はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ポリゴン、zk基盤の分散型ID開発ツールをオープンソースで提供

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「Polygon ID」の開発ツール提供

ポリゴン(MATIC)は2日、Polygon IDの開発ツールをオープンソースで公開したと発表した。このツールは、DAO(自律分散型組織)やdApps(分散型アプリ)など、様々なWeb3分野で活用することができるものだ。

このユーザー識別サービス「Polygon ID」は、ポリゴンが2022年3月にリリースしたもの。ゼロ知識証明(ZKP)の技術により、ユーザーの匿名性を確保しながら個人の認証を行うことができる、分散型のIDプラットフォームである。

関連ポリゴン、ゼロ知識証明利用の分散型ID認証サービスを公表

ゼロ知識証明とは

証明(Proof)プロトコルの一種であり、証明者が「自身の主張は真実である」以外の情報を検証者に開示することなく、その主張が「真実である」と証明するメカニズム。

▶️仮想通貨用語集

今回、ポリゴンは4つのオープンソース・ツールをリリースした。dApps運営者などIDを検証する者向けの「Verifier SDK」、DAOやKYC(顧客身元確認)サービスプロバイダーなどID発行者向けの「Issuer Node」、ウォレット開発者向けの「Wallet SDK」、開発者・エンドユーザー向けの「Wallet App」である。

ポリゴンは、これらのツールで「Polygon ID」を導入すると以下のことが可能になると説明した。

  • ユーザーは、個人情報を開示することなく認証を行うことができる。
  • ユーザーは、オフチェーンの証明書(卒業証書、運転免許証など)を使用してゼロ知識証明を生成し、スマートコントラクトとやり取りできる。
  • セキュリティ強化や、複数アプリで共通のIDを使えるなどユーザーの利便性が向上。
  • 開発者は、ユーザーのプライバシーを維持したまま、法的遵守を行うことができる。

ポリゴンはゼロ知識証明に力を入れており、2021年には、ゼロ知識証明の技術を開発する「Mir」を約545億円(4億ドル)相当で買収している。

関連Polygon、ゼロ知識証明に特化したプロジェクト「Mir」を買収へ

活用できる分野

ポリゴンは、DAO、Eコマース、パスワードレスログインなどを具体的な採用先として説明した。

まずDAOでは、メンバーが、オンラインで匿名のままガバナンスに参加することを望む場合がある。そのような時、「Polygon ID」のツールを使用することで、メンバーの身元を明かすことなく、参加資格を確認することが可能だ。

次に、Eコマースのユーザー登録については、Polygon IDにより、事業者が顧客データや決済データの保存にかかる費用を削減し、同時に決済のセキュリティを高めることができる。

ログインについては、インターネットのユーザーは、多くのサービスのパスワードを持っているが、管理や安全性の確保には困難がつきまとう。Polygon IDによる、パスワードレスログインは、QRコードをスキャンするか、デスクトップウォレットに接続するだけで、暗号化された状態で認証を行うことを可能にする。

この他にも、レンディングサービスで借り手のリスク評価やID認証などを行うこと、オンラインゲームのユーザー情報(アバター、資産、進捗状況など)を保存し、他のゲームに引き継ぐことも可能になるとしている。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/26 金曜日
18:02
Aave、ブランド資産移管案を否決 DAOガバナンスの課題浮き彫りに
Aaveのブランド資産移管提案が26日のSnapshot投票で否決。反対55%、棄権41%、賛成わずか3.5%。CoW Swap手数料問題が発端となった所有権紛争は、DeFiガバナンスの構造的課題を浮き彫りに。
18:00
仮想通貨の税制改正大綱、押さえておくべき重要ポイントを専門家が徹底解説|Gtax寄稿
税制改正大綱で、暗号資産(仮想通貨)税制の大幅見直しが示されました。分離課税・3年間の繰越控除が導入される一方、対象となる「特定暗号資産」や取引形態には制限も。現物取引とデリバティブ取引の損益通算、ステーキング報酬の扱い、NFTの課税方式など、今後の制度設計を見据えて準備すべきことを公認会計士・税理士が詳しく解説します。
16:00
リトアニア、仮想通貨ライセンス義務化へ 申請低迷
リトアニア中央銀行が仮想通貨事業者にMiCAライセンス取得を義務化。2025年12月31日以降、無許可運営には罰金や最長4年の禁錮刑。370社以上が登録するも申請はわずか30社で全体の1割未満。同国はEU内でMiCAゲートウェイとしての地位確立を目指す。
15:05
仮想通貨投資への期待高まる、税制改正で約5割が投資拡大を検討=ビットバンク調査
ビットバンクが発表した2025年仮想通貨投資実態調査によると、2026年の市場期待として「税制改正」が34.3%で最多。税制が20%の申告分離課税に変更された場合、約5割が投資拡大意向を示した。知識不足が投資の障壁だが心理的ハードルは低下傾向。
14:01
ユニスワップ重大提案が圧倒的に可決 1億UNIバーンと手数料スイッチ起動へ
ユニスワップのUNIfication提案が賛成票1億2500万票超で可決。国庫から1億UNIをバーンし、プロトコル手数料を起動。取引量増加が供給減少に直結するデフレ型モデルへ転換。
14:00
ステーブルコインとは|市場規模・取引量・主要銘柄と規制の行方
ステーブルコインとは、価格が安定するよう設計されたデジタル通貨。本記事では仕組み・種類(USDT/USDC/JPYC等)・市場規模・リスク・将来性・国内での買い方まで、初心者にもわかりやすく解説します。
13:50
フィリピン当局、未登録取引所への取り締まり強化 コインベースなどアクセス遮断
フィリピン規制当局が無登録の海外仮想通貨取引所50社へのインターネットアクセス遮断を命じた。コインベースやジェミニも対象になっている。
13:20
ST市場効率化目指す、SBI新生銀行ら6社が新たな決済実証を開始 預金のトークン化で
SBI証券、大和証券、SBI新生銀行ら6社がトークン化預金DCJPYを利用したセキュリティトークンのDVP決済の実証に関する協業を開始した。
13:00
イオレ、仮想通貨レンディング「らくらくちょコイン」の事前予約開始
東証グロース上場のイオレが暗号資産レンディング「らくらくちょコイン」の事前予約を開始。年利8%〜、約1万円から利用可能。2026年1月下旬の正式リリースを予定し、事前登録者には4月まで13%の特別料率を適用する。
12:50
クシム、社名を「HODL 1」に変更 Web3・仮想通貨トレジャリー事業へ転換
東証スタンダード市場上場のクシムが社名を「HODL 1」に変更すると発表した。Web3・仮想通貨トレジャリー事業を中核とする企業へ転換。
12:25
国内衣料上場企業ANAP、15億円で109BTC追加購入
衣料品販売のANAPホールディングスが15億円で仮想通貨ビットコインを追加購入し、総保有量が1346BTCに達したと発表した。
11:37
中国環境省、環境管理にブロックチェーンなど先端技術を導入
中国生態環境部が12月25日、ブロックチェーン、AI、ビッグデータを環境管理に統合する方針を発表。全国炭素排出権取引市場ではデータ改ざん防止に既に活用。中国は仮想通貨を規制する一方、ブロックチェーン技術応用は国家レベルで積極推進。
10:36
パンテラ専門家の2026年仮想通貨12大予測 DAT企業統合や量子パニックなど
パンテラ・キャピタルのジェイ・ユー氏が2026年の仮想通貨業界12大予測を発表。AI技術の浸透、DAT企業の統合、トークン化ゴールドのRWA主役化、ステーブルコイン決済の拡大、量子コンピューターによるBTC懸念など、注目のトレンドを解説。
10:02
2025年仮想通貨デリバティブ市場レポート、取引高1300兆円突破=コイングラス
コイングラスが2025年の仮想通貨デリバティブ市場に関するレポートを公開。ETFやDAT企業などへの機関投資家による投資が加速したと分析している。
08:54
ビットコインの買い方をやさしく解説|初心者の不安を解消【図解】
ビットコインは500円から購入可能。スマホと本人確認書類があれば最短当日から取引開始できます。口座開設の手順、おすすめ取引所の比較、初心者が押さえるべき投資の心構えまで図解でわかりやすく解説。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧