NFTを購入して予測ゲームに参加
レイヤー2 NFTマーケットプレイスのZKSeaは、NFT(非代替性トークン)を活用した、サッカーのワールドカップ2022の勝敗予測ゲーム「Football Metaverse」を発表した。
利用者はワールドカップの参加国にちなんだNFTをミント(発行)し、購入する形でゲームに参加する。NFTは、賞金請求の「権利証明書」としての役割を持つ。
NFT発行は、大会が開幕する22年11月20日まで行うことが可能。支払いには、イーサリアム(ETH)、ZKSwap(ZKS)、ステーブルコインのテザー(USDT)、ラップドビットコイン(WBTC)の4銘柄が使用可能だ。
賞金は同プラットフォームの独自トークン「ZKSwap(ZKS)」建てとなっており、NFTの売上高の120%が賞金プールに配分される形で総額が決定する。上限は1,000万ZKSとなっている。ZKS価格は10月28日時点で7.5円のため、1,000万ZKSは日本円で7,500万円相当となる。
試合結果の確定後、賞金は66分割され、チームごとに成績に応じて「割り当て」が行われる。上位チームほど割り振りされる賞金の額(等分)が多くなり、投票した利用者がより多くのトークンを受け取れる形だ。
ただ、強豪国のNFTは多くの数が販売される可能性が見込まれるため、チームが上位入賞した場合でも、弱小チームの順位を当てた場合と比べ、1人あたりに分配される金額が低くなる可能性がある。
順位ごとの賞金割り振り詳細は以下。
- 優勝チーム(7等分)
- 準優勝チーム(6等分)
- 3位チーム(5等分)
- 4位チーム(4等分)
- 5位~8位チーム(各3等分)
- 9位~16位チーム(各2等分)
- 17位~32位チーム(各1等分)
参加者が受け取ることのできる賞金額は、各チームに割り当てされた賞金と購入したNFTのレアリティによって決定し、一定額がNFTのレア度に関係なく分配される予定。
なお、ZKSeaの公式サイトでは、国(チーム)ごとに期待される報酬額がオッズのような形で掲載され、賞金総額の増加を反映してリアルタイムで更新される。各チームの状況などを確認しながら、自分が投票するチームを決めることが可能だ。
ZKSについて
ZKSpace(ZKS)は、ZKSeaを手がけるL2プラットフォームZKSpaceのネイティブトークンだ。総供給量は10億枚で、トークン規格にはイーサリアム規格のERC-20を採用。
トークンはNFTの発行や取引に使用できるほか、送金時のネットワーク手数料(ガス代)支払いにも使用することができる。
Huboi GlobalやGate.ioといった大手暗号資産(仮想通貨)取引所にも上場しており、そちらでトークンを購入することも可能。、ZKSpaceで買った場合は、プラットフォームのFast Withdrawツールを使うことで、イーサリアム(ETH)メインネットに移動できる仕組み。
流動性マイニングやステーキングも提供されており、トークンを一定期間ロックすることで報酬を得られるシステムも提供されている。360日間ZKSステークマイニングに参加したユーザーは、ZKSwapプロトコルの上場と投票をコントロールするガバナンストークンであるgZKSを受け取れる。
8月にはサッカー選手のNFTを発売
ZKSpaceは、以前からNFT展開に注力しており、2022年8月には「Zurda」と名付けられた、サッカーのハメス・ロドリゲス選手を題材にしたNFTコレクションをリリースした。
コレクションはプラチナからブロンズまでの4つのレアリティで構成されており、発行枚数は1,500枚。ロドリゲス選手のキャリアをハイライトするデザインとなっており、プラチナとゴールドの11枚はオークションに出品。
残り(シルバーグレードとブロンズグレード)は、ミステリーボックス形式で販売された。
なお、James Rodriguez NFTの保有者は、Football Metaverseに無料アクセス可能となる。つまり、James Rodriguez NFTのレア度に応じて、コモン、レア、レジェンダリー、エピックいずれかのNFTを無料mintすることができる。
NFT関連以外の取り組み
NFT関連のサービス以外では、自動マーケットメイカー(AMM)を搭載したDEX(分散型取引所)の「ZKSwap v3.0」や、独自の決済サービス「ZKSquare」なども、ZKSpaceは手がけている。
また、利便性の高い機能として、最大60のアドレスにトークンを一斉送信することができる「一括転送機能」がある。