はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

Fidelityの仮想通貨部門、2023年は前年比60%減益で14億円の赤字を計上

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

損失が拡大

新たに提出された会計報告書にて、機関投資家向けの暗号資産(仮想通貨)サービスを提供する「Fidelity Digital Assets(以下、FDA)」は2023年の収益が急落し、損失が710万ポンド(約14億800万円)に拡大したことがわかった。

英メディア「Financial News」の報道によると、同社の昨年1年間の収益は54万5,000ポンド(約1億800万円)で前年の134万ポンド(約2億6,555万円)から59%減少した。収益の減少は、サービス品質保証契約(Service Level Agreement)手数料の低下に起因すると報じられている。

一方、営業経費は前年比で32%増加し、780万ポンド(約15億4,570万円)となった。経費上昇の主な要因は従業員の給与及び手当が、前年の160万ポンド(3億1,730万円)から320万ポンド(6億3,460万円)と2倍になったことによる。

FDAの損失は前年250万ポンド(4億9,580万円)だったが、2023年は3倍近く増大する結果となった。

見通しに楽観的

FDAは決算報告で、新規顧客の獲得を見込んでおり、カストディ及び取引サービスの事業活動が増加すると予想。製品とサービスの提供拡大を通して収益は増加すると予測しており、将来の見通しについては楽観視しているようだ。

2024年1月には、ビットコイン現物ETF(上場投資信託)が米国で初承認された。親会社であるFidelity Investmentsの広範な顧客基盤を活用して、ビットコインETFを通じた投資機会を提供することで、新たな収益を獲得することが可能になるものと見られる。

FDAは、米投資信託販売・運用会社大手Fidelity Investmentsの子会社として2018年に米国で設立され、翌年には米ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)のビットライセンスを取得。欧州では2020年に英国に拠点を設けており、イギリス金融行動監督機構(FCA)に登録されている。

FDAは機関投資家向けにのカストディサービスと取引プラットフォームを提供しており、 ビットコイン(BTC) イーサリアム(ETH)を取り扱っている。

カストディサービスには厳重なセキュリティ体制を敷いており、24/365のオンサイトセキュリティ、強化構造の部屋、複数の人および組織のアクセス制御を備えたコールド・ストレージを提供。 ダイナミックな権限構造とトランザクションの多段階認証によって、詐欺行為を防ぎ、資産を保護している。

秘密鍵は、世界中の複数拠点に分散して保管され、アクセスと承認は別々のチームによって行われる。

また、FDAはカストディプラットフォームで保有する仮想通貨を担保として、サードパーティから現金を借りる貸付サービスも提供している。

FDAは米フォーブス誌が選んだ「世界で最も信頼できる暗号資産(仮想通貨)取引所とマーケットプレイス」20社のうち、9位にランクインした。

関連:米フォーブス誌、最も信頼できる世界の仮想通貨取引所トップ20を発表

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/17 土曜日
14:00
アブダビ政府系ファンド、ビットコインETF買い増しで保有額750億円突破
アブダビのムバダラ・インベストメントが第1四半期にブラックロックのビットコインETFを49万株追加購入。ゴールドマン・サックスは最大保有者として3000万株を保有。
13:05
ビットコインETFフェイクニュース事件、犯人に懲役14か月の判決
米SEC公式Xアカウントを乗っ取り、ビットコインETFについてのフェイクニュースを流した26歳の被告に懲役14か月の判決が下りた。偽情報で仮想通貨市場を混乱させたことが重大視された。
11:00
ビットコイン長期保有数1437万BTCに到達も、利確売り強まる=アナリスト分析
ビットコインの長期保有者が3月から5月にかけて利益確定を加速。支出利益率は71%増加し227%の平均リターンを記録。長期保有量は1437万BTCに達するも、市場サイクルの分配フェーズへの移行を示唆。
10:10
トランプ家のWLFI、民主党議員による調査要請を正式拒否
トランプ一族の金融企業WLFIが上院による調査を拒否した。政治的動機と批判し、同社は説明責任や米ドル優位性を指針としていると主張。倫理規定違反の疑惑なども否定している。
09:02
ETH・BTC比率が5年ぶり急騰、アルトシーズンの到来示唆か
イーサリアム/ビットコイン(ETH・BTC)価格比率が過去5年最低水準から38%急反発。ETFによる買い増し、取引所流入減少などの指標から需要増加・売却圧力低下が鮮明に。「極端な過小評価ゾーン」からの回復が示すアルトコインシーズン到来の可能性を分析。
07:50
ビットコインで利回り獲得、Solvがアバランチ基盤の新トークン発表
仮想通貨ビットコインの保有者にRWAの利回り獲得手段を提供するため、Solv Protocolはアバランチ上にSolvBTC.AVAXをローンチ。ローンチの目的や仕組みを説明した。
07:30
10億ドルのビットコイン投資を検討、米上場のシンガポール医療企業
シンガポールの医療企業バーゼル・メディカル・グループが10億ドル規模のビットコイン投資に関する交渉を開始。ストラテジー社に続く大規模企業BTC投資の新事例として注目される中、「革新的な株式交換契約」を通じてアジア医療企業最強の財務体質構築を目指す。
06:45
米裁判所、SECとリップルの和解案を「手続き上不適切」として却下 再申請へ
米連邦地裁がSECとリップルの和解申請を「手続き上不適切」として却下。民事訴訟規則違反が原因で、両者は適切な手続きでの再申請を迫られる状況に。
06:25
イーロン・マスクの『Kekius Maximus』切り替えでミームコインが2倍以上急騰
イーロン・マスク氏がツイッターのプロフィール画像とユーザー名をミームトークン「Kekius Maximus」に変更し、関連トークンが2倍以上急騰。昨年の900%上昇・急落事例に続くマスク氏のSNS活動による仮想通貨市場への影響力を示す展開に。
06:05
サウジ中央銀行、15億円相当のストラテジー株保有でビットコインに間接投資
サウジ中央銀行がセイラーのストラテジー社の株を25656株取得し仮想通貨ビットコインへの間接投資を開始したことが確認された。
05/16 金曜日
17:00
マスクネットワークとは?仮想通貨MASKの買い方・取引所まで徹底解説
Mask NetworkはSNS×Web3をシームレスに接続するSocial-Fiプラットフォーム。本記事では特徴とMASKトークンの買い方を初心者向けに解説します。
13:50
米ステーブルコイン法案、来週末までの成立視野に 次の「起爆剤」との見解も
米上院のステーブルコイン法案「GENIUS法案」で新たな超党派修正案が決定された。消費者保護や倫理規定が強化され、5月19日に討論終結投票が予定されている。
11:58
ビットコイン高値圏推移もアルトコインは上昇一服
仮想通貨ビットコインは104,100ドルと高値圏で推移、アルト市場ではメイプルストーリー(NXPC)はバイナンス対応で一時高騰したほか、XRPは7,300万ドル相当の大口売りとリップル和解手続き却下で下落した。コインベースはサイバー攻撃で最大4億ドルの損失も被害者への返金を約束した。
11:30
ブラックロックの「BUIDL」、初めてDeFiと接続へ アバランチ利用で
ブラックロックの米国債ファンド「BUIDL」がアバランチ上のプロトコル「Euler」に導入された。セキュリタイズは、機関投資家のDeFi参入を促進する一歩になったとしている。
10:55
加速する企業のビットコイン争奪戦、米上場のDDC社が5000BTC取得計画
香港発DDCエンタープライズが5000ビットコイン取得計画を発表。テザーの4812BTC購入、アデンタックスの8000BTC購入のための交渉、ウクライナの国家準備金構想など、企業・国家レベルでビットコイン争奪戦が激化。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧