- Ripple社は2017年10~12月の間に約100億円相当のXRPを売却
- 昨年のXRPが29,631%の価格急上昇を記録したことを受けて実行に移されたようです。しかし、リップル社は保有XRPをすべて手放してはいません。
- 新たにxRapidを活用する企業が追加
- IDTとMercury FXはxRapidを “送金と企業取引を迅速に決済”に利用すると発表しました。
リップル社はプログラムを通じ約78億円、投資家に約22億円分のXRPを売却
銀行向けのブロックチェーンベースのシステムを開発している企業であるリップル社は、昨年のXRPが29,631%の価格急上昇を記録したことがアドバンテージとなり、2017年第4四半期(10~12月)のXRP売却高は9,160万ドル(約100億円)相当になりました。
リップル社は、同四半期(10~12月)のXRP取引量は、前年同時期の2.28億ドル(250.8億円)から1日平均で8億700万ドル(約880億円)以上になり、35,000%以上増加したと発表しました。
「XRP市場の2017年度末は、XRPの歴史において重要な出来事として記憶に残るだろう」
同社は以上のように語りました。
XRP総発行枚数の約60%を所有するリップル社の場合、仮想通貨やすべてのブロックチェーンの急激なブームは、スタートアップ企業の収支決算表にとって大きな恩恵となりました。
昨年XRPの売却高は1億8000万ドル(約196億円)以上に達しましたが、リップル社は同社の資産をすべて手放すことはありませんでした。
これはリップル社に、金融機関にソフトウェアの販売を試みたり、XRPの価格が下落した時に備える保護の役割を提供することが可能な資金源となります。
2018年のXRP価格はジェットコースターのような価格推移をしており、1月4日に最高3.84ドル(420円)まで急上昇し、その後1.12ドル(120)を下回り、現在では通貨は1.35ドル(148円)相当の価格で安定しています。
現在の価格で換算した場合のリップル社の保有分は約810億ドル(約8.8兆円)に相当します。
市場へのXRPの流れを制御するために、リップル社は資産の大部分である550億XRPをエスクロー口座に入れ、毎月最大で10億XRPまで売ることができる柔軟性のあるオプションを有しています。
これにより、XRPの価格の流動性を保ちます。
また、CEOのBrad Garlinghouseは、先週公開されたCNBCの記事にて、以下のように語っています。
「同社は売り上げを最大化して現金ポジションを上げるつもりはない」
昨年の第4四半期(10~12月)には、リップル社はプログラムを通じて7150万ドル(78.6億円)のXRPを売却し、投資家には2010万ドル(22.1億円)を直接売却しました。
リップル社の大きな目標は、金融機関にXRPを採用させることです。
これが実現した場合、XRPは単に変動制の高い取引以上のものとなるでしょう。
年初、同社はMoneyGramがリップル社のxRapid技術とXRP通貨をクロスボーダー支払いに使用していると発表しました。
そして今週水曜日の別の発表で、IDTとMercury FXはxRapidを “送金と企業取引を迅速に決済”に利用すると発表しました。
このアイディアは、金融取引ように作られたデジタル通貨を使用することで時間がかかっていた支払いの部分をがわずか数秒で行うことを可能にするというもので、それに対して Mercury FXの創設者Alastair Constance氏は以下のようにコメントを残しました。
「デジタル資産はより高速なトランザクション速度を約束します。
XRPに関しては、ビットコインを含むすべての仮想通貨よりもはるかに高速で送金が可能となります。
数時間から数日かかっていた送金がわずか3秒以下に短縮しさらには、何十億ドルもの不要な仲介手数料をなくすことができます」
Ripple sold $91.6 million of its digital currency XRP last quarter, as the price surged almost 30,000%
Jan 25 by Ari Levy
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