はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨デリバティブ取引所dYdX、カナダでのサービス提供終了へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

規制環境を背景にカナダでのサービスを終了

暗号資産(仮想通貨)デリバティブの分散型取引所dYdXは7日、カナダでのサービス提供を終了すると発表した。

7日より新規ユーザーの登録を停止しており、既存ユーザーについては、1週間、dYdXのプラットフォームで取引を継続することができるが、14日以降はポジションをクローズすることだけが可能な状態となる格好だ。

なお、出金機能についてはその後も維持される。サービス提供終了の背景には、規制環境の変化があったことが示唆されている。dYdXは、次のように述べた。

dYdXはこれまで通り、製品に関する決定をめぐる透明性を維持し、金融機会へのアクセスを民主化していく。

時間の経過とともに、カナダの規制環境が変化し、またカナダでサービスを提供することができるようになることを望んでいる。

分散型取引所とは

ブロックチェーン上に構築される非中央集権型取引所。「分散型取引所」の英訳である「Decentralized EXchange」から「DEX」とも呼ばれる。中央管理者を介さずに当事者間で直接取引を行うため、管理者に支払う手数料が不要で、その他に流動性が低い、秘密鍵をユーザーが管理するなどの特徴がある。

▶️仮想通貨用語集

仮想通貨規制を強化するカナダ当局

カナダ証券管理局(CSA)は、2022年に仮想通貨市場で起きた債務不履行の連鎖を受けて、規制を強化しているところだ。

2月には、規制慣行の変更をCSAスタッフ向けに通知している。特に、カナダ国外に拠点を置く、カナダで事業登録されていない仮想通貨取引プラットフォームを通じた取引が、同国の投資家にリスクとなっていると指摘した。

その上で、未登録のプラットフォームには、新たに以下のような事項を求めるとしている。

  • 仮想通貨カストディや顧客資産分別管理に関するルール強化
  • あらゆる顧客に一律でマージンやクレジット、その他の形態のレバレッジ取引を提供することを禁止
  • 定期的に、規制当局に財務情報を提出するルールを強化

さらに、仮想通貨取引プラットフォームが、「証券あるいはデリバティブ」である仮想通貨を売買する契約をカナダのユーザーに提供することを禁止するとも規定していた。デリバティブ取引を提供するdYdXも、特にこの点に影響を受けたとみられる。

カナダ証券管理局(CSA)は昨年12月時点でも、仮想通貨取引プラットフォームに対して、マージン取引・レバレッジ取引の提供禁止、顧客資産の分別管理を要求している。

仮想通貨取引は高リスクであり、主に取引所によるコンプライアンスが不確かである場合があること、セクター内の相互接続性、破産、ハッキング、価格変動その他をリスク要因として挙げていた。

関連カナダ、仮想通貨証拠金取引を禁止へ

豪当局もデリバティブを懸念

デリバティブ取引については、オーストラリアでも、リテール顧客が仮想通貨デリバティブを取引することのリスクが、当局より懸念されているところだ。バイナンスのオーストラリア法人は、当局との協議の結果、デリバティブ部門を閉鎖することを決めた。

関連豪当局、バイナンスの要請を受けデリバティブ部門のライセンス取り消し

デリバティブとは

仮想通貨や株式といった元になる資産から派生した金融商品のこと。英語表記は「派生」を意味する「derivative」。日本語では「金融派生商品」とも呼ばれる。代表的なデリバティブに先物取引、オプション取引、スワップ取引などがある。原資産の取引におけるリスクを軽減するために活用したり、単純に高い収益性を追求するために利用されている。

▶️仮想通貨用語集

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/22 土曜日
13:45
ANAPホールディングス、企業向けビットコイン戦略支援「ビットコイン道場」を開始
ANAPホールディングスが企業のビットコイン活用を支援する継続型プログラム「ANAPビットコイン道場」の提供を開始した。会計や税務などの実務を専門家が包括的にサポートし、参加企業がコミュニティ形式で課題解決に取り組む仕組みを提供する。
13:02
コンヴァノがビットコイン戦略から本業回帰、AI・ヘルスケア事業に注力へ
コンヴァノが仮想通貨ビットコインを最大約2万BTC取得する計画を取り下げ、成長中の事業へ軸足を移す。業績予想を上方修正しており本業成長を重視する戦略転換となる。
10:55
米当局がビットメイン製品を国家安全保障リスクで調査、トランプ関連企業も1万6000台使用
米国土安全保障省が中国メーカーのビットメインを調査し、機器がスパイ活動や電力網破壊に使用される可能性を指摘。トランプ大統領の息子たちの会社アメリカン・ビットコインも1万6000台を購入した。
10:05
コインベース、ソラナのミームコイン取引所「ベクター」を買収
コインベースがソラナ基盤SocialFiプラットフォーム「ベクター・ファン」を買収すると発表した。年内に取引完了予定で、ソラナエコシステムへの参入を拡大し、すべてを取引できる取引所の構築を目指す。
09:35
ベセント米財務長官、ビットコインバーにサプライズ訪問 仮想通貨業界への影響は
スコット・ベセント米財務長官がビットコインバー「Pubkey DC」を訪問し、仮想通貨コミュニティで話題になっている。業界関係者の反応と今後の影響を解説する。
08:25
NYSEがグレースケールのXRPとドージコインETF承認、25日上場予定
NYSEがグレースケールのドージコインとXRP ETFの上場を承認し、11月25日に取引を開始する。今週はビットワイズのXRP ETFやフィデリティのソラナETFも上場し、アルトコインETF市場が急拡大している。
07:45
「仮想通貨財務企業などの上場後の事業の大幅変更について対応を考える必要」JPXのCEO
日本取引所グループの山道CEOは、ビットコインなどを保有する仮想通貨財務企業への規制強化は現時点では検討していないと説明。一方で、事業の大幅変更については対応を考える必要があるとも述べている。
07:05
個人マイナーがビットコイン採掘に成功、1億8000万分の1の確率を克服
極めて小規模な個人マイナーがわずか6TH/sのパワーでビットコインブロックの採掘に成功し、約26万5000ドル相当を獲得した。確率は1億8000万分の1で、近年最も幸運なソロ採掘となった。
06:25
トム・リー率いるビットマイン、初の配当実施もイーサリアム保有の含み損は6250億円超 
イーサリアム最大の企業保有者ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズが11月21日、2025年8月期通期で純利益3億2816万ドルを計上し、大手仮想通貨企業として初めて配当を実施すると発表した。しかしイーサリアム価格下落で含み損は40億ドル超に達している。
06:02
金持ち父さん著者キヨサキ、3.5億円分ビットコインを売却し広告事業投資へ 以前の姿勢から一転
『金持ち父さん貧乏父さん』の著者ロバート・キヨサキ氏が11月22日、約225万ドル相当のビットコインを売却し、外科センターと看板広告事業に投資すると発表した。以前の「売らずに買い続ける」発言から一転した。
05:45
マイケル・セイラー、指数除外懸念に反論「ストラテジーはファンドではない」
ストラテジー社のマイケル・セイラー会長は主要株価指数からの除外懸念に対し「我々はファンドではなく上場事業会社だ」と反論した。
11/21 金曜日
17:25
米ビットコインETF、1週間で大規模な資金流出が2回
11月20日、米ビットコイン現物ETFは9億300万ドル(約1,395億円)の純流出を記録し、史上2番目の規模となった。1週間前の記録を更新。ブラックロック、グレースケール、フィデリティの主要3ファンドで流出の大部分を占め、全ETFで純流入ゼロという異例の事態に。
16:38
予測市場が急成長 カルシ(Kalshi)が1500億円調達と報道も
予測市場カルシが2ヶ月で評価額2倍超の110億ドルで10億ドル調達。取引量は10月に過去最高の44億ドルを記録。競合ポリマーケットも120億〜150億ドルでの追加調達を協議中で、予測市場への投資が加速。
16:33
暗号資産(仮想通貨)の申告分離課税が実現したら?押さえておきたい税務のポイント|Aerial Partners寄稿
仮想通貨の申告分離課税が現実味を帯びてきた今、投資家が知っておくべき税制変更のポイントを解説。税率の一定化、損益通算、特定口座の導入可能性など、制度導入後の注意点と準備すべきことをわかりやすく紹介します。
16:10
CAICAテクノロジーズ、JPYC決済ソリューションの提供を開始
CAICAテクノロジーズが日本円ステーブルコインJPYCの決済ソリューション提供を開始。企業向けにコンサルティングサービスと決済モジュールを提供し、ステーブルコイン決済の導入を支援する。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧