はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

投資ファームCEOが考えるビットコインよりイーサリアムが投資対象として優れている三つの理由

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

投資ファームBKCMLLCの創設者兼、CEOであるブライアン・ケリー氏
投資ファームBKCMLLCの創設者兼、CEOであるブライアン・ケリー氏は、CNBCファストマネーにて、イーサリアムの投資対象としての有用性を3つの理由を元に考察、解説を行いました。
シャーディングとは
Sharding(シャーディング)は、イーサリアムの送金遅延や手数料増加など「スケーラビティ問題」に対する解決策の一つ。 データベースを水平方向に分割、検証作業を並列化することで処理能力の大幅向上が見込める。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

仮想通貨専門の投資ファームBKCMLLCの創設者兼、CEOであるブライアン・ケリー氏は、CNBCのファスト・マネーなど複数の番組に出演し、仮想通貨市場の予想や現状の解説を行なっている。

今回ケリー氏は、ビットコインよりもイーサリアムが投資資材として優れている理由を3つの要因を元に考察しました。

ケリー氏が考えるイーサリアムの投資優位性

1.イーサリアムの先物取引

一つ目の要因としてケリー氏は、そう遠くない将来にイーサリアムの先物取引が実現することを挙げています。

この意見の背景には、6月15日All Market Summit: Cryptoで行われたSECの「イーサリアムを証券としては分類しない」という正式な発表があるとしています。

その一方で先例であるビットコインでは、最近の価格急落に先物取引による売りやコントラクトの期限最終日 が下落相場に影響与えていることが指摘されており、先物開始による恩恵が期待される中で、イーサリアムに関しても同様の先物取引の悪い影響や価格操作の対象となる可能性も懸念されています。

2.Augurプラットフォーム

二つ目の要因としてケリー氏が挙げたのが、Augurの存在です。

分散型予測市場として知られるAugurですが、ケリー氏は最終的にAuguがイーサリアム上にローンチされたdAppsの中で最も大きなものになると指摘しており、Augurの存在によって、イーサリアムにビットコインよりもすぐれた加速度的な成長をもたらすと考えています。

結果としてイーサリアムプラットフォームの需要増加によるスケーリングなどが問題化していますが、イーサリアムの先駆性と、それに伴う有益なプロジェクトも同プロジェクトに存在する強みは大きな価値に繋がっているでしょう。

実際にブロックチェーンのスケーリングの問題に関する解決策は複数提案されており、問題の解決によるプラットフォームの有用性が再注目されることとなるかもしれません。

3.Proof of Stake

イーサリアムは「フロンティア」「ホームステッド」「メトロポリス」そして最終段階の「セレニティ」、この四つのアップロードを経て、PoWシステムから独自のキャスパーというPoSシステムへと移行する計画を立てています。

現在はその3段階目である、メトロポリスが行われている最中で、年内中にも完了するものと見られています。

ケリー氏は、ビットコインよりイーサリアムに投資すべき三つ目の要因として、このマイニング方式の移行を上げています。

ケリー氏は、このアップデートがイーサリアムだけでなく、仮想通貨全体が、持続的に成長するためのドライビングファクターになると見ているのです。

この仕様変更に関しては、つい先日開発者であり、創業者の一人であるヴィタリックブテリン氏がスケーラビリティ問題解決用の施策の一つである「シャーディング」との統合アップデート を検討していることを発表しました。

同技術に関してヴィタリック氏はイーサリアムのオフチェーンソリューションの一つである、「プラズマ」との相乗効果によって、従来の10,000倍スケーラビリティが改善すると言及しています。

ケリー氏が将来的なイーサリアムの優位性を3つの要因を元に予想していますが、現状では、ビットコインが価値の交換や貯蔵という点で、主流な仮想通貨であるのもまた事実となります。

今後の仮想通貨市場を占う可能性がある2通貨の価格やコミュニティの動向がより注目されるかもしれません。

CoinPostの参考記事

ETH10%急騰・仮想通貨全面高に|イーサリアム証券問題に大きな進展
長く仮想通貨相場を不安定にさせていたSECの有価証券の問題に進展。米国証券取引委員会(SEC)、企業財務部門部長のWilliam Hinman氏は、同委員会はビットコインとイーサリアムを証券としては分類しないと述べました。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05:45
ロシアの主要証券取引所、2026年の規制発効で仮想通貨取引提供開始へ
ロシアのモスクワ証券取引所とサンクトペテルブルク証券取引所が、2026年に予定される仮想通貨規制の発効後に仮想通貨取引の提供を開始する準備ができていると発表した。
12/25 木曜日
18:01
Komlock labと東証上場TDSE、AIエージェントによる自律決済の実証実験開始
TDSEとKomlock labがAIエージェントによる自律決済の実証実験を開始。日本円ステーブルコイン「JPYC」を活用し、AIが人間を介さず決済する「Agentic Commerce」の実現を目指す。
17:38
日銀総裁、利上げ継続示す 30年ぶり高水準更新へ
日銀の植田和男総裁が25日の講演で利上げ継続方針を表明。政策金利は既に30年ぶりの0.75%水準に達しており、今後の追加利上げによる円キャリートレード巻き戻しが仮想通貨市場に与える影響が注目されている。
16:21
SBI VCトレードとアプラス、USDCによる店舗決済の実証実験を来春開始
SBI VCトレードとアプラスが米ドル建てステーブルコインUSDCを活用した店舗決済の実証実験を2026年春に開始。大阪・関西万博のデジタルウォレット成果を発展させ、QRコード決済でインバウンド顧客向けに新たな決済モデルを創出する。国内唯一の電子決済手段等取引業者であるSBI VCトレードと、豊富な加盟店ネットワークを持つアプラスが協力し、ステーブルコイン決済の社会実装を加速。
14:55
量子コンピュータは仮想通貨の脅威か 専門家が語る「共存」の可能性
量子コンピューティングが仮想通貨業界に与える影響について、楽観論と懸念論が交錯する中、専門家は「共存」の可能性を指摘。ビットコインベテラン投資家やマイクロストラテジー会長は量子が仮想通貨を強化すると主張する一方、開発者は5~10年の移行期間が必要と警告。ソラナやイーサリアムなど主要ブロックチェーンは既に量子耐性技術の実装を開始している。
13:50
アステリア、JPYC企業利用支援の「JPYCゲートウェイ」発表
アステリアは企業向けJPYC入出金管理サービス「JPYCゲートウェイ」を発表。ウォレット管理やガス代負担など企業利用の課題を解消し、100以上の既存システムと連携可能。2026年1月よりβ版提供開始。
13:30
2025年世界仮想通貨浸透率ランキング、日本は47位
Bybitは2025年世界仮想通貨ランキングで、79カ国をユーザー浸透度、取引利用度、制度整備度、文化的浸透度の観点から相対的に評価。シンガポールと米国が上位にランクインし、日本は47位となった。また国別の一人当たりGDPから分析したところ、投資主導型と実用主導型の二つの採用パターンが明確となった。
12:13
ビットコイン価格予想が二極化 来年の37000ドル悲観論と最高値更新説の根拠は
仮想通貨市況 暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比+%の1BTC=87,850ドルに。 ビットコインが一時的に88,000ドルを上回ったことは、米国上場…
11:44
仮想通貨投資大手が大規模取引か、ワールドコインに3000万ドル投入の可能性
マルチコイン・キャピタルと関連するウォレットが24日、ワールドコイン(WLD)6000万トークンを約46億円で購入した疑いが浮上。オンチェーンデータ分析サービスが報告。WLD価格は史上最高値から95%下落中。
10:30
個人投資家が計22億円の詐欺被害に、米SECが仮想通貨企業などを起訴
米SECは、複数の個人投資家から最低でも計約22億円をだまし取ったとして仮想通貨企業などを起訴。詐欺の手口を説明し、投資家に注意喚起を行っている。
10:22
Aave、所有権紛争でDeFiガバナンスの課題が表面化
大手DeFiプロトコルAaveで深刻なガバナンス対立が発生。年15億円超の収益配分とブランド資産の所有権をめぐり、DAOとAave Labsが対立。Snapshot投票では反対が過半数を占め、DeFi業界のガバナンス課題を浮き彫りに。
10:05
2026年の仮想通貨市場に期待できることは? Presto Researchがビットコイン16万ドル予想
Presto Researchが2026年の仮想通貨市場を展望。ビットコイン16万ドル到達の可能性、量子耐性議論、アルトコイン投機時代の終焉など様々なトレンドを予想している。
08:30
EUの仮想通貨税務透明性法「DAC8」、2026年1月1日に発効
EUの新たな税務透明性法DAC8が2026年1月1日に発効する。仮想通貨資産サービスプロバイダーは同日からEU居住ユーザーの取引データ収集を開始し、2027年9月までに最初の報告が必要となる。
07:35
ビットコイン現物ETF、4日連続で資金が純流出
仮想通貨ビットコインの米国の現物ETFは、23日の資金フローが約294億円の純流出で、これで4日連続の純流出となった。有識者が要因を分析している。
07:12
サークルを騙る偽の金・銀トークン化サイトが出現、同社が注意喚起
USDCステーブルコイン発行企業サークルを名乗る偽のプラットフォームが12月24日に登場し、トークン化された金と銀の取引を提供すると宣伝していた。サークルの広報担当者は偽物だと否定。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧