はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

イーサリアム創設者ブテリン氏:中央集権的取引所の存在意義を強く否定、なぜDEXが優れているかに言及

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

中央集権的取引所に批判的なブリテン氏
イーサリアムの共同設立者であるヴィタック・ブリテン氏は、中央集権的取引所の存在意義を否定、分散型取引所(DEX)では、”King making power”を排除できることが魅力の一つだとした。
DEXとは
分散型暗号通貨取引所(Decentralized EXchange)のこと。 ブロックチェーン上の非中央集権型取引所であることで、高い安全性がメリットになる反面、割高な手数料や法定通貨が使用できない点、流動性及び利便性の低さがデメリット。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

中央集権的取引所に批判的なブリテン氏

イーサリアムの共同設立者であるヴィタリック・ブテリン氏は、7月6日にスイスのツークで行われた、TechCrunch主催の「TC Session Blockchain」」というイベントでのスピーチにて、中央集権的な取引所について、存在意義を否定するような過激発言を行いました。

その一方で、彼は仮想通貨取引所を巡るこうした状況が、しばらくは続くであろうことを渋々認めています。

同スピーチ内で、ホストから「分散型取引所はいずれ、中央集権的な既存取引所を超えるシェアを獲得できるだろうか」という質問を受け、彼は以下のように答えました。

実際には、分散型取引所の実現は難しいと認めざるを得ない。

なぜなら、究極的には法定通貨の世界と取引所は、相互に影響を与え合うからだ。

法定通貨は、中央集権的な出入り口を持つものの一つだ。そこには依然として法定通貨をベースとしたさまざまなサービスが提供されており、それらを分散化することは非常に困難となる

過去にブテリン氏は、仮想通貨同士の取引分野で分散型取引所(DEX)を利用したソリューションがもっとも魅力的なものになると言及しました。

なぜなら、分散型取引所は規制を取り除き、かつ単純で簡単なユーザー体験とウェブインターフェースを提供し、加えてアカウントはオープンだからです。

ブテリン氏は仮想通貨業界では、分散型取引所のような形態の取引所が次第に増えていくだろうと考えています。

しかしながら彼は、機関投資家のような大規模なトレーダーは、分散型取引所や中央集権的な取引所、どういった選択をするかは不確実であると説明しました。

彼は最終的には、仮に中央集権的な取引所が完全に取り除かれなくとも、分散型取引所の成長は仮想通貨市場に良い影響を与えると見ています。

なぜなら、分散型取引所は従来的な取引所が元来有している、ブテリン氏が言うところの「King making power」を取り除くからです。

こうした中央集権的な取引所が有する力に関して、彼はこう説明しました。

「中央集権的な取引所は、リストアップする通貨の決定権を持つことで、1000〜1500万ドルともいえる高額な手数料によって、どの通貨がより大きくなるかを選択できる能力を持っている。

分散型取引所であれば、このような”King making power”を取り除くことができる。

また、分散型取引所によってブロックチェーンはより良いオープン性、透明性を得ることができ、よりその価値を高めることが可能だ。」

こうしたブテリン氏の発言は、世界最大級の取引高を誇る仮想通貨取引所バイナンスが、分散型取引所を開く計画が完了したことを発表した2018年3月を彷彿とさせます。

大手取引所の一つであるHuobiもまた、2018年6月に最終的にはプラットフォームのすべてを分散型の取引所に変えることを発表しています。

こうした仮想通貨取引所関係のトレンドは拡大しつつあります。香港に拠点を置く、大手取引所の一つでもあるOKexも最近、分散型の取引プラットフォームを作成することを公式に発表しました。

CoinPostの関連記事

Coinbase:分散型取引所(DEX)を買収してERC20トークンの取り扱いが可能に
Coinbaseが分散型取引所「Paradex」を買収したことを発表しました。これにより、ERC 20トークンの取り扱いが可能になり、Coinbaseが運営する仮想通貨取引所で取り扱うことのできる仮想通貨の数を増やすことが可能になりました。
イーサリアムコミュニティの行方|Vitalik Buterin氏のリーダーシップ危機
イーサリアムの経済体制を育てることに全力を傾けた、「ステークホルダー」と自称する人々は、自分たちの意向を総括した陳述書を公表しました。一方で、Vitalik Buterin氏はそれに関与していないことを明らかにしています。
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/19 月曜日
15:05
アーサーヘイズが今夏以降の「アルトシーズン」再来の見通し 年末までにビットコイン2.5倍予想も
アーサー・ヘイズ氏が仮想通貨の強気相場を予測、今夏を目処にBTC20万ドルへの上昇とアルトシーズン開始を見込む。自身のポートフォリオは20%を金(ゴールド)に配分し「最終的に1〜2万ドルまで上昇」と展望する。米国債務拡大がビットコイン高騰の追い風になると分析した。
14:15
中国系上場企業DDC、5000BTC保有目標のビットコイン準備金戦略を発表 
米国上場の中国系食品企業DayDayCook(DDC)が、ビットコインを戦略的準備金として3年間で5,000BTCの蓄積を目指す計画を発表した。同社は、すでに100BTCを購入済みで、2025年末までに500BTCの取得を目指す。一方、中国の仮想通貨規制をいかに回避するかにも注目が集まる。
13:22
メタプラネット、151億円でビットコイン追加購入 保有数7,800 BTCに
メタプラネットが約151億円で暗号資産ビットコイン1,004BTCを追加購入。保有総数は7,800枚に拡大。5月の資金調達・債務償還の経緯も紹介。
11:40
過去最高値目前のビットコイン、迫るゴールデンクロスが中・長期の買いシグナルを示唆
ビットコインは投資家が重視する50MAと200MAのゴールデンクロスによる買いシグナルが形成間近に。米国債格下げでドル安圧力も追い風にとなるか。トランプ米政権の貿易・関税政策とインフレ懸念がのヘッジ需要を高める可能性が指摘される中、さらなる上昇を示唆する。
11:11
CMEグループ、XRPの先物取引を本日より提供開始へ 
米CMEグループが本日より暗号資産(仮想通貨)XRPを先物取引サービスを開始する。機関投資家の参入機会の拡大とリップル社とSECの裁判の和解進展状況も含め、その背景を解説。
05/18 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、企業のETH大量購入やアーサー・ヘイズのBTC100万ドル到達予測など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
12:49
UPCXが2025 Tokyo E-Prixスポンサーに 次世代決済とFanlinkの可能性を解説
UPCXが「2025 Tokyo E-Prix」のスポンサー契約を発表。世界標準決済を目指すブロックチェーンプラットフォーム「UPCX」と、ファン支援サービス「Fanlink」の特徴をCEO中野誠氏が解説した。秒間10万件の処理能力やグローバル展開の展望とは?
11:00
週刊仮想通貨ニュース|メタプラネット株価1340円到達の可能性に高い関心
今週は、仮想通貨ビットコインの専門家アダム・バック氏によるメタプラネットの株価試算、資産運用会社によるイーサリアム価格急騰の要因分析、空売り投資家ジム・チェイノス氏の投資戦略に関するニュースが最も関心を集めた。
05/17 土曜日
14:00
アブダビ政府系ファンド、ビットコインETF買い増しで保有額750億円突破
アブダビのムバダラ・インベストメントが第1四半期にブラックロックのビットコインETFを49万株追加購入。ゴールドマン・サックスは最大保有者として3000万株を保有。
13:05
ビットコインETFフェイクニュース事件、犯人に懲役14か月の判決
米SEC公式Xアカウントを乗っ取り、ビットコインETFについてのフェイクニュースを流した26歳の被告に懲役14か月の判決が下りた。偽情報で仮想通貨市場を混乱させたことが重大視された。
12:43
史上最高値を試すのは時間の問題か、米中貿易緩和も上値トライ失敗|bitbankアナリスト寄稿
米中関税115%引き下げ合意やインフレ指標下振れもビットコイン上値を抑える展開。アリゾナ州知事の暗号資産準備金法案への拒否権行使も影響。短期筋による損切り送金増加で売りをこなした可能性。史上最高値トライは時間の問題か。bitbank長谷川アナリストが週次相場分析を解説。
11:00
ビットコイン長期保有数1437万BTCに到達も、利確売り強まる=アナリスト分析
ビットコインの長期保有者が3月から5月にかけて利益確定を加速。支出利益率は71%増加し227%の平均リターンを記録。長期保有量は1437万BTCに達するも、市場サイクルの分配フェーズへの移行を示唆。
10:10
トランプ家のWLFI、民主党議員による調査要請を正式拒否
トランプ一族の金融企業WLFIが上院による調査を拒否した。政治的動機と批判し、同社は説明責任や米ドル優位性を指針としていると主張。倫理規定違反の疑惑なども否定している。
09:02
ETH・BTC比率が5年ぶり急騰、アルトシーズンの到来示唆か
イーサリアム/ビットコイン(ETH・BTC)価格比率が過去5年最低水準から38%急反発。ETFによる買い増し、取引所流入減少などの指標から需要増加・売却圧力低下が鮮明に。「極端な過小評価ゾーン」からの回復が示すアルトコインシーズン到来の可能性を分析。
07:50
ビットコインで利回り獲得、Solvがアバランチ基盤の新トークン発表
仮想通貨ビットコインの保有者にRWAの利回り獲得手段を提供するため、Solv Protocolはアバランチ上にSolvBTC.AVAXをローンチ。ローンチの目的や仕組みを説明した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧