はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

COMPなど高騰するDeFiトークンは「第2の仮想通貨バブル」か?有識者らも熱視線

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

DeFiトークンはバブルか?

直近の仮想通貨市場では、分散型金融(DeFi)プロトコルに対する投資家の熱い視線が集まっている。

その理由は、分散型金融CompoundのガバナンストークンCOMPや、BalancerのガバナンストークンBALが6月に複数の取引所に上場し、セカンダリマーケットで数倍まで急騰したことにある。

COMPやBALだけでなく、既存のDeFi系トークン銘柄もここ3ヶ月で高パフォーマンスを見せており、時価総額10位内のいわゆるメジャーアルトのリターン率をはるかに凌ぐ。

仮想通貨メディアCryptoslateが統計したDeFiトークンの上昇率によれば、過去30日で最もリターンの高かった銘柄がBancorのBNTトークンで+300%以上。一方、ビットコインはその間+1.4%弱に留まった。

関連:ビットコイン先物出来高は前月比-40.3%、対照的にイーサリアム基盤市場が急拡大するワケ

そのほか、Kyber Networkや、MakerDAO、Aaveのネイティブトークも50%以上の上昇率を記録していた。統計に含まれていないChainlinkやSNXトークンも同様に好調に推移している。

出典:Cryptoslate

仮想通貨取引所FTXで取引されている「DeFiトークン指数」は、6月19日に取引開始して以来、順調に推移中。同指数はCOMPやKNC、ZRX、BNTなど11銘柄のDeFiトークンを一定の比重で組成されている。

出典:FTX

有識者の見解わかれる

短期的な急騰は、2017年のアルトバブルと彷彿とさせる。

仮想通貨格付け企業Weiss Crypto Ratingsは、「DeFiは今一番旬なトピックだが、いずれ終焉を迎え、通常の市場トレンドに落ち着くだろう」と指摘した。

また、フィンテックVCのJulien Thevenardは、各DeFiトークンのPER(株価収益率)が算出されたデータを分析し、一部のトークンが過剰評価されている可能性が高いとコメントした。

PE(株価収益率)は通常、株価と企業の収益力を比較することによって株式の投資価値を判断する際に利用される尺度(野村証券参照)だが、Julien Thevenardはこのインジケータを参考に、COMPに見られるPER760倍やMakerのPER4360倍は、他のプロトコルと比べても過剰に膨らんでいると見ている。株市場では、S&P500などの業界標準だと平均13〜15倍のPERに留まる。

強気派の見解

バブルではなく初動だとする強気の有識者もいる。

DeFiエコシステムに詳しいVC投資家兼アナリストのAndrew Kangは1日、現在のDeFiバリュエーションについての分析を投稿。市場サイクルをもって「今はまだ、大きな成長のスタートラインを切ったところに過ぎない」としている。

強気予想の根拠には、DeFi(分散型金融)の認知度が一般的に広まっていない点や、中国人投資家がまだ注目していない点をあげている。投資や仮想通貨・ブロックチェーン知識が必要なDeFiを十分に理解した上で、実際に挑戦する投資家・トレーダーは少数派に留まる。

ビットコインの擁護派と知られるChamath Palihapitiya(Virgin Galacticの理事長)は先日、仮想通貨のジャーナリストとして知られるLaura Shinの質問に対し、「DeFiが何かすら知らない」と告白している。

いわゆる「中華マネー」が本格的に流入していないところも、バブルに到達していない理由の1つにあたるという。

Kangによると、主にシンガポールの仮想通貨ファンドや大口投資家がDeFiの火付け役となり、初期投資を行なった。しかし、より大衆的で資金力を有する中国の個人投資家はまだまだ参入しておらず、本格的な相場上昇はこれからだと予想している。

中華マネー/アジアマネーは、2017年〜2018年のアルトバブルにおける主要資金源であり、DeFiトークンのさらなる流動性向上に繋がる可能性もある。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/20 水曜日
10:20
テゾスエコシステム at WebX 2025:RWA最新動向から日本限定グッズ、体験型コンテンツまで一挙公開
WebX 2025でテゾス共同創設者Arthur Breitman氏が登壇。そのエコシステムについて、ハードフォーク不要でアップグレードできるブロックチェーン技術と100万TPS対応のレイヤー2、世界初ウラントークン化など最新動向を解説。日本限定グッズ抽選やフォトブース体験も。
10:15
ロビンフッド、NFLと大学のアメフトの予測市場を提供へ
仮想通貨などの取引サービスを提供するロビンフッドは、米国のプロと大学のフットボールの試合結果に賭けることができる予測市場のローンチを発表。ロビンフッドのアプリから直接使用できる。
08:12
ワイオミング州、米国初の州発行ステーブルコイン「FRNT」をローンチ
ワイオミング州が米国初の州政府発行ステーブルコイン「フロンティア・ステーブル・トークン(FRNT)」を正式リリース。7つのブロックチェーンに対応。
07:00
カインドリーMD、5744BTCを購入 ナカモト合併後初の大型投資
医療企業カインドリーMDが5744BTCの仮想通貨ビットコインを約679億円で購入。ナカモト・ホールディングスとの合併完了後初の大型投資で総保有量は5765BTCに拡大。
06:35
米SEC・FRBトップ、仮想通貨規制方針転換を宣言
米SECアトキンス委員長とFRBボウマン副議長がワイオミング・ブロックチェーン・シンポジウムで仮想通貨規制の抜本的方針転換を発表。イノベーション重視の新時代開幕。
05:55
テザー、トランプ政権仮想通貨評議会の元高官を戦略顧問に起用
世界最大のステーブルコイン発行会社テザーが、トランプ政権でホワイトハウス仮想通貨評議会を率いたボー・ハインズ氏を米国戦略担当の戦略顧問に任命。
05:45
シャープリンク、イーサリアム保有量74万ETHに拡大
米上場のシャープリンク・ゲーミングが8月17日時点でイーサリアム保有量を74万760ETHまで拡大。前週は新たに14万3593ETHを購入した。
05:30
仮想通貨取引所Bullish、IPO調達資金11.5億ドルをステーブルコインで受領
仮想通貨取引所ブリッシュがIPO調達資金11.5億ドルを全てステーブルコインで受け取り、米国IPO史上初の事例を達成。ソラナネットワークを活用しコインベースが保管。
08/19 火曜日
18:37
OKBとは?|OKXの取引所トークンの将来性・買い方・リスクを徹底解説
2025年8月、OKXがOKBを大規模バーンし発行量を2,100万枚に固定。価格は2.5倍に急騰した。OKBの特徴・買い方・将来性を詳しく解説します。
16:43
仮想通貨取引所OKJ、「オフィシャル トランプ」の取り扱いを8月28日から開始
オーケーコイン・ジャパン(OKJ)が8月28日からトランプ大統領関連のミーム系暗号資産「オフィシャル トランプ(TRUMP)」の取扱いを開始。Solanaネットワーク対応で取引所・販売所・積立サービスを提供。
14:05
仮想通貨モネロへ攻撃を仕掛けたQubic 、次のターゲットは?
AIブロックチェーンプロジェクトQubicがモネロ(XMR)への51%攻撃に成功したと発表した。次なる動きとして、コミュニティ投票でドージコインを次のターゲットに選定した。注目を集めたQubicの動機を背景について詳しく解説する。
13:50
著名投資家パリハピティヤ、370億円の新SPAC設立でDeFiやAI投資へ
「SPAC王」と呼ばれたチャマス・パリハピティヤ氏が、分散型金融(DeFi)やAI分野に特化した新たなSPACを設立。370億円調達を目指す。
13:00
「宇宙から届ける分散型インターネット」Spacecoin創業者が語る、衛星通信で実現するWeb3|WebXスポンサーインタビュー
大規模カンファレンス「WebX 2025」のタイトルスポンサーとしてブース出展を決めた、Spacecoin創業者Tae Oh氏独占インタビュー。衛星通信で実現する分散型インターネットとWebX 2025出展について話を伺った。
11:45
2025年末のビットコイン価格予想18万ドル維持、ヴァンエック最新市場レポート
ヴァンエックが最新市場分析で2025年末ビットコイン価格予想18万ドルを維持している。先物需要の回復や、ビットコイントレジャリー企業の動向についても言及した。
11:25
仏上場キャピタルB、アダム・バックから約3.8億円調達でビットコイン戦略加速
欧州初のビットコイントレジャリー企業キャピタルBが、暗号学者アダム・バック氏から220万ユーロの資金調達を実施。追加17BTC取得でビットコイン保有量拡大へ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧