- Liquid by QUOINEで2種類のステーブルコイン取り扱い開始
- 日本のフィンテック企業で仮想通貨取引所「Liquid by QUOINE」を運営するQUOINE株式会社が本日、GUSDとUSDCの2種類のステーブルコインの取り扱いを日本以外の地域で開始する事を発表した。
取引所Liquid by QUOINEで2種類のステーブルコイン取り扱い開始
日本のフィンテック企業で仮想通貨取引所「Liquid by QUOINE」を運営するQUOINEが本日2つのステーブルコイン、ジェミニドル(GUSD)とサークル社が発行するUSDコイン(USDC)の取り扱い開始を発表した。
ジェミニドル(GUSD)
仮想通貨交換業者として登録されているQUOINE株式会社は本日「仮想通貨市場で必要とされる流動性と安定性を実現するため」に米ニューヨーク州から認可を受けている仮想通貨取引所Gemini(ジェミニ)Trust Companyと提携を発表し、同時にQUOINE社の運営する取引所「Liquid by QUOINE」へのGUSDの上場が決定した。
GUSDことジェミニドルは米ドルに担保されており、QUOINEで取り扱われる初のステーブルコインとなった。
今回の提携に関してジェミニ社のCEOであるタイラー・ウィンクルボス氏は以下のように述べた。
Liquidでジェミニドルが取引されることを、大変嬉しく思います。私たちは、きちんと規制当局の認可を受けた透明性のあるステーブルコインは、仮想通貨のエコシステムにとって大きな前進であると考えており、ジェミニドルの取り扱いをサポートしてくれたLiquidに感謝しています。
現在GUSDの取引ペアはBTCとETHで可能となっており、「今後他の仮想通貨ペアも追加していく予定」とのこと。
なお現段階では、日本以外の地域での取り扱いとなっている。
USDコイン(USDC)
またジェミニドルに続き、QUOINEではさらにもう一種類のステーブルコインの取り扱いが開始された。
USDコインは米ニューヨーク州を拠点とする金融サービス事業者Circle社が発行するステーブルコインで、米国の業界コンソーシアムCENTREによって管理されている。
ステーブルコインの利点として仮想通貨の相場が乱高下している際に資産価値を保全を望めるとQUOINE社は発表している。
また今回のUSDコイン取り扱いに関してQUOINE社の代表取締役である栢森氏はこう述べた。
Circleは、健全な仮想通貨市場を醸成し、市場で必要とされている流動性を供給するだけでなく、仮想通貨を次のレベルへ発展させるための基盤を築くという強い意志を私たちと共有しており、私たちにとって最適なパートナーです。Circleとのパートナーシップは、世界中で仮想通貨を正しい形で普及させるため、各国の当局から認可を受けた金融事業者と共に協業していく、というQUOINEとCircleの理念が形になったものに他なりません。私たちはCircleとさらに協業関係を深め、仮想通貨業界を発展させる新しい取り組みを今後も行っていけることを楽しみにしています。
現在USDコインの取引ペアもビットコインとイーサリアムのみとなっており、こちらも発表時点では、日本以外の地域での取引のみとなっている。
ステーブルコイン上場の重要性とは
今回の発表は実際に日本で取り扱いは実現しなかったが、日本の金融庁から登録されている仮想通貨取引所であるQUOINE(Liquid by QUOINE)と米ニューヨーク州からジェミニ社はニューヨーク州金融サービス局から、Circle社はFinancial Crime Enforcement Network(FinCEN)にそれぞれ登録している企業間でステーブルコインの取り扱いが決定したことは仮想通貨、およびステーブルコインが政府から登録を受けている点を強調する印象を受ける。
ジェミニドルはニューヨーク州から一種の仮想通貨とみなされる事が9月に発表されたが、今回の発表は日本でのステーブルコインに関する第一歩として捉えられるだろう。
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