はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットメイン社ジハン氏の会長職辞任は誤報か|複数仮想通貨メディアの取材に対して否定声明

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Bitmain社ジハン・ウー氏、辞任の誤報か
ビットメイン社の共同創設者であるジハン・ウー氏の取締役からの降格の報道については誤報であると複数の報道機関の取材に対して回答。IPOへの過程において弊社が規制要件を確実に満たすように、標準的な上場業務の一環として、取締役会およびグループ構成を再編しているとコメントした。
ビットメイン社のIPO
150億ドル(1兆7000億円)もの評価額をつけているビットメイン社は、IPOによって記録的な資金調達に繋がるのではと期待されている。しかし、財務上の疑惑も次々に発覚、ビットコインキャッシュのハードフォークなどの様々な問題を抱えているため、ビットメイン社のIPO申請がこれらの問題でどう影響が出るか今後の展開に注目したい。

ジハン・ウーの取締役辞任の報道は誤報

中国北京に本拠を置く仮想通貨マイニング最大手、Bitmain Technologies Limited (ビットメイン・テクノロジー・リミテッド=以下ビットメイン社と表記)は、香港証券取引所 (HKEX)での新規株式公開(IPO)を前に、取締役会の再編を行ったことは認めつつも、個人としても仮想通貨業界に多大な影響力を持つ、同社の共同創設者、Jihan Wu(ジハン・ウー)氏の取締役からの降格の報道については、複数の報道機関の取材に対して回答した。(取材報道機関:CCNBitcoinMagazine)

ビットメイン社の国際マーケティング部門責任者のNishant Sharma氏は、先日報道されたジハン・ウー氏を含む4人の取締役の辞任は誤報であるとして、次のように書面で回答した。

ビットメイン社は、IPOへの過程において弊社が規制要件を確実に満たすように、標準的な上場業務の一環として、取締役会およびグループ構成を再編している。 これは、その運営を容易にすることを目的として、取締役会の構造を簡素化するためのものである。 取締役員の辞任の事実は無く、共同創設者のジハン・ウーは、共同最高経営責任者であるMicree Zhan とともに、共同会長として、引き続き弊社を率いて行く。

Sharma氏が状況を明確にせざるを得なかった背景には、ここ数日の、ジハン・ウー氏の取締役からの降格による経営決定権の喪失という誤報が広まるのをいち早く否定し、ビットメイン社の上場の成否に影響を与えるネガティブな要素を排除するためであろうと考えられる。

また、現在bitmain社などが精力的に取り組んでいたビットコインキャッシュ関連の動きとして、アップデートハードフォークが予定、その内容に同調できないとするコミュニティが生まれるなど、通貨の分裂危機に瀕している。

そのような中で、BitcoinABCを率いているジハン氏の辞任は大きく影響するとの懸念感が高まっていたため、誤報である可能性が出てきたのは、コミュニティにおいて大きい。

特に今後も派閥争いが繰り広げられる中で、選挙であるようなネガティブキャンペーン、また根本的に誤った情報を扱う情報戦争も考えられるため、関連内容は注意深く追っていく必要があるだろう。

ビットメイン社のIPO

仮想通貨マイニング機器製造とともに、マイニング事業でも業界をリードしているビットメイン社は、150億ドル(1兆7000億円)の評価額をつけられており、IPOによって記録的な資金調達に繋がるのではと期待されている。

一方で、IPO申請に伴い、ビットメイン社の財務上の疑惑も次々に発覚している。

9月末には、2018年第2四半期の追加損失約450億円を隠していた疑いが浮上した。

また所有する多くの仮想通貨建の保有資産についても、市場価格での査定を怠り、実勢よりも高い評価額で報告したと報道されている。

さらに、直近のFinancial Timesの報道では、9月30日に発表したIPO関連書類の中で、それ以前に発表した純利益よりも、かなり低い額の純利益を計上していたと指摘されており、ビットメイン社の会計業務の曖昧さが露呈する格好となった。

さらに、ジハン・ウー氏ならびにビットメイン社が深く関わりを持っているビットコインキャッシュのハードフォークが、日本時間の11月16日未明に控えているが、ジハン・ウー氏がサポートを表明しているBitcoin ABCと、BCHマイニングプール、CoinGeekが支援するBitcoin SVの2つにコミュニティ分かれ、今後の先行きが不透明な状況にある。

ビットコインキャッシュ分裂騒動で緊急対応に追われる取引所 把握したい最新の状況とは|仮想通貨市況
ビットコインキャッシュのハードフォーク目前にして、SV派が大きく優勢になったことで危機感が現れ始めた仮想通貨業界。各取引所は緊急対応方針を相次いで発表するも、各取引所で対応が大きく異なる状況へ発展。押さえておきたい最新の状況とは?

さらに、長引く仮想通貨価格の低迷が、ビットメイン社のIPOに与える影響の見通しも未知数である。

そのような状況の中で行われたのが、同社の取締役会の再編であったのだが、市場で独占的な地位を占める仮想通貨マイニング関連事業に加え、AI事業の構築により、経営の多角化を図るビットメイン社に、IPOを通してどのような評価が与えられるのか、今後の展開が注目される。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/31 金曜日
07:35
米資産運用企業ウィズダムツリー、Plumeで14のトークン化ファンドを展開
米ウィズダムツリーがRWAトークン化専門のPlumeネットワーク上で14のトークン化ファンドをローンチ。機関投資家向けに規制対応済みの投資商品を提供し、伝統的資産運用とDeFiの架け橋を実現。
07:25
バイナンスUS、トランプ関連銘柄上場を批判した米民主党議員に反論
仮想通貨取引所バイナンスUSは、トランプ大統領の関連銘柄を上場したことを批判した米民主党議員に反論。ビジネスの通常の決定でさえも不当に政治問題にされるのは遺憾であると述べている。
07:00
アップホールド、米国でデビットカード再開 XRP還元率最大6%
仮想通貨ウォレット企業アップホールドが米国でデビットカードサービスを再開した。ユーザーはドルや仮想通貨での支払いで最大6%のXRP報酬を獲得できる。
06:25
ストラテジー3Q決算、純利益4300億円 前期比で大幅減少
ストラテジーが第3四半期決算を発表し、純利益28億ドルを計上したが前期の100億ドルから大幅に減少。ビットコイン価格下落で評価プレミアムが圧縮され、mNAV倍率は1.2倍まで低下。
06:05
コインベース決算、純利益666億円に急増 仮想通貨市場のボラティリティから恩恵
コインベースが第3四半期決算を発表し、純利益が4億3260万ドルと前年同期の7550万ドルから大幅に増加。仮想通貨のボラティリティ上昇で取引高が拡大したことが要因。
06:00
スカイ(SKY)の買い方・将来性、ステーブルコインUSDSの特徴
Sky Protocol(スカイ)は、S&P格付け取得で注目の次世代DeFi。SKYトークンとUSDSステーブルコインの買い方、特徴、将来性をわかりやすく紹介します。
05:30
グレースケールのソラナETF、初日2億円純流入 パウエルFRB議長のタカ派姿勢が影響か
グレースケールのソラナETFが29日に取引を開始し、初日に140万ドルの純流入を記録した。1日早く上場したビットワイズのBSOLは同日4650万ドルの流入を集めて先行している。
10/30 木曜日
21:12
海外大手仮想通貨取引所Bybit、日本人の新規登録を10月31日から停止へ
海外大手暗号資産(仮想通貨)取引所のBybitが、10月31日から日本の新規ユーザーの登録を停止することがわかった。既存ユーザーは継続利用可能だが、時間の問題と見る向きも。正式登録事業者としての認可取得に向け当局と協議中。
18:12
OKJ、仮想通貨「セイ(SEI)」ステーキングを開始へ【預けて増やす】
OKJはレイヤー1ブロックチェーン「SEI」のステーキングを開始。SEIを預けて報酬を得られる仕組みで、年率138.88%の特別企画も開催中。
18:08
トランプ系ミームコイン発行社、クラウドファンディング事業の買収を交渉中か=報道
トランプ関連ミームコイン「$TRUMP」の発行会社Fight Fight Fight LLCが、クラウドファンディング大手Republic.comの米国事業買収に向け交渉中。90%下落した同トークンの実用性拡大を図る。
17:17
オーストラリア、仮想通貨を金融商品に分類へ ステーブルコイン事業者にはライセンス義務
オーストラリア証券投資委員会(ASIC)は29日、ステーブルコインやラップトークンを金融商品に分類し、事業者にライセンス取得を義務化すると発表。2026年6月まで執行猶予措置を設け、政府のデジタル資産改革と連携して段階的な移行を支援する。
16:35
オンド・ファイナンス、BNBチェーンでトークン化証券展開へ 米国株に24時間アクセス可能に
オンド・ファイナンスがトークン化証券プラットフォームをBNBチェーンに拡大。340万人のユーザーが100銘柄超の米国株式とETFに24時間アクセス可能に。トークン化証券市場は8月以降2倍以上成長。
15:15
メタマスク開発企業のコンセンシスがIPO検討か JPモルガンらをアドバイザーに起用=報道
イーサリアム系仮想通貨ウォレットで知られるコンセンシスがIPOを準備していると伝えられる。JPモルガンとゴールドマン・サックスをアドバイザーに起用した。
12:33
21シェアーズ、ハイパーリキッド(HYPE)ETFをSECに申請 DeFi資産の主流化進む
21シェアーズが10月29日にHYPE ETFを米SECに申請。時価総額160億ドルのDeFiトークンHyperliquid(HYPE)への機関投資家の関心が高まる中、ソラナ、ライトコイン、HBARなど暗号資産ETFの上場ラッシュが続いている。
12:26
仮想通貨 ライトコイン(LTC)とは|今後の将来性とおすすめ取引所
暗号資産(仮想通貨)ライトコイン(LTC)を徹底解説。ETF申請による価格上昇期待、決済需要の拡大、企業財務への導入動向から、おすすめ取引所、税金まで詳しく解説します。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧