CoinPostで今最も読まれています

リップル、イーサリアムのBTC建チャートとビットコインドミナンスを独自考察|仮想通貨市況(タキオン)

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市場
仮想通貨のアルトコインドミナンスは長期下落局面と解釈できる。BTC建てアルトは底の見えない展開が続くが、ETH/BTCは短期では反発期待も。XRP/BTCチャートも独自考察。

ビットコインドミナンスが70%の抵抗線で反落

上昇を続ける仮想通貨ビットコイン(BTC)ドミナンスであるが、70%の大台を前に反落した。

短期ではアルトコインへの資金流出も見られる。ビットコインが20,000ドル(220万円)に迫っていた2017年12月付近の水準と、70%という心理的な障壁の両面が抵抗線となっていると思われる。

BTCドミナンス

アルトコインドミナンス

7月15日にビットコインドミナンスは69.45%に達し70%に迫る水準に達するも、その後は反落に転じた。これは2017年12月、ビットコインが20,000ドルに達し、盛り上がりが頂点に達していた水準であり、意識されるポイントがだったと思われる。

暗号資産のマーケットキャップからビットコインドミナンスを引いた率がアルトコインドミナンスであり、ビットコインドミナンスの反転チャートになる。

アルトコインドミナンスは、200日移動平均線を重ねても長期的な下落局面と解釈できる。反転チャートゆえに、ビットコインドミナンスは200日移動平均線を重ねると長期的な上昇局面と解釈できる。

ビットコインドミナンスの上昇は2018年3月ごろから上昇傾向であり、1年以上に渡ってその傾向が続いている。アルトコインが強かった2017年ごろと比べると対照的だ。

主要アルトコインの対BTC建てチャート

ここからは、個別に主要なアルトコインのビットコイン建てチャート考察していく。

イーサリアム(ETH)/BTCチャート分析

ETH/BTC

ETH/BTC

イーサリアム(ETH)/BTCは、7月上旬に0.025BTCの節目を割り込んで以降、底の見えない展開が続いている。 一方で、短期のトレンドラインではあるものの抜けたように見える状況であり、反発が期待される。

まだ短期足での反発の兆候に留まっているので、日足等の長期足に波及することができるかが鍵となる。 当面は割りこんだ0.025BTC付近の水準を回復できるかが鍵となる。

リップル(XRP)/BTCチャート分析

XRP/BTC

XRP/BTC

リップル(XRP)/BTCは、4000satを割り込んで以降、ETH/BTC同様に、BTC建てでは底の見えない展開が続いている。

2017年12月付近の1000satまで目安となる水準があまりないため、見通しは立てづらい状況。

短期的には保ち合いを作っており目先下げ止まりもあるが、割り込んだ4000satを戻さない限りはまだまだ短期の戻しに過ぎない。

今後の見通し

ビットコインドミナンスが70%を明確に超えた場合は、更にアルトコインからビットコインへの資金流出が加速する可能性があるので、このラインは非常に大きいものとなる。

短期ではアルトコインの反発が見られるが、まだまだ短期でようやく反発が見られたに過ぎず大局的な転換には程遠い。主要アルトは大きなサポートをBTC建てでは割っているものが多く、それらの回復が期待される。

アルトコインはFATF勧告や米国SECの証券規制等ファンダメンタル的にも強気になりにくい状況のため、ビットコインドミナンスはこの付近で多少の下落があっても、しばらく高止まりする可能性が高いのではないだろうか。

寄稿者:タキオン@wing_tachyon

暗号資産トレード歴3年目。IT企業にてプロダクトマネージャーを務める傍ら、暗号資産を中心に株為替まで短期長期問わず手広くトレーダーとして活動。 アルトコインのスイングトレードをもっとも得意とする。

CoinPostの関連記事

仮想通貨用語まとめ|投資初心者向けのポイント解説一覧
投資初心者のための「仮想通貨用語まとめ」を作成。ビットコイン(BTC)やリップル(XRP)など知名度の高い仮想通貨名と重要な関連用語、国内外の主要取引所名、マイニング関連用語集などを幅広く解説!仮想通貨投資の入門編としてお役立て下さい。
仮想通貨市場に影響を及ぼす「重要ファンダ」一覧表|ビットコイン、リップルなど【3/7更新】
ビットコイン(BTC)やリップル(XRP)など、仮想通貨市場に影響を与え得る重要ファンダ一覧はこちら。あらかじめイベントをチェックしておくことで、トレードの投資判断に役立てることができる。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/28 日曜日
11:30
ビットコイン相場は中期的には下降チャネル内での揉み合い続くか|bitbankアナリスト寄稿
ビットコイン半減期を終え1000万円周辺で推移する相場をbitbankのアナリスト長谷川氏が分析。ビットコインチャートを図解し、今後の展望を読み解く。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|BTCの半減期完了に高い関心
今週は仮想通貨ビットコインが半減期を迎えたこと、QCP Capitalによる半減期後の相場分析、イーサリアムの証券性などを巡りConsensysが米SECを提訴したことに関する記事が最も関心を集めた。
04/27 土曜日
21:00
OKCoinJapan 5月にオプティミズム(OP)取扱い開始へ
OKCoinJapanが暗号資産(仮想通貨)オプティミズム(OP)の取扱いを開始へ。イーサリアムのレイヤー2ソリューションとして、その技術はCoinbaseが支援するBaseやバイナンスのopBNBの基盤に使用されている。OPのユースケースや今後の展望も言及。
17:20
機関投資家のDeFiリスク管理を強化、Fireblocksの新セキュリティ機能
FireblocksがDeFi製品にdApp ProtectionとTransaction Simulationを追加。リアルタイム脅威検知と安全なトランザクション実現で、機関投資家のオンチェーン活動をサポート。
13:00
BAYCで知られるYuga Labs、事業再編でチームメンバー削減 
Yuga Labsは、事業再編の一環としてチームメンバーの一部を削減した。「より小規模で機敏でクリプト・ネイティブなチーム」にする意向だ。
10:30
米国で仮想通貨発行の推奨事項5ヶ条、a16z明かす
大手ベンチャーキャピタルa16zは、米国で仮想通貨トークンを発行する際の推奨事項を挙げた。特に証券性など米SECをめぐる対処を中心としている。
09:30
ビットコインRunesデビュー1週間、200億円以上の手数料生み出す
手数料については、ミーム仮想通貨取引への高い需要が原因で、4月初めの5ドルから平均40ドルまで高騰している。ビットコインのマイニング報酬が半減し、収益が大幅に減少する見通しとなっていた採掘業者にとっては朗報だ。
08:00
半減期後のBTCのリターン、Nansen主席アナリストが分析
半減期後の仮想通貨ビットコインのリターンを、ブロックチェーン分析企業Nansenの主席リサーチアナリストが分析。半減期後250日までが最もリターンが高いという。
07:30
円安で1ドル158円台に、米ハイテク株高 来週FOMC金利発表|金融短観
本日の米国株指数は反発。エヌビディアやアルファベットなど大手IT株がけん引役となった。前日発表の米1-3月期GDPは予想を下回って悪材料となっていたが、昨夜発表の米3月PCEデフレーターはほぼ予想通りだった。
05:55
パンテラ、FTXの仮想通貨ソラナを追加取得
FTX破産財団はこれまですでにロックアップされた仮想通貨SOLの約3分の2を手放した。その多くは4年後に完全にアンロックされる見込みだ。
04/26 金曜日
14:22
「ミームコインは危険なカジノのよう」米アンドリーセン・ホロウィッツCTOが警鐘鳴らす
米大手VCアンドリーセン・ホロウィッツの エディ・ラザリン最高技術責任者は、ミームコインを「危険なカジノ」に例え、仮想通貨エコシステムから「本物の起業家」を遠ざける可能性があると主張した。
14:00
米FBI、マネロン防止ルール非遵守の仮想通貨サービスに注意喚起
米連邦捜査局は、マネーロンダリング防止基準を遵守していない仮想通貨送金サービスを利用しないよう、アメリカ国民に対して呼びかけた。
12:55
BTC半減期後に最初に採掘されたSatoshi、3億円超で落札
仮想通貨ビットコインの半減期後に最初に採掘されたSatoshiがオークションで3億円超で落札。Ordinalsの誕生によって、今はレア度の高いSatoshiに需要が生まれている。
12:32
ビットコインの反騰失速、ブラックロックのETF(IBIT)への資金流入が初めて途絶える
暗号資産(仮想通貨)市場では、自律反発のビットコインが日足50SMAを抜けられず再反落。ブラックロックのビットコインETF「IBIT」への資金流入は、ローンチ後71日間で初めて途絶えた。
10:15
著名な「Buy Bitcoin」のサイン、1.6億円で落札
「Buy Bitcoin」と書かれた著名な法律用箋が、オークションで1.6億円で落札された。仮想通貨ビットコインで入札され、正確な落札価格は16BTCである。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア