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米ブロック社、空売りレポートで株価急落 「杜撰な顧客確認が詐欺を助長」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

投資会社の主張

米ニューヨークの投資会社Hindenburg Research(以下、HRと表記)は23日、ジャック・ドーシー氏率いる米ブロック社(旧スクエア)に関するネガティブな報告書を発表。同社がユーザー数を水増しして投資家を欺き、不正アカウントや詐欺行為への対処を怠ったと主張した。

HRは2年間にわたり、元従業員やパートナー、業界専門家への数十回に及ぶインタビューをはじめ、規制や訴訟記録の精査、公文書の公開請求など広範な調査を行ったという。

同社は調査結果を以下のようにまとめている。

ブロック社は成長を促進するため、また消費者や政府に対する詐欺を促すことで利益を得るために、主要な指標で投資家を欺き、搾取的な製品や最悪のコンプライアンスの実践を受け入れてきたと、我々は考えている。

ブロック社の消費者向け金融アプリCash Appは、月間5,100万人のアクティブユーザーを抱えるとされるが、HRはそのアカウントの大部分が偽物である可能性があると主張。レポートは、元従業員が確認したアカウントの40%~75%が偽物であるか、詐欺に関与、もしくはユーザーの追加アカウントであったと推定していると指摘した。

ユーザーの不正行為

さらに、HRはCash Appが犯罪行為に利用されていると主張している。

問題の核心は、ブロック社が従来「銀行口座を持たない」人々の一部、つまり犯罪者を取り込んだことだ。

HRはCash Appの偽アカウントの多くは、詐欺、売春をはじめ、パンデミック時の政府救済金の不正受領など、犯罪行為を助長するために使用されていたと指摘している。

政府からの支払い受け取りに多くのユーザーがCash Appを使用したが、HRが公文書の公開を請求して明らかになったのは、Cash Appの提携銀行が処理した給付件数が、預金口座数と「不釣り合いな」ものであったことだ。たとえばオハイオ州の提携銀行は、他行と比較して10倍の申請がなされたという。

ユーザーの増加に伴う事業の急成長により、ブロック社の株価は、パンデミック時の18ヶ月間で639%急騰。この株価上昇を受け、ジャック・ドーシー氏をはじめとするブロック社幹部が、合計1,300億円(10億ドル)以上の株式を売却したとレポートは示唆した。

一方、ブロック社の経営陣は企業の利益を追求するため、プラットフォーム上での犯罪行為に関する社内の苦情を無視したという。

ユーザーが詐欺やその他の禁止行為に関与していることが発覚した場合でも、ブロック社はユーザーを追放することはなく、アカウントをブラックリストに登録しただけだった。

ブロック社が声明

HRの発表を受けて、ブロック社の株価は一時20%以上暴落した。

ブロック社は同日声明を発表。同社のCash App事業に関する「事実無根で誤解を招くレポート」について、HRに対し、証券取引委員会(SEC)と協力し、法的措置を検討するつもりであると述べた。

Hindenburgはこの種の攻撃で知られており、空売り業者が株価の下落から利益を得ることのみを目的としている行為だ。我々は、このレポートの全文を自社のデータと照らし合わせて検討したが、投資家を欺き、混乱させるために作られたものだと考えている。

なお、ブロック社は規制に準拠した公開企業であり、自社の製品、報告、コンプライアンスプログラム、および管理体制に自信を持っていると強調した。

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