はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

FXトレードAIマイメイト、レンジ相場最適化の「リピートAI」を新実装 その実力は?

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

インヴァスト証券が提供する人気のFX自動売買サービス「マイメイト」に、AIが搭載された「リピートAI」が新たに実装されました。リピートAIとは、事前に設定されたレンジ幅のなかで取引を繰り返すリピート注文に特化した機能が特徴です。

1か月後の価格予測など、従来のリピート取引機能に高度なAI分析が追加されたのが最大の魅力。初心者から上級者まで、幅広い投資家のニーズに応えます。

この記事では、マイメイトを使った投資やリピート取引に興味がある方に向けて、マイメイトの概要やリピートAIの詳細について解説します。

目次
  1. AI搭載の「リピートAI」とは
  2. エージェントが学習する仕組み
  3. 2種類のエージェント比較
  4. 運営企業の信頼性
  5. マイメイトの始め方と運用方法

1. マイメイトに新実装、AI搭載の「リピートAI」

初めに、マイメイトに新しく実装されるAI搭載の「リピートAI」とマイメイトの概要を紹介します。

1-1. FXのリピート取引とは

そもそもFXにおけるリピート取引とは、利食・損切のレンジ幅や買い・売りなど一定のルールを予め設定しておき、その範囲内で取引を繰り返す自動取引の一種です。

自身で取引を行う裁量トレードと比べ、リピート取引は事前に条件を設定して自動で売買を行うため、為替への理解が少なくても利益を狙える点が特徴。また、心理的な負担も少ないことから、FX初心者でも始めやすいという利点があります。

ただし、設定した条件の中で取引する性質上、相場が急変してレンジ幅を外れた場合に大きな評価損を抱えるリスクがあるなど、変化に対応しづらいという短所がありました。

そんなリピート取引の課題を解決するために開発されたのが、今回マイメイトに実装されたリピートAIです。AIが強化学習を通じて自動的にレンジ幅を調整することで放置のリスクを大きく減らし、取引の手間を増やさずに柔軟なリピート取引を実現します。

1-2. インヴァスト証券の新サービス

リピートAIは、2024年8月24日にマイメイトに実装された新機能です。AI搭載のエージェントが将来の価格を予測し、予想した価格に対してレンジ位置を調整します。

具体的には、AIは1か月後の価格予想を行い、週に1回のペースでレンジ幅の調整を実行。レンジ幅が相場に追従する形で調整され続けるため、レンジ幅を外れるリスクが大きく減少します。相場の変動にも臨機応変に対応し、取引の手間を減らしつつ安定した利回りを期待できるでしょう。

2024年8月の実装時点でリピートAIの対象銘柄は、レンジを形成しやすく、リピートAIの機能にマッチしている「EUR/GBP」「AUD/NZD」「USD/CAD」の3銘柄です。

1-3. 任せるトレードAI「マイメイト」

マイメイトとは、エージェントのアドバイスをもとに、自動でFXの取引をおこなう資産運用サービスです。さまざまな選択肢のなかから、自分のスタイルにあったエージェントを選ぶことでFXの売買を自動化できます。

エージェントを稼働する際には、「資金効率」や「分散投資度」といった口座状況に合わせてバランスメーターが表示されます。初心者でもバランスメーターを参考に、自分に適したエージェントやファンドを選ぶことができます。

マイメイト取引画面より

マイメイトは2019年8月14日にオープンベータ版がリリースされ、その後正式ローンチされました。

エージェントには大きく分けて、今回新たに実装されたリピートAIと、従来からあるトレードエージェントがあります。相場状況によって使い分けることで、よりアクティブな運用を目指すことができるでしょう。

マイメイトの口座開設はスマートフォンを使えば最短5分で可能です。

マイメイトを始める(リンク

2. トレードエージェントが学習する仕組み

マイメイト取引画面より

続いて、マイメイトがどのように自動取引を実現しているのか、従来のエージェント機能である「トレードエージェントを例に、その仕組みについて簡単に解説します。

まずマイメイトでは、Googleが2016年に発表をしたA3C(Asynchronous Advantage Actor Critic)という先端の強化学習を応用しています。トレードエージェントは、過去の相場や取引の状況を鑑みて利益を最大化するために自ら学習し成長し続ける点が大きな強み。

エージェントは月に1度(土曜日)、直近のトレードや相場情報から学習します。固定化されたアルゴリズムではなく、相場状況に応じて自分自身の投資能力や経験値を高めていくことが可能です。

マイメイトでは複数のエージェントが独自に学習をすすめ、それぞれの個性を作り上げていきます。各エージェントがさまざまな投資判断、経験値、能力などを持ち合わせていますので、その分トレードの幅も広がるでしょう。

育成次第で運用の結果にも大きな差が生まれるため、上手く育成すれば非常に高い利回りをもたらすエージェントが生まれる事もあります。

3. マイメイトの2種類のエージェントを使い分けよう

マイメイト取引画面より

ここでは、マイメイトのトレードエージェントと、新たに加わったリピートAIの具体的な違いを解説します。

3-1. 特徴の比較

トレードエージェント リピートAI
注文方法 AI判断 レンジ幅内で注文
レンジはAIが調整
保有ポジション数 1ポジション 複数(最大50本)
注文時間 固定 24時間
損切り決済 AI判断 レンジ変更時に可能性有
対象銘柄 17銘柄 EUR/GBP
AUD/NZD
USD/CAD

これまでマイメイトでは、過去の相場データとニュース情報を基に独自のトレードをおこなうトレードエージェントのみが利用可能でした。これは、AIが過去の相場や情報を学習し、最適なポジション管理を目指して取引を実行するものです。新たに実装されたリピートAIは、あらかじめ設定されたレンジ幅内で取引を繰り返す、「リピート取引」を行う仕組みが大きな特徴。

また、従来のトレードエージェントの注文時間は固定で、保有可能ポジションは1つなのに対し、新実装されるリピートAIは24時間注文が可能なうえ、最大50本までポジションを保有できます。

なお、従来のマイメイトにもリピート機能はありましたが、AIによる価格予測などは搭載されていませんでした。AIが実装された新しいリピートAIなら、FX初心者はもちろん、経験豊富な投資家にとっても、より効率的なリピート取引を実現するための心強い味方となるでしょう。

3-2. 今後の相場展望を予測

一般的なリピート取引では、あらかじめ設定されたレンジ内で取引が行われますが、相場がそのレンジを外れると、評価損を大きく抱えるリスクがあります。

そのため、多くの投資家は事前に広めのレンジを設定したり、資金に余裕を持たせたりして、レンジ外れのリスクに備える必要がありました。しかし、この方法では常にあらゆる動きを見せる相場に柔軟に対応することが難しく、予測が外れた場合には大きな損失を被る投資家が非常に多かったのが難点です。

これに対して、マイメイトのエージェントはAIを活用し、一ヵ月後の価格を予測しながら、その予測結果に基づいて週に一度レンジ幅を自動で調整します。予測価格が設定されたレンジを超えた場合のみ、レンジが更新される仕組みです。

インヴァスト証券作成

これにより、相場の変動に追随しながら取引をおこない、リスクを最小限に抑えながら利益を追求できるのが、リピートAIの強みです。

さらに、マイメイトのエージェントは「価格予測」だけに依存せず、ポジション管理の最適化を目指して設計されている点も注目すべきポイント。価格予測は短期的な変動を正確に当てるのが難しい一方で、ポジション管理を重視することで、長期的により安定した運用が実現可能となります。

リピートAIの実力は?

下記は、FX(外国為替証拠金取引)の通貨ペアにおいて、リピートAIを2023年7月から1年間運用した場合のシミュレーションデータです。

※収益率、期間損益等はシミュレーションの結果であり、将来の利益を保証するものではありません。

マイメイトの推奨証拠金は30〜50万円。

評価損益は、保有しているポジションの現時点での価値変動による損益を示しており、含み益や含み損に該当します。

実現損益は、保有していたポジションを売却または買戻しすることで確定された損益のことです。利益確定や損切りに該当します。

シミュレーションデータを見ると、相場環境によって1日単位では短期的にはマイナスに振れることもありながら、中・長期の運用では比較的安定して、右肩上がりに総合損益(累計)が伸びていることがわかります。

人間の判断でチャートや経済指標などの情報を分析して売買の判断を行う裁量トレードと異なり、感情の起伏に伴う判断ミスを排除できるほか、AI(人工知能)を利用した自動売買は相場をモニターする時間的コストが不要になるメリットもあります。

なおかつマイメイトでは、ユーザーがエージェントを選択し、育成するプロセスがあるため、完全に機械任せというわけではなく、ユーザーの選択がトレード結果に影響を与えるという面白さも魅力と言えるでしょう。

マイメイトを始める(リンク

4. 運営企業の信頼性

マイメイトなどのサービスを提供するインヴァスト証券の概要はこちらです。

項目 詳細
商号 インヴァスト証券株式会社
資本金 30億円
設立 1960年8月10日
所在地 東京都中央区東日本橋一丁目5番6号
代表取締役 伊藤 誠規
従業員数 59名(2024年3月末時点)
主事業 金融商品取引法に基づく金融商品取引業
加入業協会 一般社団法人 金融先物取引業協会

日本証券業協会

一般社団法人 日本投資顧問業協会

インヴァスト証券は「デリバディブとテクノロジーで資産運用の未来を作る」という理念のもとに、高機能な取引アプリや自動売買ツールなどを提供する資産運用会社です。人気を博すマイメイト以外にも、「テクニカルビルダー」や「チャートメイク」などの革新的なツールで特許を取得しており、その技術力で大きな存在感を示しています。

また、次のようなサービス・製品でも長年の実績があり、多くの投資家から好評を得ています。

  • トライオート:設定したルールに沿って24時間FXやCFDの売買を繰り返す資産運用サービス。2024年に10周年を迎えました。
  • くりっく365:投資額に応じて手数料が格安になるFX取引所

5. マイメイトの始め方と運用方法

マイメイトの始め方は、口座開設フォームから申し込み手続きいただき、口座開設完了後にマイページにログイン。

マイメイトログイン後にニックネームを登録し、入金してエージェントを選んで取引開始するだけです。

リピートAIの登場により、マイメイトは従来以上に幅広い投資家のニーズに応えられるようになりました。AIによる価格予測とレンジ調整機能により、初心者でも効率的に利益を追求できる環境が整っています。

これからFX自動売買を始めようと考えている方、またはより高度な取引を目指す方にとって、マイメイトのリピートAIは強力なツールとなるでしょう。この新機能を活用し、投資の可能性を広げてみてください。

マイメイトを始める(リンク

【マイメイト リスク・費用などについての重要事項】

本取引は、店頭外国為替証拠金取引であり、元本および利益が保証された取引ではありません。取引通貨の価格および金利等の変動により損失が生じるおそれがあります。また、スワップポイントが受取りから支払いに転じることもあります。

有効比率が一定水準以下となった場合、建玉を自動的に強制決済(ロスカット)いたしますが、本取引は預託すべき証拠金以上の取引が可能なため、急激な相場の変動等によっては、証拠金の額を上回る損失が発生するおそれがあります。取引を開始されるにあたっては、本取引の仕組みやリスクを十分ご理解いただき、お客様自身の責任と判断で取引していただきますようお願いいたします。

●売買手数料は、新規注文・決済注文ともに無料です。

●投資助言報酬は、1,000通貨あたり1円(税込)となり、スプレッドに含まれます。

●本取引は、通貨ペアの売付けの価格と買付けの価格に差(スプレッド)があり、相場急変時等はスプレッドが拡大する場合があります。

●証拠金の25倍までのお取引が可能です。新規約定日においては、新規約定価格を基準価格として、その価格に応じた必要証拠金額(円換算)を適用いたします。翌営業日以降においては、各通貨ペアの毎営業日の終値を基準価格として、その価格に応じた必要証拠金額(円換算額)を翌営業日に適用いたします。

法人は新規約定日においては新規約定価格に対し、金融先物取引業協会公表の為替リスク想定比率を加味した金額(円換算額)です。翌営業日以降においては各通貨ペアの毎営業日の終値に対し、金融先物取引業協会公表の為替リスク想定比率を加味した金額(円換算額)を翌営業日に適用いたします。マイメイトのリスク・重要事項については、インヴァスト証券ホームページを必ずご覧ください。

インヴァスト証券株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第26号

加入協会/一般社団法人金融先物取引業協会 一般社団法人日本投資顧問業協会 日本証券業協会

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、企業のETH大量購入やアーサー・ヘイズのBTC100万ドル到達予測など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
12:49
UPCXが2025 Tokyo E-Prixスポンサーに 次世代決済とFanlinkの可能性を解説
UPCXが「2025 Tokyo E-Prix」のスポンサー契約を発表。世界標準決済を目指すブロックチェーンプラットフォーム「UPCX」と、ファン支援サービス「Fanlink」の特徴をCEO中野誠氏が解説した。秒間10万件の処理能力やグローバル展開の展望とは?
11:00
週刊仮想通貨ニュース|メタプラネット株価1340円到達の可能性に高い関心
今週は、仮想通貨ビットコインの専門家アダム・バック氏によるメタプラネットの株価試算、資産運用会社によるイーサリアム価格急騰の要因分析、空売り投資家ジム・チェイノス氏の投資戦略に関するニュースが最も関心を集めた。
05/17 土曜日
14:00
アブダビ政府系ファンド、ビットコインETF買い増しで保有額750億円突破
アブダビのムバダラ・インベストメントが第1四半期にブラックロックのビットコインETFを49万株追加購入。ゴールドマン・サックスは最大保有者として3000万株を保有。
13:05
ビットコインETFフェイクニュース事件、犯人に懲役14か月の判決
米SEC公式Xアカウントを乗っ取り、ビットコインETFについてのフェイクニュースを流した26歳の被告に懲役14か月の判決が下りた。偽情報で仮想通貨市場を混乱させたことが重大視された。
12:43
史上最高値を試すのは時間の問題か、米中貿易緩和も上値トライ失敗|bitbankアナリスト寄稿
米中関税115%引き下げ合意やインフレ指標下振れもビットコイン上値を抑える展開。アリゾナ州知事の暗号資産準備金法案への拒否権行使も影響。短期筋による損切り送金増加で売りをこなした可能性。史上最高値トライは時間の問題か。bitbank長谷川アナリストが週次相場分析を解説。
11:00
ビットコイン長期保有数1437万BTCに到達も、利確売り強まる=アナリスト分析
ビットコインの長期保有者が3月から5月にかけて利益確定を加速。支出利益率は71%増加し227%の平均リターンを記録。長期保有量は1437万BTCに達するも、市場サイクルの分配フェーズへの移行を示唆。
10:10
トランプ家のWLFI、民主党議員による調査要請を正式拒否
トランプ一族の金融企業WLFIが上院による調査を拒否した。政治的動機と批判し、同社は説明責任や米ドル優位性を指針としていると主張。倫理規定違反の疑惑なども否定している。
09:02
ETH・BTC比率が5年ぶり急騰、アルトシーズンの到来示唆か
イーサリアム/ビットコイン(ETH・BTC)価格比率が過去5年最低水準から38%急反発。ETFによる買い増し、取引所流入減少などの指標から需要増加・売却圧力低下が鮮明に。「極端な過小評価ゾーン」からの回復が示すアルトコインシーズン到来の可能性を分析。
07:50
ビットコインで利回り獲得、Solvがアバランチ基盤の新トークン発表
仮想通貨ビットコインの保有者にRWAの利回り獲得手段を提供するため、Solv Protocolはアバランチ上にSolvBTC.AVAXをローンチ。ローンチの目的や仕組みを説明した。
07:30
10億ドルのビットコイン投資を検討、米上場のシンガポール医療企業
シンガポールの医療企業バーゼル・メディカル・グループが10億ドル規模のビットコイン投資に関する交渉を開始。ストラテジー社に続く大規模企業BTC投資の新事例として注目される中、「革新的な株式交換契約」を通じてアジア医療企業最強の財務体質構築を目指す。
06:45
米裁判所、SECとリップルの和解案を「手続き上不適切」として却下 再申請へ
米連邦地裁がSECとリップルの和解申請を「手続き上不適切」として却下。民事訴訟規則違反が原因で、両者は適切な手続きでの再申請を迫られる状況に。
06:25
イーロン・マスクの『Kekius Maximus』切り替えでミームコインが2倍以上急騰
イーロン・マスク氏がツイッターのプロフィール画像とユーザー名をミームトークン「Kekius Maximus」に変更し、関連トークンが2倍以上急騰。昨年の900%上昇・急落事例に続くマスク氏のSNS活動による仮想通貨市場への影響力を示す展開に。
06:05
サウジ中央銀行、15億円相当のストラテジー株保有でビットコインに間接投資
サウジ中央銀行がセイラーのストラテジー社の株を25656株取得し仮想通貨ビットコインへの間接投資を開始したことが確認された。
05/16 金曜日
17:00
マスクネットワークとは?仮想通貨MASKの買い方・取引所まで徹底解説
Mask NetworkはSNS×Web3をシームレスに接続するSocial-Fiプラットフォーム。本記事では特徴とMASKトークンの買い方を初心者向けに解説します。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧