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ベトナム、仮想通貨規制整備で前進 首相が3月中に法的枠組み策定を指示

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

財務省と中銀に指示

ベトナムのファム・ミン・チン首相は1日、財務省とベトナム国家銀行(中央銀行)に対し、暗号資産(仮想通貨)の管理・開発に関する法的枠組みの草案を3月末までに政府へ提出するよう指示した。

この動きは、先月の臨時国会で、2025年の国内総生産(GDP)の成長目標について8%以上の引き上げが承認されたことを受けたものだ。チン首相は、財務省と科学技術省に対し、サンドボックス(試験運用)制度を含む関連政策を策定して6月末までに完了するよう求めた。

チン首相は昨年10月、ブロックチェーン技術開発に関する国家戦略を発表。ベトナムを地域のブロックチェーンハブとして位置付け、この技術における国内能力を構築することを目指すと述べていた。

法整備の重要性

ベトナム共産党のトー・ラム書記長は、現在同国では仮想通貨に関する具体的な定義がなく、現行の規制では、銀行のプリペイドカードや電子ウォレットなどの形で存在する、法定通貨に連動した電子マネーの概念のみが扱われていると指摘した。

同氏は、仮想通貨を適切に管理することで、リスクを抑えつつ経済成長に貢献する可能性があるとした中央政策戦略委員会の主張に同意し、国会および政府が迅速に法整備を進めるよう求めた。

ベトナムが遅れをとったり、機会を逃したり、新しい金融モデルや現代の取引方法とのギャップが生ずることが無いよう、政策を整備する必要がある。

また、同氏は国内取引所の設立に向けたサンドボックス制度の活用を検討すべきだと強調した。

業界の専門家によると、ベトナムには仮想通貨の法的枠組みがないため、多くの企業がシンガポールや米国で登録したのちに、ベトナムで事業を展開しており、競争上の優位性と税収の喪失を引き起こしているという。

ベトナムの仮想通貨事情

ブロックチェーン分析会社チェイナリシス(Chainalysis)が発表した2024年のグローバル仮想通貨採用指数によると、ベトナムは総合で世界5位にランクインしている。

この指標は、異なる種類の仮想通貨サービス(中央集権型、DeFi)の利用状況に基づいた四つのサブ指数で構成されており、人口規模や購買力などの特性によってランキングは重み付けされている。

昨年の仮想通貨採用指数では、インドがトップ、ナイジェリアが2位、インドネシアが3位、アメリカ合衆国が4位となった。

昨年6月に開催されたベトナムブロックチェーン協会(VBA)主催のセミナーで、ベトナムでは約2,000万人が仮想通貨を保有しており、市場に流入した仮想通貨の総額は1,200億ドル(約17兆8,700億円)に達していると発表された。

しかし、法的枠組みが整っておらず、仮想通貨に関する具体的な規定がないため、これらは依然として「地下経済」に属し、公式の金融システムには記録されていないという。

VBAのフィンテック応用委員会の委員長であるトラン・フエン・ディン氏は、仮想通貨取引に、証券取引と同様の0.1%の税金を課すことで、年間8億ドル(約1,190億円)の税収となると示唆。取引に課税することで、政府の財源となると同時に、市場の監督と投資家保護の面でも改善が期待されると述べた。

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