- 著名投資ファンド企業CEOがビットコイン下落の要因に触れる
- 投資企業Fundstrat社のCEOで、著名仮想通貨アナリストとして定評のあるTom Lee氏が仮想通貨市場の下落要因としてビットコインキャッシュのハードフォーク、SEOの法執行、そして世界市場の低迷を挙げた。
- Lee氏:「下落相場の今が仮想通貨始めるゴールデンタイム」
- またビットコインが今月大幅に下落していてもLee氏はビットコインに対する強気な姿勢を崩さず、今が仮想通貨投資を始めるには最適な時期だと述べた。
Tommy Lee氏|仮想通貨市場の下落3要因
経済番組CNBCや仮想通貨界隈の有識者として認知されている投資企業Fundstrat社のCEOであるTommy Lee氏が本日までシンガポールで開催されている仮想通貨カンファレンスBlock Show Asiaで仮想通貨市場の下落要因となった3つの要因や仮想通貨の将来性、仮想通貨を始めるべき時期について言及した。
11月中旬から仮想通貨市場は大規模な下落に苦しんでいる。
ステーブルコイン以外の仮想通貨にしては珍しく低いボラティリティを10月に記録していたビットコインは今月14日、突如下落し6000ドルラインを割り、その後19日には5000ドル、25日には4000ドルと急落が続いていた。
このような市場の動きを踏まえ、Lee氏はビットコインを筆頭とした仮想通貨市場全体を揺るがした下落の要因について語り、以下の3点を挙げた。
ビットコインキャッシュのハードフォーク
SECがICOプロジェクトに投資家への資金返上を課した規制取り締まり
仮想通貨に止まらない世界市場の低迷
要因1|ビットコインキャッシュのハードフォーク
Lee氏は今月15日(日本時間16日未明)に決行されたビットコインキャッシュのハードフォークをまず大きな要因として指摘した。
特に、「ハッシュ戦争」と称されたビットコインABCとビットコインSVの対立するアップデート案を持ったチーム同士の対立がチェーン分岐に至り、「膨大なハッシュレートが流用していた」点を下落要因として挙げている。
ビットコインキャッシュは時価総額4位の仮想通貨で、昨年8月に拡張性問題の解決策等を巡り、ビットコインからハードフォークして誕生した通貨で、6ヶ月ごとに定期的にアップデートを行い、ネットワークや処理能力の改良など、活発に開発が進んでいた。
しかし、11月のアップデート内容を巡り、意見が対立したビットコインABC側とnChainやCoinGeek等が考案したビットコインSV側(サトシ・ビジョンの略)がコミュニティとしても対立、BCHチェーンが分裂議論が持ち上がった形だ。
その後、ビットコインABCとビットコインSVはいわゆる「ハッシュ戦争」と呼ばれるBCHマイニングのハッシュレートをかけて壮絶な争いが続いていた。
だが、SV側のAyre氏は今週CoinGeek社のブログでリプレイプロテクション導入も公言するなど、ハッシュ戦争も終わりにして新しいスタートを切りたい意向を示しているが、事態が完全に収束したとは言い難い状況だ。
「ハッシュ戦争」やビットコインの5000ドルライン下降の大きな要因となった時価総額4位の仮想通貨ビットコインキャッシュのハードフォークに関する詳細や具体的な影響はこちらからどうぞ。