- 匿名性が高く、ダークウェブ取引でも重宝されるモネロが音楽業界で使用されることになります。
- 多くの著名アーティスト達がモネロを支払い方法として認め、モネロの管理責任者のRiccardo Spagni氏はモネロを使用することで限定グッズの購入やディスカウントを受けられるのであれば、消費者は進んでこの通貨を使用するでしょうと言及しました。
- 多数のミュージシャンがこの取り組みを行おうとしています。
- このミュージシャン達の中には、SiaやLana del Rey、Backstreet Boys、Lamb of Godを始めとする多くの著名ミュージシャンが含まれています。
仮想通貨は、徐々にメインストリーム経済に受け入れられてきています。
今日では、ビットコインは世界中の何千もの加盟店で使用され、今回は、モネロがその新たな一歩を踏み出しました。
モネロは、その匿名性の高さが評価され、 Project Coral Reefを発足させました。
このプログラムでは、45組ものミュージシャン及び、5つのオンラインストアがにモネロを支払い方法として受け入れる方針を示しています。
この匿名性の高い通貨で支払いを行う消費者は、15%にも昇るディスカウントを受けることができます。
このプロジェクトには、SiaやTobyKeithのような歌手を始め、ScorpionsやLamb of Godのようなメタルバンド、さらに、LanaDelRey、DixieChicks、BackstreetBoysのような著名アーティストなど多種多様なアーティストが参加しています。
この発表の後、ラップスターである G-Eazy氏は
「仮想通貨の人気度が高まるのであれば、ファン達が私の歌やグッズを買う際の一つの方法として仮想通貨での支払いを採用するべきなのです。」
と語りました。
モネロの管理責任者を担う Riccardo Spagni氏は
「もし熱狂的な音楽ファンがモネロを使用することでのみ手に入れられるグッズや5%のディスカウントを受けられるのであれば、彼らは躊躇いもなくモネロを使用するでしょう。」
と言及しました。
シリアルアントレプレナーであり、モネロのファンでもある Naveen Jain氏は
「仮想通貨業界での大きな課題は、許容性の欠如だと考えています。
モネロも主要なコミュニティを持ちますが、その通貨をクールでワクワクするものに費やす機会がないのです。
しかし、この商品はこの問題を解決するでしょう。さらに、モネロはその認知度も高める必要があるため、これは単なる第一歩に過ぎないのです。」
Coral Reef プロジェクトの運営チームは、顧客体験を合理化させるeコマースのサイトを運営するShopifyと共に活動しています。
今回、GloBeeがその支払い処理装置として採用されました。
モネロとは
モネロは、2014年4月に作成された仮想通貨であり、取引の際に匿名性を保証します。
CryptoNoteプロトコル基盤で、取引においての送信者、受取者、そして、価格も非公開にすることができます。
この特徴は、違法なダークウェブ取引で重宝されています。
現時点(2017年12月)で、モネロは34億米ドルの時価総額を持ち、仮想通貨ランキングの上位10通貨に含まれており、11月以降155%価格が上昇するなど順調な伸びを見せています。
そして、現在、この通貨は222米ドルほどで取引されています。
しかし、実際に仮想通貨が音楽業界で使われるのは初めてではありません。
この秋にも、アイスランドのシンガーソングライターである Bjork(ビョーク)氏は彼女のアルバム「Utopia」を公式サイトで販売する際、Bitcoin、Litecoin、Dashなど仮想通貨のほか、音楽業界向けの仮想通貨である「Audiocoin」で購入の受付をして話題となった。
さらにその他少数のミュージシャン達も購入するごとに100AudioCoinsを授与するなど、精力的に活動しており、ICOを実施しています。
This Holiday Season, 45 Musicians Will Accept Monero as Payment
Dec 5, 2017 by Arnab Shome
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