はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

韓国の国会、「仮想資産ユーザー保護法」を承認

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

新たな投資家保護措置を義務付けへ

韓国の国会は6月30日、暗号資産(仮想通貨)に特化した法的枠組みとして「仮想資産ユーザー保護法」を承認した。今後政府に回送され、一年以内に発効となる見込みだ。

この法律は、仮想通貨取引などについて不正な行為に罰則を課し、サービスプロバイダーが投資家の利益を保護するために特定の要件を遵守することを求めるものだ。

内容としては、主に以下のような項目を盛り込んでいる。

  • ユーザー資産の保護のために、預金保護、仮想通貨の保管、保険の加入、仮想通貨取引記録の保存などに関する事項を規定
  • 相場の操縦行為、不正取引などを規定し、損害賠償などを定める
  • 仮想通貨事業者に対する、金融当局の監督に関する事項を規定
  • 不正取引行為や法律違反者に対する処罰や罰金を規定
  • 韓国銀行(中央銀行)が、政策上必要な場合、仮想通貨企業にデータを要求できる権利を規定

この法案の中心人物の一人は、与党人民の力党の仮想資産特別委員会のメンバー、ファン・ソクジン氏だ。

ソクジン氏はこの法案について、仮想通貨ユーザーの法的権利を確立し、より安全で信頼性の高い市場を創設すると述べている。

ステーキングとは

特定の仮想通貨を保有することで、その通貨のブロックチェーンネットワークを管理することに貢献し、対価として報酬を得る仕組み。厳密には、仮想通貨を保有するだけでなく、ネットワーク上に預け入れておく必要がある。銀行口座に法定通貨を貯金し、一定期間後に利子を受け取る仕組みに類似しているといえる。なお、ステーキングは、PoS(Proof of Stake)のコンセンサスアルゴリズムを採用している通貨で行うことができる。

▶️仮想通貨用語集

設立の背景

「仮想通貨ユーザー保護法」の設立背景の一つとしては、2022年の旧テラエコシステムの崩壊や、大手取引所FTX破綻なども挙げられている。起案者らは、一連の事件により、仮想通貨ユーザーに多大な損害を与え、仮想通貨市場に対する信頼度の低下にもつながったと指摘する形だ。

こうした中、従来の金融投資商品では、相場操縦や不正取引などが禁止される一方で、仮想通貨については法制度が存在しておらず、被害が発生しても処罰や被害者救済などで対応に困難がある状況だと述べている。

このために、まず仮想通貨ユーザー保護と不正取引規制中心の立法が必要だったとしている。

最近、欧州連合(EU)で仮想通貨に関する法律が制定されるという動きがあったが、まだ仮想通貨市場や業界全般について、国際的に合意された基準は不在であるとも続けた。

EUの包括的仮想通貨規制法案

法案の起案者らが述べたように、EUは6月、仮想通貨に関する包括的な規制案「MiCA」を正式に承認している。

このうち、ステーブルコインの準備資産やリスク開示などに関する規定は2024年7月より発効し、他の規定の大部分は2025年1月まで施行されない見込みだ。

なお、欧州中央銀行のクリスティーヌ・ラガルド総裁は、将来的にはMiCAを、ステーキングやレンディング、DeFi規制などにも拡大する必要があると話している。

関連EU、包括的な仮想通貨規制案MiCAを正式承認 段階的発効へ

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/22 土曜日
13:02
コンヴァノがビットコイン戦略から本業回帰、AI・ヘルスケア事業に注力へ
コンヴァノが仮想通貨ビットコインを最大約2万BTC取得する計画を取り下げ、成長中の事業へ軸足を移す。業績予想を上方修正しており本業成長を重視する戦略転換となる。
10:55
米当局がビットメイン製品を国家安全保障リスクで調査、トランプ関連企業も1万6000台使用
米国土安全保障省が中国メーカーのビットメインを調査し、機器がスパイ活動や電力網破壊に使用される可能性を指摘。トランプ大統領の息子たちの会社アメリカン・ビットコインも1万6000台を購入した。
10:05
コインベース、ソラナのミームコイン取引所「ベクター」を買収
コインベースがソラナ基盤SocialFiプラットフォーム「ベクター・ファン」を買収すると発表した。年内に取引完了予定で、ソラナエコシステムへの参入を拡大し、すべてを取引できる取引所の構築を目指す。
09:35
ベセント米財務長官、ビットコインバーにサプライズ訪問 仮想通貨業界への影響は
スコット・ベセント米財務長官がビットコインバー「Pubkey DC」を訪問し、仮想通貨コミュニティで話題になっている。業界関係者の反応と今後の影響を解説する。
08:25
NYSEがグレースケールのXRPとドージコインETF承認、25日上場予定
NYSEがグレースケールのドージコインとXRP ETFの上場を承認し、11月25日に取引を開始する。今週はビットワイズのXRP ETFやフィデリティのソラナETFも上場し、アルトコインETF市場が急拡大している。
07:45
「仮想通貨財務企業などの上場後の事業の大幅変更について対応を考える必要」JPXのCEO
日本取引所グループの山道CEOは、ビットコインなどを保有する仮想通貨財務企業への規制強化は現時点では検討していないと説明。一方で、事業の大幅変更については対応を考える必要があるとも述べている。
07:05
個人マイナーがビットコイン採掘に成功、1億8000万分の1の確率を克服
極めて小規模な個人マイナーがわずか6TH/sのパワーでビットコインブロックの採掘に成功し、約26万5000ドル相当を獲得した。確率は1億8000万分の1で、近年最も幸運なソロ採掘となった。
06:25
トム・リー率いるビットマイン、初の配当実施もイーサリアム保有の含み損は6250億円超 
イーサリアム最大の企業保有者ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズが11月21日、2025年8月期通期で純利益3億2816万ドルを計上し、大手仮想通貨企業として初めて配当を実施すると発表した。しかしイーサリアム価格下落で含み損は40億ドル超に達している。
06:02
金持ち父さん著者キヨサキ、3.5億円分ビットコインを売却し広告事業投資へ 以前の姿勢から一転
『金持ち父さん貧乏父さん』の著者ロバート・キヨサキ氏が11月22日、約225万ドル相当のビットコインを売却し、外科センターと看板広告事業に投資すると発表した。以前の「売らずに買い続ける」発言から一転した。
05:45
マイケル・セイラー、指数除外懸念に反論「ストラテジーはファンドではない」
ストラテジー社のマイケル・セイラー会長は主要株価指数からの除外懸念に対し「我々はファンドではなく上場事業会社だ」と反論した。
11/21 金曜日
17:25
米ビットコインETF、1週間で大規模な資金流出が2回
11月20日、米ビットコイン現物ETFは9億300万ドル(約1,395億円)の純流出を記録し、史上2番目の規模となった。1週間前の記録を更新。ブラックロック、グレースケール、フィデリティの主要3ファンドで流出の大部分を占め、全ETFで純流入ゼロという異例の事態に。
16:38
予測市場が急成長 カルシ(Kalshi)が1500億円調達と報道も
予測市場カルシが2ヶ月で評価額2倍超の110億ドルで10億ドル調達。取引量は10月に過去最高の44億ドルを記録。競合ポリマーケットも120億〜150億ドルでの追加調達を協議中で、予測市場への投資が加速。
16:33
暗号資産(仮想通貨)の申告分離課税が実現したら?押さえておきたい税務のポイント|Aerial Partners寄稿
仮想通貨の申告分離課税が現実味を帯びてきた今、投資家が知っておくべき税制変更のポイントを解説。税率の一定化、損益通算、特定口座の導入可能性など、制度導入後の注意点と準備すべきことをわかりやすく紹介します。
16:10
CAICAテクノロジーズ、JPYC決済ソリューションの提供を開始
CAICAテクノロジーズが日本円ステーブルコインJPYCの決済ソリューション提供を開始。企業向けにコンサルティングサービスと決済モジュールを提供し、ステーブルコイン決済の導入を支援する。
16:03
ナッジ、ステーブルコイン決済・還元対応クレカ「HashPortカード」発行開始
HashPortとナッジが日本初となる後払い型クリプトクレジットカード「HashPortカード」を発行開始。ステーブルコインJPYCで決済・還元が可能で、利用額の0.3%をJPYCで還元。年会費無料、カード発行手数料2,500円。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧