イーサリアムL2の躍進
DeFiLlamaの最新データによると、4日時点でレイヤー2ネットワーク「アービトラム(ARB)」の分散型取引所(DEX)の日別取引量が18億ドルを超え、イーサリアム(14億4400万ドル)、ソラナ(6億800万ドル)を上回り、首位を獲得した。
一方、L2Beatのデータでは、3日にイーサリアムのレイヤー2プロトコルにおける預かり資産の総額(TVL)が211億6000万ドルに達し、史上最高値を記録した。この中で、アービトラムのTVLは100億ドルに達し首位、次いでオプティミズムのTVLが58億ドルで第2位となった。
主にTVLと取引量は、ネットワークの活動量と普及に関して重要な指標となっている。この勢いを背景に、アービトラムのネイティブトークンARB、及びオプティミズムのOPトークンの価格はそれぞれ約2ドル、及び3.6ドルで取引されており、過去最高値を更新している状況だ。
これらレイヤー2に期待が集まる主要因としては、2024年第1四半期に予定されているイーサリアムのDencunアップグレードがある。このアップグレードでは、特にEIP-4844(Proto-Danksharding)の導入が注目されており、これによりアービトラムやオプティミズムなどのレイヤー2ソリューションの取引手数料が現在の2倍から最大10倍に削減されることが期待されている。
なお、L2Beatはレイヤー2ソリューションに特化しており、レイヤー1とレイヤー2間、または異なるレイヤー2ソリューション間でブリッジされている資産の集計において、DeFiLlamaよりも詳細なデータを提供している可能性がある。
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