はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨決済をVISAカードで 米Coinbaseが取引所初の提携

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Coinbase Card発行へ、UKのみ対応
米最大手仮想通貨取引所CoinbaseがVisa(ビザ)と提携、仮想通貨の決済や引き出しが可能なデビットカードを発行する。仮想通貨の送金速度などに左右されない決済が実現する。

Coinbase Card発行へ、UKのみ対応

米最大手仮想通貨取引所Coinbaseは11日、大手決済企業Visa(ビザ)と連結して、仮想通貨を利用するデビットカード「Coinbase Card」を発行する。

デビットカードの利用対象ユーザー(現時点)は、イギリスに限定されるが、所有するCoinbaseの取り扱う仮想通貨をカードを通してUK内で店舗やオンラインショップで消費することができるという。

ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、XRP(リップル)、ライトコイン(LTC)を含めるCoinbaseが取り扱うすべてのアルトコインもカード対応の仮想通貨リスト入りする。

このデビットカードは一般のビザデビットカードと同様に、マイクロチップとパスワードが設けられており、ATMでの現金引き出し機能も実装。利用する際、Coinbaseがユーザーが選んだ仮想通貨をGBP(英パウンド)に換金し、ビザのサービスでそれを店舗へ支払う仕組みをとる。

また、ユーザーは「Coinbase Card」のアプリを用いて、カードに紐づくアプリケーションを通して、利用したい仮想通貨のウォレットを選定したり、消費履歴を確認することが可能だ。Coinbaseはこのデビットカードの発行について、「ユーザーはビットコインを使って食事代を払ったり、イーサリアムを利用し電車のチケットを買ったりすることは簡単にできる。」と、仮想通貨の実利用が実現しつつあることに高い期待感を示している。

現在このデビットカードはイギリス対応のみとなるが、Coinbaseはこのサービスを今後より多くの欧州の国を中心に拡大を予定をしている。現時点で言及こそされていないが、日本でCoinbaseの交換業認可が行われれば、日本でも実現する可能性は考えられるだろう。

仮想通貨消費利用の追い風に

これまで、仮想通貨は「通貨」という名前で呼称されるものの、激しい価格の変動などが不安定な要素となり、実際店舗やレストランでの利用普及に成功しているとは言い難い状況だ。

また、ビットコインやイーサリアムなど多くの仮想通貨において、スケーラビリティの課題やトランザクション処理数などが、既存のビザ・マスターカードのような利便性の高い一般利用の大きな壁となっている。

しかし、世界有数の決済企業ビザが初めて仮想通貨取引所と提携することで、実際の決済時には仮想通貨のトランザクションを挟まず、月次決算で処理するなどの解決策が生まれ、より仮想通貨を利用した決済が現金の決済と同様の速度で利用することが実現する。店舗やビジネスパートナーはボラティリティの高い仮想通貨を直接受けることなく、仮想通貨決算が実現する仕組みだ。(要するに取引所の中での取引と同様に、決済時にブロックチェーンのトランザクションが発生しない仕組み)

Coinbase側は、ユーザーの口座にビザカードを紐づけることで「これまで仮想通貨の消費カードのようにそのカードに仮想通貨を塡充する手間は取り除かれる。」と、このカードが普及する高い可能性を示唆した。

Coinbaseのほか、NYSEの親企業が手がける仮想通貨取引所Bakktも独自のプラットフォームを通して、出資企業「スターバックス」での消費利用を可能にすることを予定している模様だ。Bakktは現在CFTCの承認を待っているため、サービスの開始予定日は未知数である。

Coinbaseのように規制に準拠し信頼されている大手仮想通貨取引所が既存の金融機関ビザ社との提携を皮切りに、今後より多くの大手仮想通貨取引所が同じようなビジネス連結を実施する可能性は非常に高いだろう。よって、仮想通貨を通した日常生活における実利用が普及する日もいずれ来ると注視される。

▶️本日の速報をチェック
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
06/03 火曜日
16:59
リップル社、RLUSDステーブルコインがドバイ当局から承認取得
リップル社のステーブルコイン「RLUSD」がドバイ金融サービス庁の認定暗号トークンとして承認。中東での普及や企業向け決済需要の高まりに注目。
16:46
教育テック企業Classover、ソラナ(SOL)投資で最大5億ドル調達
教育テクノロジー企業のClassover Holdingsが最大5億ドル(約785億円)を調達し、暗号資産Solana(SOL)の購入に充てると発表。企業財務への暗号資産組み込みを推進する。
13:50
ビットコイン採用企業が5月に急増、 イーサリアム・XRPへの拡大も顕著に
2025年5月にビットコイン財務戦略を採用する企業が急増し、GameStopを含む45社が約4.6万BTCを新規購入した。イーサリアムやXRP採用企業も登場し、仮想通貨企業戦略が多様化している。
13:05
ロシア最大手銀行Sberbank、ビットコイン仕組債を提供開始
ロシア貯蓄銀行がビットコイン仕組債の提供を開始した。ロシアの仮想通貨政策転換を示す重要な動きとして注目される。今後、さらに複数の仮想通貨商品も展開予定だ。
12:05
米トランプ関税懸念でビットコイン様子見基調 ブラックロックは1ヶ月ぶりの売りに転じる
米中貿易摩擦が再燃 ドナルド・トランプ米大統領と中国の習近平国家主席が近く電話会談を行う見通しとなった。両国間の貿易合意を巡る対立が激化する中、レアアース輸出規制の撤廃が主要議…
11:15
米SEC、WisdomTreeビットコインETFの現物償還ルール変更で意見募集開始
米SECがWisdomTreeビットコインETFの現物による設定・償還を認めるルール変更について意見募集を開始した。BlackRockのIBIT等に続く仮想通貨ETF規制見直しが進行中。
10:15
カストディ大手BitGo、XRP財務戦略でVivoPower社と提携
大手仮想通貨カストディ企業BitGoが、XRP財務戦略を展開するナスダック上場企業VivoPowerと提携。大規模なXRP財務戦略を機関投資家レベルのインフラで支援する。
09:35
イーサリアム財団、研究開発チーム「プロトコル」新設
仮想通貨イーサリアムのイーサリアム財団は、プロトコルという名称の研究開発チームを新設したことを発表。創設の背景や目的を説明している。
08:55
ソラナミームコインBonk、初の公式ゲーム「Bonk Arena」リリース
人気ソラナミームコイン「Bonk」が初の公式ライセンスゲーム「Bonk Arena」を3日にリリース。
08:20
米国版バイナンス、Hyperliquid (HYPE)現物新規上場へ
バイナンスの米国版取引所Binance USは3日、Hyperliquidの独自仮想通貨「HYPE」の現物上場を発表した。
07:40
ノルウェー初のビットコイン保有上場企業、カルダノ基盤ステーブルコイン戦略を開始
ノルウェーの仮想通貨取引所NBXが、カルダノブロックチェーン上の唯一のMiCA準拠ステーブルコインUSDMの発行権を獲得。ビットコイン保有戦略を通じて新たな収益モデル構築へ。
07:24
ビットコイン300万ドル到達の可能性は? 著名アナリストトム・リーが予測
ファンドストラット社のトム・リー氏が仮想通貨ビットコインの2025年末25万ドル到達を予測。アーサー・ヘイズ氏も同様の強気見通しで一致。
07:05
イーサリアム投資商品、先週に約460億円の資金が純流入
仮想通貨投資企業CoinSharesは、先週におけるデジタル資産の投資商品への資金流入はイーサリアムが最も多かったと報告。一方、ビットコインの投資商品からは資金が純流出した。
06:40
テキサス州議会がビットコイン準備金法案を最終可決 知事署名待ちに
テキサス州議会が上院法案21号を24対7で可決し、州政府によるビットコイン準備金設立が実現へ。アボット知事の署名を経て全米3番目の仮想通貨保有州となる見通し。
06:25
香港物流テック企業リータル・ロジテック、2140億円規模のビットコイン購入計画
香港拠点の物流技術企業リータル・ロジテック・ホールディングスが最大15億ドル相当のビットコイン取得計画をSEC文書で開示。資金準備金強化が購入の目的に。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧