
流動性の支配力
18日のCryptoquant投稿によると、世界最大の仮想通貨取引所バイナンスが、アルトコインとステーブルコインの入金フローで市場を独占している。同取引所は一貫してアルトコイン取引の最大のプラットフォームとしての地位を確立し、市場参加者の主要な流動性供給源となっている。
特に2024年11月から12月のアルトコイン高騰相場では、バイナンスの優位性が顕著に現れた。同期間中、バイナンスは1日最大5万9千件の取引を記録し、コインベースの2万6千件、その他取引所の合計2万4千件を大幅に上回った。閑散相場でも、バイナンスは1日約1万3千件の取引を維持している。

ステーブルコイン流入でもバイナンスが首位を占めている。イーサリアムネットワーク基盤では約5万3千件のUSDT・USDC取引を処理し、コインベースの4万2千件、Bybitの2万8千件を上回る。TRONネットワーク基盤でも過去7日間で38万4千件のUSDT流入を記録し、Bybitの32万1千件、HTXの16万3千件を引き離している。
Defillamaのデータによると、現在ステーブルコインが最も多く発行されているのはイーサリアムで、TRONがそれに次ぐ2位に位置する。

専門家は、ステーブルコイン流入の優位性が資本配置の中心地を示す重要な指標だと指摘している。バイナンスのこうした地位は、機関投資家と個人投資家双方からの信頼獲得に繋がり、取引量増加の好循環を生み出していると言える。
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