CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨市場の『クジラ』が数千億円規模のビットコインを買い注文か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

取引ブロック内で発見された巨額マネー
米サンフランシスコにある通称:クリプトキャッスルの住人「Gardner」氏は、OTC取引におけるビットコインのブロックにて、数十億ドル(数千億円)規模にも及ぶ巨額の取引ブロックを発見。そのことをTwitterで報告したことで、ブル相場を誘発した可能性があります。

ブロックチェーンストラテジストの「Jeremy Gardner」氏(以下、Gardner氏)は、数十億ドル(数千億円)規模にも及ぶ取引が複数のブロックに存在しているとツイートし、ビットコインの”ブル相場”を誘発したと非難されました。

数十億ドル規模の取引ブロックを発見

アメリカの若きビットコイン長者が集まる”クリプトキャッスル”の住人「Gardner」氏は、BTCにおけるブル相場のきっかけを作り出してしまった可能性があります。

OTC取引とは

over the counterの略。

証券会社や銀行など、金融機関等の「店頭カウンター越し」に取引を行うこと、もしくは取引所を介さない相対取引のこと。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

「Blockchain Education Network」の創業者でもある彼は、店頭販売(以下、OTC)市場で、数十億ドル(数千億円)規模の需要があることを単一のビットコインブロック内で発見しました。

「OTC市場でのビットコイン需要は、過去に例のない状況になっている。数十億ドル規模でブロックに複数の買いが入っている…」

彼が使用した”買い(ask)”というトレード用語は、売り手のことを示唆するため、一部のフォロワーを混乱させる結果となってしまいました。

Gardner氏は、需要を説明するのに(逆の意味を持つ)誤った単語を使用してしまったとし、謝罪しました。

仮想通貨市場の『クジラ』が行なったと思われる巨額の取引を告げる、この”予期せぬ”強気なコメントは、365回リツイートされ、931回のいいねが押され、85ものコメントが寄せられました。

クジラとは

経済用語のスラング。市場に大きな影響を与えるほどの”巨額マネー”を動かす機関投資家のことを指す。

日本の株式市場では、150兆円規模の運用資産額を有する「GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)」を始め、3共済、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険などが、クジラと呼称されている。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

その時点で、ビットコイン価格は、前日の安値から急騰しており、さらに上がり続けています。一部の人々は、この市場の急回復は、彼のツイートが影響していると考えているようです。

彼は「つい先ほど、私のツイートがビットコインの”ブル相場”を誘発したと非難された。」とツイートしました。

ビットコイン市場の値動き

ビットコインは、記事執筆時点で7425ドル(約78万円)ほどで取引されており、2018年で最安値となっている2月6日の6200ドル(約65万円)の次に安値となった、前日の$6535(約69万円)から、直近24時間で5.38%の価格上昇を見せています。

直近24Hのビットコインの取引高は、50億ドル(約5300億円)に近づいており、仮想通貨全体の1日の取引高は、130億ドル(約1.3兆円)を記録しています。

仮想通貨市場の時価総額は、4月に2430億(約25.7兆円)と2017年11月以来となる新安値を記録し、最近は2500億ドル(約26.5兆円)ほどで支えられていましたが、現在は2750億ドル(約29.1兆円)にまで上昇しています。

2018年1月以降のビットコインは、主要アルトコインの暴落に伴い、ドミナンス(市場支配力)を32%から45%まで引き上げています。

BTCのブロックは、平均して10分毎に作成され、合計で1日あたり144ブロックが作成されています。

インフレを抑える仕組みとして、発行上限の定められたBTCは「210,000ブロック」ごとに半減期を迎え、マイニング報酬が半減しますが、現時点ですでに約80%ものビットコインがマイニングされ、約168億BTCが市場に出回っています。

その複雑さと希少性から、時価総額:数十億ドル(数千億円)規模の大企業も、ビットコインのマイニングビジネスに参入してきています。

いくつかの指標を見ると、2018年1月に起きたコインチェックのハッキング事件などが懸念されていることで、仮想通貨商品における”OTC取引”の需要が伸びてきていることを表しています。

Gardner氏のツイートは、この市場の新しい傾向を後押しする形となったのかも知れませんが、東京証券取引所に上場する「マネックスグループ」が日本最大手の取引所「コインチェック」の買収を検討していることも、投資家の間で大きな話題を呼んでいます。

Gardner氏による”数十億ドル(数千億円)規模のブロック”の発見によって、一般投資家はもちろん、仮想通貨の価値が何百万ドルにもなると予想する「John McAfee」氏のような、ビットコイン愛好家の間で、この先もさまざまな憶測が飛び交うことになるでしょう。

Analyst: Whales Are Asking For Multi-Billion Dollars Worth of Bitcoin

Apr 3, 2018 by RICARDO ESTEVES

参考記事はこちらから
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
10:20
大統領候補ケネディJr氏、米政府のビットコイン積立を提唱
ケネディJr氏は、米大統領に当選した場合、政府が財務資産として仮想通貨ビットコインを毎日購入し積み立てるようにすると話した。
09:45
3兆円運用の米ミシガン州の退職年金基金、10億円以上のビットコイン現物ETF保有
仮想通貨ビットコインの現物ETFに対する米国の年金基金からの需要は増加傾向にある。運用資産総額3兆円に相当するミシガン州の退職年金はウィスコンシン州とニュージャージー州のジャージー市の年金基金に続き、ビットコインETFの株を保有していることを報告した。
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア