標
    一覧