- ライトコイン創業者のCharlie Lee氏は自身が所有する全てのライトコインを手放した
- その理由は彼がツイッターのようなSNSを使い価格操作をしているという疑いをかけられていたためです。今後、インフルエンサー(仮想通貨界に影響を与える著名人達)とSNSの問題は改善されるのでしょうか。
ライトコイン創業者Charlie Lee氏がLTCを手放す
「私は全てのライトコインを手放しました。そして、今後保有することはないでしょう」
仮想通貨市場第5位のLitecoin創設者兼CEOがなぜライトコインを全て手放したのでしょうか。
ライトコインは2011年に始動し、二年後に時価総額10億ドル(約1133億円)に到達し、現在180億ドル(約2兆円)を超えました。
ライトコインはライトニングネットワークでの初取引が実行された通貨です。
そしてシカゴの2大取引所(CBOEとCMEグループ)は、ビットコイン先物取引開始から1週間しか経っていませんが、既にライトコインを新たな仮想通貨として採用することを考えています。
このようにライトコインの未来は有望ですが、創設者Charlie Lee氏は今朝(12月20日)、「私は全てのライトコインを手放しました」と述べました。
その理由は単純です。
彼は利害対立を避けるために全てを売ったのです。
彼は以下のように述べています。
「私がライトコインの価格、朗報、悲報についてツイートするたびに、自身の利益のためにやっていると責められます。私がライトコイン供給を制御していると疑う人すらいます。つまり、見方によっては私がライトコインを所持することが、利害の対立を起こすのです」
Lee氏はツイッターで38万人以上のフォロワーをもち、ソーシャルメディアは仮想通貨価格に大きな影響力を与えます。
他のどの商品よりもデジタル資産の価値は社会や大衆の意見に依存しているため、仮想通貨界の「Shilling(さくらのような悪質な客引き行為)」問題は深刻化しています。
そして大衆は気まぐれです。
株価の操作により利益を出す不法行為は仮想通貨界に浸透しています。
リー氏は、自身のソーシャルメディア投稿を使い価格操作を行っているという疑いをかけられている、と報告しました。
「これは私しか知らないことですが、私は重大発表をする前後にライトコインを売買しないようにしてきました」
と言います。
彼のツイートが価格に影響を与えると疑いが浮上していますが、実際は彼がコインを手放した後、ライトコインの価格は上がっています。
このように価格と彼のツイートは関係がありません。
リー氏は世間にライトコインを専任することは変わらないことを保証しました。
しかし、世間は厳しいです。
米最大仮想通貨取引所Coinbaseでビットコインキャッシュがデビューした瞬間、怪しいほどの高騰を見せました。
しかも偶然にも(?)、これはリー氏の発言の直後でした。
それに対して彼は、以下のようにコメントしました。
「上記のコメントはビットコインキャッシュのGDAX/Coinbase騒動前に書いたものです。一部の方は、私がBcashを個人利益のために生産してるとまで言います。私が何をしても疑いが晴れることがなさそうです」
Creator of Litecoin Gets Rid of All of His Litecoins
financemagnates.com Dec. 20, 2017 by Simon Golstein
参考記事はこちらから
CoinPost考察
Litecoin創設者兼CEOであるCharlie Lee氏は、このような大きな決断をしました。
ライトコインの価格はビットコインの問題点を補う存在としてもビットコインキャッシュと共に注目され大きな上昇へと繋がりましたが、これはチャーリー・リー氏を含めた開発陣の努力や広報活動の結果とも言えます。
周りから価格に関して疑惑の目を向けられたとしても、開発をしつつ独自の通貨の発展に寄与する上での資産の増加が見込める状況となっていた中での決断に世界が驚いたニュースとなります。
それだけライトコインの開発に熱意があると感じることができ、今後のライトコインの発展を見守りたいと感じる人も増えたのではないでしょうか。