- 企業年金取引にブロックチェーン導入へ
- 米アマゾンと英国の保険会社リーガル・アンド・ジェネラル社が、企業年金の取引業務にブロックチェーンを導入するために提携。長期間に渡る年金業務の記録を安全に管理できると期待を示した。
年金のデータ管理にブロックチェーン活用へ
米アマゾンと英国の保険会社リーガル・アンド・ジェネラル社が、企業年金の取引業務にブロックチェーンを導入に向けて提携したことがロイター通信の報道で明らかになった。
リーガル・アンド・ジェネラル社が年金業務に活用するのはアマゾンウェブサービス(AWS)が開発したブロックチェーンだ。AWSはNetflixなどのプラットフォームなどを支えているクラウド・コンピューティング・サービスである。
銀行や他の金融会社はブロックチェーン技術に大量の資金を投資してきた。業務におけるコスト削減や複雑な業務を簡素化することなどが目的だ。しかし規制や信頼性、システム構築にかかるコストなど発展途上な側面が残るため、まだ実証実験段階にある。
それでもリーガル・アンド・ジェネラル社のグループ会社CEOであるThomas Olunloyo氏は、長期間に渡って安全にデータを記録できるブロックチェーンが「年金業務に適している」と発言。以下のように期待感を示した。
年金契約は人生において50年以上も長く関わってくる。ブロックチェーン技術はそういった年金の特徴に適している。
リーガル・アンド・ジェネラル社はまず、業務の大部分を占める英国と米国以外の地域でブロックチェーンを導入する方針を表明。将来的にはブロックチェーンを活用した年金業務を英国と米国にも拡大したいと同社の担当者は意欲を見せた。