- 次期アップデートでキャパシティが1000倍
- プラハで開催されたカンファレンスDevcon4にてヴィタリック・ブテリン氏は次期アップグレード「セレニティ」に強い期待をみせ、イーサリアムのスケーラビリティキャパシティは1000倍にまで達するだろうと発言した。
次期アップデートでイーサリアムのキャパシティが1000倍
プラハで開催されたカンファレンスDevcno4にてヴィタリック・ブテリン氏は次期アップグレード「セレニティ」に関して強い期待をみせた。
また同氏は、このアップグレードに従いETHの価格は高騰するだろうと発言している。
イーサリアムの共同設立者ヴィタリック・ブテリン氏は、プラハで行われたDevcon4にて登壇を行なった。
同氏は次期アップグレード「セレニティ」がネットワーク速度を大幅に向上させ、イーサリアムのスケーラビリティキャパシティは1000倍にまで達するだろうと発言している。
ETHの価格はどう推移するか
現在イーサリアムの時価総額は、ビットコインに次いで2番目となっている。
ETHの開発段階で、「super-quadratic sharding」などスケーラビリティ問題や環境問題などを解決するため提案されたアイデアで、コミュニティにより拒否されたアイデアやコンセプトはたくさんある。
しかしブテリン氏はセレニティにより、ETHの価格は急騰すると考えている。
このアップグレードによりProof of Stake型に移行し、ネットワークのスケーラビリティ向上、省エネルギー化を図っている。
Proof of WorkからProof of Stakeに移行することにより、利用者はネットワークを走らせ、ブロックの生成報酬を得るために、保有するETHをstake(提供)する必要がある。
セレニティの段階導入
ブテリン氏はアップグレードの準備は整っているとし、それに続けて以下のように述べている。
セレニティは本当の意味で、ワールドコンピュータである。
1999年のケータイではない。
ブテリン氏によると、このセレニティのアップデートは4つの段階に分けられ、フェーズゼロから始まるとしている。
- Proof of Stakeの初期バージョンbeacon chainの導入。
- 機能が制限された、簡素化されたバージョンのセレニティ導入。スマートコントラクトがなく、シャード間の送金機能もない。
- セレニティの拡張バージョンの導入。資産やメッセージのやりとりをシャード間で可能。
- 最終バージョンの導入。調整、最適化された機能を備える。
2019年に近づき、Proof of Stakeへの移行へのビジョンが明らかになり、イーサリアムへの動向は要注目と言えるだろう。