CoinPostで今最も読まれています

昨年大損失を被った米大手「仮想通貨投資ファンド」CEO、自社株大量買い増しで強気姿勢をアピール

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Novogratz(ノボグラッツ)氏の持ち株が80%まで上昇
昨年の下落相場で約150億円の含み損を抱えた米Galaxy Digital CEOが、自社株を約6億円買い増し、持ち株比率80%近くに引き上げた。仮想通貨市場への強気姿勢継続を内外に示した格好だ。

ノボグラッツ氏|Galaxy Digitalの株を買増し

米有力誌ブルームバーグ が、仮想通貨マーチャント・バンク「Galaxy Digital」の創設者兼CEOのマイケル・ノボグラッツ氏は、同社のカナダ上場株を550万ドル(≒5億9000万円)買い増しを行い、持ち株比率が80%近くまで上昇したと報じた。

この報道により、Galaxy Digitalの株価が約36%高騰。昨年は、仮想通貨市場の下落に伴い、同社の株価は、19%も下落していたという。

昨年は大損失も、強気姿勢を堅持

コインポストの既報であるように、ノボグラッツ氏は、ゴールドマン・サックスでパートナーやヘッジファンドマネージャーを務める等、ウォール街金融出身である上、仮想通貨バブル以前から、ビットコインの有識者としての強気な相場観に定評がある。その一方、2018年から継続していた仮想通貨のベアマーケット(弱気市場)を受け、「Galaxy Digital」は、1億3000万ドル(約147億円)以上の含み損を抱えていることが判明している。

出典:ZeroHedge

しかし、そのような状況にも関わらず、同氏が株を買い増していることから、仮想通貨市場に対する信念は変わらず、将来性を見込んでいることがわかる。

昨年12月に行われたブルームバーグ誌の取材で同氏は、右肩下がりの市場が続く中、仮想通貨の未来を確信できるかについて語っている。

私は、仮想通貨はもちろん、基盤となる技術の”将来性”を信じている。

さらに言えば、ビットコインが”デジタルゴールド”になると確信している。

現在は、名門イェール大学基金の投資部長が、エンダウメント(寄付金によって設立された基金)の投資先として、ビットコインに投資するような時代だ。

彼のようなベテラン投資家が、ビットコインを「価値の保存」とみなしているという事実には、大きな意味がある。

ノボグラッツ氏は以前、ビットコインは2018年末には9000ドル(約100万円)辺りで落ち着くであろうと予測していた。

結果的には、金融市況の急悪化やハッシュ戦争などの影響もあり、この予想を外しているものの、それでも同氏は、2019年の第1四半期までには1万ドルの壁を破るとの予想を堅持する。2018年11月に行われた経済誌の取材では、1万ドルの壁を越えれば2万ドル(220万円)まで伸びる可能性が高いとも語った。

2019年は始まったばかりで、ノボグラッツ氏の予測が的中するか否かは不明だが、仮想通貨投資ファンドである自社株の買増しなど、強気な相場観を改めて内外に示したことは、ポジティブな要素と言えるだろう。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

2019年の主要アルトコインに控えるファンダメンタル材料は?|仮想通貨注目イベントまとめ
相場は下落基調も、多くの主要アルトコインには注目すべきイベントが2019年に控える。1月に控えるイーサリアム大型イベントや、市場でも注目が集まるライトコインの半減期などをまとめた。
仮想通貨市場「過去の相場分岐点」まとめ 専門家は2019年のビットコインをどう見る?
2018年も残りわずかだが、この記事では過去の価格パターン、現在の市場状況、また仮想通貨界有識者の意見から2019年のビットコイン価格がどうなるかを予想していく。
CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者8,000名突破。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。
10:00
ソラナ初事例、パラオ共和国がデジタルID発行
主権国家が仮想通貨・ブロックチェーンであるソラナ上で、法的アイデンティティを発行する初めての事例となった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア