ゲーム内NFTの取引市場を提供
ブロックチェーンゲーム企業Gunzilla Gamesは9日、大手NFT(非代替性トークン)マーケットプレイスOpenSeaとの提携を発表した。
アバランチ(AVAX)のカスタム・サブネット上に構築された「GUNZ」ブロックチェーンをOpenSeaのプラットフォームに導入することに同意した格好だ。
Gunzilla Gamesは提携により、ゲーム内アイテムを取引するための、規制準拠した透明性あるNFT市場がプレイヤーに提供されるとして、次のように説明している。
プレイヤーとOpenSeaユーザーは、GUNZブロックチェーン上のあらゆるゲームのNFTを取引することができるようになる。
また、取引はGUNZブロックチェーンで直接行われ、GUNZチェーンで構築される様々なゲームで使えるトークン「GUN」のみが決済に使われると述べた。
Gunzilla GamesのVlad Korolov CEOは「GUNZブロックチェーンで開発されたすべてのゲームを横断するプレイヤー主導経済」の実現に一歩近づいたと話している。
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NFTとは
「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ブロックチェーンゲームの「デジタルアイテム」交換などに用いられるのみならず、高額アート作品の所有権証明や、中古販売では実現の難しかった「二次流通市場」における権利者(クリエイター)への画期的な還元手段としても注目を集める。
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AAAバトルロイヤルゲーム「Off the Grid」
今回の提携ではまず、バトルロイヤルゲーム「Off the Grid」が対象となる見込みだ。ある島を舞台にした150人のプレイヤーによるバトルロイヤルゲームである。
このゲームは2024年後半にパソコン、プレイステーション、Xboxでリリースされる予定だ。プレイステーションとXboxの両方で、プレイヤーがNFTアイテムを所有・取引できるようになる可能性もある。
NFTを取引できる国や地域などについては後日発表される予定だ。
Gunzilla Gamesは3月、「Off the Grid」開発のために、CoinFundとアバランチのBlizzard Fundが主導するラウンドで3,000万ドル(約46億円)を資金調達していた。
この際Korolov氏は、「AAAゲームの新たな地平を切り開くことを目指し、ブロックチェーン分野での新たな標準も確立する」と意気込みを示している。
なお、プレイステーションの発売元ソニーは2023年、「ゲーム・プラットフォーム間でデジタル資産を送信し利用するNFTの枠組み」に関する特許を世界知的所有権機関(WIPO)に申請していた。
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