CoinPostで今最も読まれています

中国の仮想通貨取引所は規制をくぐり抜け、運営の再開を目指す

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

中国の規制をくぐり抜けるために、取引停止などの影響を受けた取引所は新しいモデルで運営展開を目指す
ビットコインの規制を行った中国ですが、中国の取引所は、複数法定通貨の使用及び、P2P取引を取り入れることで中国の規制を回避しようとしています。中国人民銀行が中国取引所の新たな動きに対してどのような対応を取るのかが注目されています。
目次
  1. 運営展開方法とは
  2. 運営展開の背景には

運営展開方法とは

中国は、世界一のビットコイン取引市場としての地位を取り戻せるのでしょうか?

中国での報道によると、少なくとも2つの最大級の取引所が2017年10月31日の仮想通貨取引禁止の施行後も、中国本土で運営を続けられる方法を模索しているようです。

OKEx及びHuobi.proは、既存の単一通貨への互換性だけでなく、複数の法定通貨に互換可能なP2P(ユーザー同士)のビットコイン取引を提供する予定です。

情報源は、中国のブロックチェーンメディアであるcnLedgerによるもので、このメディアは今までの中国での変更点も正確に発信していました。

もし中国の取引所が実際に、このP2P(相対取引)への取引を取り入れたとしたら、中国人民銀行の規制局はそのままこの抜け道を見逃すのか、それとも規制を広げて、P2Pの取引も禁止するのかが注目されています。

どちらにせよ、国際的なビットコイン市場における規制が入るまでの中国の影響力を考えると、この結果は、少なくとも短期的に見て、ビットコイン価格に影響を与えることは確実と言えるでしょう。

運営展開の背景には

OKExは、OKCoinという中国における巨大ビットコイン取引所の開発者チームを抱える、香港基盤の金融派生商品取引所であり、先日Tether(USDT)取引のプラットフォームへの参加を表明しました。

CNYをUSDTという1USDT≒1USDというほぼ等価の仮想通貨に変換することで、中国当局の規制を回避することができるからです。

Huobi.proは、世界最大級のビットコイン取引所であったHuobiの国際版です。

この企業は、香港シンガポールに新しいオフィスを設立し、中国本土での規制を補うために国際的な取引所の継続及び規模拡大を目指しています。

Chinese Bitcoin Exchanges Have Reportedly Found a Loophole in the Ban

Oct 31st, 2017

参考記事はこちらから

CoinPostの考察

中国の仮想通貨取引の規制を受けて、中国本土で運営していた取引所は停止せざるを得ませんでした。

その際に、中国国外で取引所を登録していたBinance取引所は運営を続けることができ、多くの通貨を取り扱い、規模を拡大して、むしろこの規制の恩恵を受けたと言ってもいいでしょう。

中国大手仮想通貨取引所のOkcoinとHuobiのオフィスを国外に移し、P2Pの取引方法を取り入れることで、規制をかいくぐり運営の展開を目指しています。

しかし、P2P取引のため、信頼性と安全性のリスクはあるでしょう。また、中国の取引所が再開が後押しされているという情報もありますが、CNYをUSDTに変換し、取引をすることで中国当局の規制を回避し、運営の展開をすることで、海外からの流入も計算できるでしょう。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。
10:00
ソラナ初事例、パラオ共和国がデジタルID発行
主権国家が仮想通貨・ブロックチェーンであるソラナ上で、法的アイデンティティを発行する初めての事例となった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア