CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨XRP利用のODLで75%の送金手数料削減に成功 SendFriendが報告

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ODLの恩恵を受けるSendFriend

フィリピンへの送金サービスに特化した米送金企業SendFriendは、仮想通貨XRPを利用するODL(Rippleのオンデマンド流動性)を活用したことで、従来の送金手数料の75%を削減できたことを報告。Ripple Insightsの最新掲載で判明した。

SendFriendは6月より、ODLを自社送金で活用し新サービスの提供を開始していた。

SendFriend

SendFriendはアメリカの名門大学MIT(マサチューセッツ工科大学)が後援するブロックチェーン技術を活用した送金決済プラットフォームだ。

主に米国に出稼ぎに出ているフィリピン人が、本国の家族に国際送金するというシナリオを想定し、従来銀行が仲介することによって発生していた多額の手数料と数日に及ぶ処理プロセスを大幅に改善することを目的としている。

Ripple主催のUBRIカンファレンスに登壇したSendFriendのCEO David Lighton氏は、ODLの優位性について、「従来の国際送金でプレファンドといった前提条件が手数料を引き上げ、決済の所用時間を長引かせる要因として、ODLはそれら問題を解決する」と語った。

その上で、ODLを利用し、トランザクションコストを最大で75%削減できるようになったと説明。結果としてユーザーの負担になる国際送金手数料は、SendFriendで2%まで抑えることに成功したと報告した。

また、中国、インド、フィリピン、メキシコは世界のビッグ4の送金市場であることから、特にフィリピン政府は先進的な規制方針をとっている。デジタルアセットについても今後の成長は継続するとの考えを明かした。

現在、SendFriendのサービスを利用して米国から送金する場合、ニュージャージー州の居住者に限定されているが、今後利用できる州を拡大する方針だという。

インド、メキシコのODL市場

また、ODLを利用してインドへの送金を効率化することを試みる企業もある。

企業名は英TransferGoで、先日ODLを導入を発表した。2020年までに実現を目指すという。

すでにODLを実運用している企業「米大手送金企業MoneyGram」は、米ドルからメキシコペソへ送金ルートにODLを導入し実績を公表している。ODLによるUSD/MXNの送金は、同社の全送金高の10%を占めるまで成長しているという。

MoneyGramは11月の大型カンファレンスSwellで、欧州・オーストラリア・フィリピンなどでもODLを開始したと明かした企業だ。グローバル運営責任者Eric van Miltenburg氏はSwell後の取材で、タイもODLの対象になると言及している。

参考:ripple

CoinPostの注目記事

仮想通貨XRP利用のODL「日本円対応は来年Q1を計画」=豪Flash FX責任者
仮想通貨XRPを利用するRippleの送金ソリューションODLが来年Q1(1〜3月)に、日本円ルートに拡大する可能性が浮上。オーストラリア決済企業Flash FXの責任者が明かした。
豪州から米仮想通貨取引所へ、XRPを利用するODLが即時入金を可能に=Bitstamp
Bitstampの豪州ユーザーは、RippleのODLを通じてオーストラリアドルを米ドルに換金し瞬時に入金することができるようになった。 
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/28 日曜日
11:30
ビットコイン相場は中期的には下降チャネル内での揉み合い続くか|bitbankアナリスト寄稿
ビットコイン半減期を終え1000万円周辺で推移する相場をbitbankのアナリスト長谷川氏が分析。ビットコインチャートを図解し、今後の展望を読み解く。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|BTCの半減期完了に高い関心
今週は仮想通貨ビットコインが半減期を迎えたこと、QCP Capitalによる半減期後の相場分析、イーサリアムの証券性などを巡りConsensysが米SECを提訴したことに関する記事が最も関心を集めた。
04/27 土曜日
21:00
OKCoinJapan 5月にオプティミズム(OP)取扱い開始へ
OKCoinJapanが暗号資産(仮想通貨)オプティミズム(OP)の取扱いを開始へ。イーサリアムのレイヤー2ソリューションとして、その技術はCoinbaseが支援するBaseやバイナンスのopBNBの基盤に使用されている。OPのユースケースや今後の展望も言及。
17:20
機関投資家のDeFiリスク管理を強化、Fireblocksの新セキュリティ機能
FireblocksがDeFi製品にdApp ProtectionとTransaction Simulationを追加。リアルタイム脅威検知と安全なトランザクション実現で、機関投資家のオンチェーン活動をサポート。
13:00
BAYCで知られるYuga Labs、事業再編でチームメンバー削減 
Yuga Labsは、事業再編の一環としてチームメンバーの一部を削減した。「より小規模で機敏でクリプト・ネイティブなチーム」にする意向だ。
10:30
米国で仮想通貨発行の推奨事項5ヶ条、a16z明かす
大手ベンチャーキャピタルa16zは、米国で仮想通貨トークンを発行する際の推奨事項を挙げた。特に証券性など米SECをめぐる対処を中心としている。
09:30
ビットコインRunesデビュー1週間、200億円以上の手数料生み出す
手数料については、ミーム仮想通貨取引への高い需要が原因で、4月初めの5ドルから平均40ドルまで高騰している。ビットコインのマイニング報酬が半減し、収益が大幅に減少する見通しとなっていた採掘業者にとっては朗報だ。
08:00
半減期後のBTCのリターン、Nansen主席アナリストが分析
半減期後の仮想通貨ビットコインのリターンを、ブロックチェーン分析企業Nansenの主席リサーチアナリストが分析。半減期後250日までが最もリターンが高いという。
07:30
円安で1ドル158円台に、米ハイテク株高 来週FOMC金利発表|金融短観
本日の米国株指数は反発。エヌビディアやアルファベットなど大手IT株がけん引役となった。前日発表の米1-3月期GDPは予想を下回って悪材料となっていたが、昨夜発表の米3月PCEデフレーターはほぼ予想通りだった。
05:55
パンテラ、FTXの仮想通貨ソラナを追加取得
FTX破産財団はこれまですでにロックアップされた仮想通貨SOLの約3分の2を手放した。その多くは4年後に完全にアンロックされる見込みだ。
04/26 金曜日
14:22
「ミームコインは危険なカジノのよう」米アンドリーセン・ホロウィッツCTOが警鐘鳴らす
米大手VCアンドリーセン・ホロウィッツの エディ・ラザリン最高技術責任者は、ミームコインを「危険なカジノ」に例え、仮想通貨エコシステムから「本物の起業家」を遠ざける可能性があると主張した。
14:00
米FBI、マネロン防止ルール非遵守の仮想通貨サービスに注意喚起
米連邦捜査局は、マネーロンダリング防止基準を遵守していない仮想通貨送金サービスを利用しないよう、アメリカ国民に対して呼びかけた。
12:55
BTC半減期後に最初に採掘されたSatoshi、3億円超で落札
仮想通貨ビットコインの半減期後に最初に採掘されたSatoshiがオークションで3億円超で落札。Ordinalsの誕生によって、今はレア度の高いSatoshiに需要が生まれている。
12:32
ビットコインの反騰失速、ブラックロックのETF(IBIT)への資金流入が初めて途絶える
暗号資産(仮想通貨)市場では、自律反発のビットコインが日足50SMAを抜けられず再反落。ブラックロックのビットコインETF「IBIT」への資金流入は、ローンチ後71日間で初めて途絶えた。
10:15
著名な「Buy Bitcoin」のサイン、1.6億円で落札
「Buy Bitcoin」と書かれた著名な法律用箋が、オークションで1.6億円で落札された。仮想通貨ビットコインで入札され、正確な落札価格は16BTCである。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア