はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

UAEで10億ドル規模のWeb3ファンド設立、ブラックロック元幹部が参画

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

UAEで10億ドルのクリプト基金

アラブ首長国連邦(UAE)で規制されたVenomブロックチェーンの開発を支援するVenom Foundationと、同国で認可された投資会社Iceberg Capitalは11日、共同でWeb3ファンドを立ち上げたことを発表した。

約1,300億円(10億ドル)規模のファンド「Venom Ventures Fund(VVF)」は特定のブロックチェーンに拘らず、DeFi(分散型金融)、資産管理、ペイメント、GameFi(ゲーム+金融)など、広範囲なWeb3(分散型ウェブ)プロジェクトに投資していく方針。

2021年に中東で設立された投資会社Iceberg Capitalのネットワークを活かしたインキュベーションプログラムが組まれ、技術・マーケティング支援、上場や規制対策などで助言を行う。

VVFを率いるのは、世界大手資産運用会社BlackRockの元CIO(最高投資責任者)で、Venom Foundationの会長を努めるPeter Knez氏。及び、中東・北アフリカ地域(MENA)の金融企業で取締役を努めた経歴を有し、現在はIceberg CapitalのCEOを務めるMustafa Kheriba氏。

現地の金融センター、アブダビ・グローバル・マーケット(ADGM)で認可された2つの組織(Venom Foundation、Iceberg Capital)により設立されたVVFは、透明性の維持と規制を遵守する。

VVFは現在最初の投資先としてVRメタバース「Nümi Metaverse」の約26億円(2,000万ドル)の資金調達ラウンドをリードしている。Nümi Metaverseは2023年内に「Visual Novel」を立ち上げ、インセンティブ付きの体験版ゲームを提供する予定。

関連:仮想通貨関連企業へのVCの投資総額、2021年を上回る

中東の仮想通貨投資

2022年にThree Arrows Capital(3AC)やFTXなど大手仮想通貨企業の連鎖的な破綻が続いた結果、同年後半にかけて暗号資産(仮想通貨)分野の投資規模は縮小。仮想通貨投資会社Galaxy Digitalによると、第4四半期には投資契約件数及び投資額は過去2年間で最低となった。

こうした環境下でVenom Ventures Fund(VVF)は、主にVenom Foundationとその創設者、現地の機関投資家や個人投資家から資金を調達したという。Kheriba氏は以下のように述べている。

ブロックチェーン業界は市場が急激な調整を迎えているが、開発者の構築と革新は継続されていると信じている。

Venomブロックチェーンは世界初の規制準拠型ブロックチェーンとされ、Venom Foundationはユーティリティトークンの発行ライセンスを取得し、22年10月にクリプト財団としてアブダビ・グローバル・マーケット(ADGM)に世界で始めて登録された。

ADGMは、2018年から包括的な仮想資産規制フレームワークを導入しており、中東・北アフリカ(MENA)地域で最大の仮想通貨の規制管轄当局である。「アブダビを仮想通貨取引の世界的な中心地にする」として、仮想通貨事業を行う環境の構築に注力している。

VenomはADGMにより、構築、革新、スケーリングの自由が認められており、ウォレット、DeFi、クロスチェーンブリッジ、NFT(非代替性トークン)、DEX(分散型取引所)などあらゆるエコシステムを有する分散型ネットワークが構築される計画だ。

アブダビ・グローバル・マーケット(ADGM)とは

アラブ首長国連邦の首都アブダビに位置する、国際金融センター。金融サービス規制当局、登録局、ADGM裁判所という3つの当局から構成されており、仮想通貨取引の規制も管轄下に置く。

▶️仮想通貨用語集

関連:バイナンス、中東・アブダビでカストディライセンス取得

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09/18 木曜日
16:50
「社会のジレンマを突破する」日本初のステーブルコイン発行ライセンス取得、JPYC岡部典孝氏が語る|独占インタビュー
JPYC株式会社が日本初の日本円建てステーブルコイン発行ライセンスを金融庁から取得。代表の岡部典孝氏が語る100万円制限の実態、3年後10兆円の発行目標、プログラマブルマネーがもたらす金融革命とは。
13:40
ウォーレン米議員ら、トランプ政権の仮想通貨特命官に対する倫理調査を開始
エリザベス・ウォーレン米上院議員ら8名の民主党議員が、トランプ政権のAI・仮想通貨特別顧問デービッド・サックス氏の特別政府職員としての任期制限超過疑惑について倫理調査を開始した。130日の上限を超過している可能性を指摘し、詳細な勤務日数報告を要求している。
13:35
米SECが承認、BTCやXRP投資のマルチ仮想通貨投資信託のETF転換
米SECがグレースケールのマルチ仮想通貨ETPを承認し、ビットコインやイーサリアムなど5銘柄への一般投資家アクセス投資が可能になった。新たな包括的上場基準も同時に導入されている。
13:02
ポリマーケットでの裁定取引で年間60億円の利益発生か 研究者ら分析
分散型予測市場ポリマーケットでミスプライシングを利用した裁定取引により年間60億円の利益が発生しているとの論文が発表された。研究者による分析を解説する。
12:04
FRB利下げ決定も仮想通貨の市場反応は限定的、BNB前週比9.2%高で1000ドルの大台迫る
FOMCでは米FRBが0.25%利下げを決定したが、暗号資産(仮想通貨)への影響は限定的だった。主要アルトコインでは、BNBが前週比9.2%高の1,000ドル目前に。背景としては、バイナンスの規制環境の進展の兆しとMegadropなどの需要が挙げられる。パウエル議長は年内2回の追加利下げを予想するも慎重姿勢を維持。
11:03
業界の行方を決める「天王山」に臨む──ビットバンク廣末氏が描く未来戦略
ビットバンク廣末紀之CEOが語る、預かり資産1兆円規模への成長と今後の展望。金商法への移行と分離課税実現に向けた2025年後半は業界の「天王山」。
11:00
ビットコイン・トレジャリー企業の勢い減速か、4社に1社が純資産割れで取引=K33報告
K33リサーチなどが報告したところによると、ビットコイン・トレジャリー企業の4分の1が純資産価値を下回る時価総額で取引されており、業界の統合が進む可能性が指摘された。
10:02
ヴィタリック、イーサリアムの開発計画をプレゼン
ヴィタリック・ブテリン氏は、仮想通貨イーサリアムの開発計画についてプレゼンを行った。大阪で開催されているイーサリアムのカンファレンスEDCONに登壇した。
09:40
フォワード・インダストリーズ、最大5900億円規模の資金調達でソラナ戦略を推進
米上場企業フォワード・インダストリーズが最大40億ドル規模のATM増資で仮想通貨ソラナトレジャリー戦略を推進する。DeFi Development Corpもソラナ買い増しを発表した。
08:45
トランプ・ジュニア出資のサムザップ、750万ドージコインを初購入
米ナスダック上場のサムザップメディアが750万ドージコインを200万ドルで公開市場から初回取得したと発表した。
07:20
米SEC、仮想通貨ETF上場手続きを大幅簡素化へ
米証券取引委員会が、ナスダック、Cboe BZX、NYSEアルカの3大取引所による包括的上場基準を承認。今後、仮想通貨を含むコモディティベース株式の上場プロセスが大幅に簡素化される見通しである。
07:10
SBI新生銀行、トークン化預金「DCJPY」の導入を検討へ
SBI新生銀行は、円建てトークン化預金DCJPYの導入を検討すると発表。JPモルガンらが参加するプラットフォームを活用し、トークン化預金での多様な外貨の取り扱いも検討する。
06:50
仮想通貨取引所Bullish、NY州からビットライセンス取得 米国展開へ
機関投資家向け仮想通貨取引所ブリッシュが17日にニューヨーク州金融サービス局からビットライセンスと送金業ライセンスを取得したと発表した。
06:25
マネーグラム、ステーブルコイン送金サービス開始 
国際送金大手のマネーグラムが9月17日にクロスミントと提携しステーブルコインを活用した新たな送金サービスを南米コロンビアで開始すると発表した。
06:02
カルシ、予測市場エコシステムハブ開始 ソラナとベースと提携
予測市場プラットフォーム大手Kalshiが17日、ソラナとベースとの提携によるエコシステム支援ネットワーク「カルシエコ」の開始を発表した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧