はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

イーサリアム開発者ら、次回アップグレード「Dencun」をテストへ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「Dencun」を順次テストへ

暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のコア開発者たちは、5日にミーティングを開催し、次期大型アップグレード「Dencun」に関する今後の進行計画を話し合った。

11日追記:これを受けて、イーサリアム財団は11日、Dencunの詳細情報を発表した。Dencunアップグレードは、メインネットの展開に先立ち、3つのテストネットで段階的に実施される。

現在確定しているのは、最初のテスト「Goerli」で、1月17日(UTC 6:32、日本時間15:32)にDencunが実装されます。この段階が成功すれば、その後数週間以内に「Sepolia」と「Holesky」のテストネットでもDencunが順次導入される予定だ。

なおコア開発者会議では、Sepoliaの目標スケジュールを1月30日、Holeskyを2月7日としていた。

イーサリアム財団によると、Dencunで特に注目すべきは、「プロトダンクシャーディング」とも呼ばれるEIP-4844の導入であり、一時的なデータBLOBというソリューションを通して、L2(レイヤー2)トランザクション手数料の削減に役立つとされる。

米コインベースは年末のレポートで、L2における取引手数料を最大10分の1にまで削減できるとの見解を示した。

関連アービトラム(ARB)がDEX取引量でイーサリアムを上回る

L2とは

「レイヤー2」の略で、「2層目」のネットワークのこと。全ての取引をメインチェーンで処理すると負荷が大きくなり、処理速度の低下やネットワーク手数料の高騰につながる。取引の一部をL2で行うことで、メインチェーンの負荷軽減や処理速度の向上を期待できる。

▶️仮想通貨用語集

関連「イーサリアム、ビットコインの上昇率を上回る見込み」JPモルガン来年予測

2024年末以降のアップグレード

開発者らは、「Dencun」以降に続くアップグレードについても議論した。

このアップグレードは、現在のところPrague-Electra(プラハーエレクトラ)、省略して「Pralectra」アップグレードと名付けられる予定だ。2024年末から2025年に実施される可能性がある。

内容についてはまだ議論が行われているところだ。まず機能に焦点を当てた一連の小規模なイーサリアム改善提案(EIP)を実装するか、実行層に「バークルツリー」を導入するためにプロトコルをアップグレードするか、どちらを優先するかが主な焦点となっている。

「バークルツリー」とは、大規模なデータを扱うデータ構造の一種だが、現在使用されている「マークルツリー」を進化させたものだ。「バークルツリー」では、使用するスペースが少なくなることで取引検証が高速化され、ネットワークはより多くのトランザクションを処理できるようになる。

一方で、「バークルツリー」を実装するには18か月以上かかる可能性がある。進化の速い仮想通貨セクターでは、かかる時間が長すぎるのではと懸念する意見も挙がっているところだ。

イーサリアム財団のギョーム・バレエ氏は、「バークルツリー」は、複雑さの点では過去の大型アップグレード「マージ」に匹敵し、実行層側で同時に他の機能をリリースすることは難しいと意見している。

関連イーサリアムの2024年ロードマップ、共同創設者ブテリン氏が共有

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/08 土曜日
13:55
JPモルガンのビットコインETF保有量、3ヶ月間で64%増
JPモルガンが第3四半期にブラックロックのビットコインETFを207万株追加し、保有総数は528万株となった。6月から64%増加。
13:30
イーサリアムのバリデータ参加待ちが増加 将来性への信頼高まり示すか
仮想通貨イーサリアムのバリデータ参加待ちが増加している。The Blockが長期視点の投資家増加が示唆されると指摘した。ステーブルコインのインフラとしての期待も高まっている。
11:30
「ビットコインは重要なサポートレベル付近で推移」CryptoQuantレポート
CryptoQuantが最新市場レポートで、仮想通貨ビットコインが10万ドル付近の重要サポートレベルで推移していると指摘した。複数の指標から現在の状況を分析している。
11:20
ストラテジー、STRE優先株を1株80ユーロで価格設定 1100億円調達予定
ストラテジーが10%利回りのSTRE優先株を1株80ユーロで発行し、7億1500万ドルを調達する予定。当初計画の2倍超となる775万株を発行し、資金はビットコイン取得に充てられる見込みだ。
10:12
ビットコイン再び10万ドル割れ、USDXデペッグがDeFiに波及し信用不安広がる|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは5日以来、再び一時10万ドルを割り込んだ。ステーブルコイン「USDX」の担保不足によるデペッグ(乖離)が複数のDeFiプロトコルに波及し、市場全体に信用不安を広げた。
09:50
トランプメディア、第3四半期に84億円の赤字、保有ビットコインの価値は73億円減
トランプメディアが第3四半期に5480万ドルの純損失を計上し、3四半期連続の赤字となった。保有ビットコインの価値は4800万ドル減少したが、オプション収入で1530万ドルを獲得。
09:35
カザフ、最大10億ドルの仮想通貨準備基金設立へ 2026年初頭立ち上げ予定
カザフスタンが最大10億ドル規模の国家仮想通貨準備基金を2026年初頭までに設立する。押収資産と国営マイニング収益を原資としてETFや関連企業に投資する方針だ。
08:25
XRP保有企業エバーノース、約120億円の含み損に 仮想通貨財務企業に圧力
仮想通貨XRPを企業の財務資産として保有するエバーノースが約2週間半で7900万ドルの含み損を抱えている。メタプラネットなど他の仮想通貨保有企業も大幅な含み損に直面している。
07:20
片山金融相「3メガバンクのステーブルコイン共同発行を支援する」
片山さつき金融相は、3メガバンクやプログマらが行うステーブルコイン発行の実証実験を金融庁がサポートすることが決定したと話した。決済高度化プロジェクトの設置にも言及している。
07:10
米FRB理事がドルステーブルコイン市場の成長を評価、一方で合成型USDXは大幅デペグで0.6ドルに
米FRBのミラン理事がドル連動型ステーブルコインを巨大な成長分野と評価した。一方で合成型ステーブルコインUSDXが大幅デペグを起こしバランサー攻撃の影響で連鎖的な危機が広がっている。
06:20
コインベース、Asterなど上場検討
米大手仮想通貨取引所コインベースが複数の銘柄を同社の上場ロードマップに新たに追加した。
05:55
ジーキャッシュ連日高騰、時価総額100億ドル突破 1カ月で約4倍上昇
プライバシー仮想通貨Zcashが過去1カ月で3倍上昇し時価総額100億ドルを突破。アーサー・ヘイズ氏らの支持やグレースケール関連商品の人気拡大が上昇を後押ししている。
05:35
リップルのロング社長、IPOの予定なしと再度表明
リップル社のモニカ・ロング社長が株式公開の計画はないと再び明言した。同社は企業価値400億ドルで5億ドルの資金調達を完了し、十分な資本があると説明している。
11/07 金曜日
18:34
金融審議会・第5回会合、暗号資産レンディングの規制強化について議論 金商法適用案も
金融庁は7日の第5回金融審議会で、暗号資産レンディング事業を金商法の規制対象とする方針を示した。年利10%台のサービスで利用者がリスクを負う一方、事業者に管理義務がない点が問題視された。
18:16
米証券大手チャールズ・シュワブ、2026年に仮想通貨取引開始へ
米証券大手チャールズ・シュワブが2026年上半期にビットコインとイーサリアムの現物取引を開始。顧客資産約1800兆円を持つ同社の参入で仮想通貨市場の主流化が加速へ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧