はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン価格高騰の裏側を探る|仮想通貨相場の最注目日程一覧も掲載

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン価格高騰の裏側
仮想通貨ビットコインは18日、前日まで続いていた上昇ムードを継続して、急進。 日本円建で80万円、USD建で7000ドルの節目を突破した。上昇ムードの裏側には、複数のプラス材料とチャートの動きがあり、今回は海外有識者の発言を交え解説している。

仮想通貨ビットコインは18日、前日まで続いていた上昇ムードを継続するようにして、さらに急進しました。

昨日時点で、月初来最高値を更新。約1月ぶりとなる76万円までの回復を見せましたが、日本時間午前2時付近に、84万円まで価格を急騰させています。

日本円でも80万円台に回帰したほか、USD建でも7,000ドル台の節目に突入しました。

CNBCのFutures Nowの公式ツイッター上では、BTCがまだ6,800ドルに達していない時点で、「7,000ドル」を突破できるか否かについて投票を行なっており、予想以上に早くビットコイン価格が高騰したことで投票の締め切りこそ終わっていないものの、およそ70%が「信じない」と皮肉めいた格好であることがわかります。

出典:CNBC Futures Now

このように、多くの人の予想に反する形で、価格を急進させたビットコイン相場。

背景には、ここ数日で立て続けに好材料に恵まれた仮想通貨市場(ファンダメンタルズ面)と、チャートの状況(テクニカル面)があると言えるでしょう。

目次
  1. 材料に恵まれた仮想通貨市場(ファンダメンタル)
  2. 今後注目すべき日程一覧(予定)
  3. チャートから現在の相場を考察(テクニカル)

好材料に恵まれた仮想通貨市場

仮想通貨市場高騰の背景には、複数の材料に恵まれた背景があります。

昨日出した記事と重複部分があるので、下記にリストで材料をまとめます。(詳細は各材料のリンクから参照可能です)

このように、さまざまな好材料に恵まれたことで、続落傾向にあった仮想通貨市場の状況を緩和、上昇の後押しをしたと言えます。

このような中で、新たなファンダ材料は、「USDペッグ仮想通貨」と「マスターカード」の動きが挙げられます。

USDペッグ仮想通貨

7月17日、Strongholdと呼ばれる仮想通貨スタートアップが、法定通貨USDとペッグ通貨となる仮想通貨”Stronghold USD”を仮想通貨Stellar(ステラ)のブロックチェーン上で発行、またコンピュータ関連大手のIBMがこのプロジェクトを支援するすると発表しました。

ペッグ通貨としては、ドルの準備金を取り巻く懸念から、論争を巻き起こしている「テザー(USDT)」問題が記憶に新しいですが、疑惑の目を向けられながらも主要取引所で、人気の取引ペアとして一定の地位を確立しています。

それだけ価格の安定性が保たれているペッグ通貨における高需要はまぎれも無い事実ですが、大手企業のIBMも支援する形で発表された今回の「Stronghold USD」の発表は、市場から歓迎されいると言えるでしょう。

マスターカード仮想通貨決済の特許取得

世界最大手のクレジットカード会社「マスタカード」社は、今週火曜日に仮想通貨決済の速度を向上させる方法に関する米国の特許を取得しました。

CNBCのビジネスニュースアナリストBob Pisini氏は、このマスターカードが仮想通貨の決済とセキュリティ性を高めるために、独自のクレジットシステムとアルゴリズムを利用と検討することが、BTCやアルトコインの取引高を牽引したかもしれないとコメントしています。

海外ニュース番組でも

BTC擁護者と知られているTom Lee氏も、FastMoney番組内で、マスターカードの動きが仮想通貨での決済手段を公認することを大きく意味し、規模と市場の拡大に対する朗報と見ているようです。

同氏は「一般投資家はBTCを好景気の相場で買う傾向が見られ、つまり、6,000ドルよりも20,000ドルになった時にさらなる需要を見込めるはずだ」と強気姿勢を見せました。

なお、今回のBTC価格ブームを示す二つのチャートの状況も言及していたため、合わせて紹介いたします。

1. 高騰直前のBTC価格は、200日移動平均チャートに対して30%以下の位置で推移しており、移動平均線と価格との間に大きなギャップがあった。これが実はポジティブなサインだった。

2. 過去の歴史におけるBTCチャートを見ると、2011年の11月そして2014年の12月にも同様のギャップが見られ、その後6ヵ月はいずれもアップトレンドだった。よって、移動平均線の30%以下で価格が推移している場合、ダウントレンドの終結を意味する。

今後注目すべき日程一覧

以下は、今後より注目される米国の予定「Cboe先物の最終取引日」と、G20の日程を時系列順で記載します。

仮想通貨市場の注目日程
イベント名 注目度 日程
米国会公聴会 ★★★ 7月18日
G20(ブエノスアイレス) ★★★★ 7月21日〜22日
CME先物限月 ★★★ 7月27日
ETF可否判断 ★★★★★ 8月10日前後の可能性が指摘

今後も、日本最大手の取引所「SBIバーチャル・カレンシーズ」の本稼働や「コインチェック」のサービス全面再開など、国内外で注目材料が目白押しの仮想通貨市場。このまま下げ相場の転換点を迎え、上昇ムードを継続できるかどうかを試される、重要な1ヶ月になりそうです。

チャートから現在の相場を考察

日本時間18日午前2時30分過ぎからビットコイン価格(BTC/JPY,bitFlyer)の上昇が始まり、1時間かからず85万円台まで急上昇。

出典:CryptoWatch

1日足でみると、長期移動平均線を突き上げる形で価格が上昇していることが分かります。昨日のミニゴールデンクロス達成から短期中期の移動平均線ともに上向いており、良い形を形成していると言えるでしょう。

出典:CryptoWatch

午前3時過ぎの動きのロングとショートの比率を見てもロングショートともに枚数を減らしており、先物の大きいショートの手仕舞い買い主導といった説もありますが、現物の買いを伴った動きも見られております。

出典:CryptoWatch

直近の目安としては5月24日の上ひげから形成される85万6000円付近のレジスタンスラインを超えられるかどうかといったところでしょうか。事実、18日早朝の上昇の際はこのレジスタンスラインで跳ね返されています。

注意点

出典:CryptoWatch

ただ、上昇トレンドに入ったと楽観してはいけません。中長期チャート上(日足)で、二点注意点があります。

1点目は、今年の下降トレンドの戻り高値は大体長期移動平均線を超えたところで再び下落に転じていた事、そして2点目は7月18日午前10時半現在、価格はボリンジャーバンドのバンド帯の上限を超えて推移しているという事。

価格の95%はボリンジャーバンドのバンド帯に収まる傾向があるので、上昇トレンドが継続するとしても、直近の調整がある可能性は非常に高いと思われます。

RSIも加熱とは言い難いものの買われ過ぎの基準の一つである68%に迫っております。

CoinPostの関連記事

ビットコイン価格高騰を促した2つの要因と仮想通貨市場のトレンド変化
仮想通貨市場では、ビットコイン価格が反騰して75万円を超え、前日比で6%の高騰となった他、主要アルトコインにも活気が戻り、全面高の状況に。今回は、チャート面の動きと高騰を促した2つの要因について考察・解説している。
SBIVC本稼働に向け、仮想通貨市場の将来性を語る|SBI経営近況報告会
SBIバーチャルカレンシーズ(SBIVC)が大きな期待を集める中、北尾社長が為替市場の年間取引高18京円と比べ、仮想通貨市場は69兆円に過ぎないと成長性を示唆。Sコイン構想やデジタルアセットを活用した新しい資金調達法「TAO」についても説明した。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/19 水曜日
18:44
ストラテジーのセイラー会長、ウォール街参入による「ビットコイン弱体化」論を否定 
ストラテジーのセイラー会長がフォックス・ビジネスで、機関投資家の参入によりビットコインのボラティリティが大幅に低下していると発言した。2020年の約80%から現在50%まで縮小し、今後はS&P500の1.5倍程度に収束すると予測している。
18:25
アーク・インベスト、コインベースとサークル株を買い増し
ARK投資のキャシー・ウッド氏、コインベースとサークル株を計720万ドル購入。ステーブルコイン市場の成長を見据え、仮想通貨関連株への投資を拡大。
13:55
ブラジル、仮想通貨のクロスボーダー決済に課税検討 規制強化で抜け穴封じ=報道
ブラジル政府が仮想通貨を利用したクロスボーダー決済への課税を検討している。中央銀行は2026年2月から新規制を施行し、ステーブルコインを含む国際送金を外為取引として扱う方針だが、税収漏れ対策として金融取引税(IOF)の対象とする案が浮上している。
13:35
サークルが「xリザーブ」発表、USDC担保型ステーブルコインを展開可能に
サークルがブロックチェーン間でUSDC担保型ステーブルコインを展開可能にする相互運用インフラ「xリザーブ」を発表した。
13:15
米SEC、2026年度検査で仮想通貨監視を重点項目から削除 規制緩和加速
米SECが2026年度の検査優先事項から仮想通貨監視を除外。トランプ政権下で規制姿勢が執行重視から対話重視に転換。コインベースやリップルとの訴訟解決など、業界への軟化姿勢が鮮明に。
11:35
イーサリアム財団、レイヤー2を単一チェーンのように操作できる「相互運用レイヤー」構想
仮想通貨イーサリアムの財団が複数のL2を単一チェーンのように操作できる相互運用レイヤー(EIL)の構想を解説。現在開発中のEILへの参加を呼びかけている。
10:50
コインベース上のモナドICO、開始23分で65億円弱調達も販売ペース鈍化
コインベースで開始されたモナド(Monad)のトークンセールは、開始23分で64.5億円を調達したが、その後失速。高いFDV評価額やVC比率の高さが投資家の慎重姿勢を招いたとみられる。
10:33
全米初のビットコイン担保地方債、米ニューハンプシャー州が承認
ニューハンプシャー州が全米初のビットコイン担保地方債を承認した。1億ドル規模の債券でデジタル資産が140兆ドル規模の世界債券市場に参入する道を開く可能性が出た。
10:00
ハイパーリキッド・ストラテジーズ、ナスダック上場に向けた合併が延期に
ソネット・バイオセラピューティクスらの合併によるハイパーリキッド財務企業の上場が延期された。株主投票の賛成票が必要数に達していない形だ。
09:45
ビットコインとイーサリアムの現物ETF、資金流出が継続
仮想通貨ビットコインとイーサリアムの現物ETFは、資金が純流出する日が継続している。この点について、ソラナやXRPなどのETFに資金が循環している可能性が指摘された。
08:50
テザー、ビットコイン担保融資企業レドンに戦略投資
テザーがビットコイン担保融資のリード企業Lednに戦略的投資を実施した。Lednは設立以来28億ドル超の融資を実行し、2025年だけで10億ドル超と見込まれている。
08:00
GMOトラスト、Japan Smart Chainと提携し日本法準拠ステーブルコイン発行を検討
GMOトラストがJapan Smart Chainと提携 AltXリサーチは18日、日本向けレイヤー1ブロックチェーン「Japan Smart Chain(JSC)」において、…
07:15
資産運用大手6社、日本での仮想通貨投資信託の提供を検討
資産運用大手6社が、日本での仮想通貨投資信託の開発を検討していることがわかった。米国でビットコインの現物ETFが認可されたこともあり、日本でも仮想通貨投資信託の誕生に期待する声は多い。
07:05
クラーケンがシタデルから2億ドル調達し企業価値200億ドルに、IPO前に資金基盤強化か=報道
クラーケンがシタデル・セキュリティーズから2億ドルの戦略的投資を確保し企業価値200億ドルと評価された。9月の6億ドル調達に続きIPO前に資金基盤を強化している。
06:35
米通貨監督庁、銀行に「ガス代支払い用」の暗号資産保有を承認
米財務省通貨監督庁が国法銀行によるブロックチェーンネットワーク手数料支払いのための仮想通貨保有を正式承認した。トランプ政権下で仮想通貨に対する規制姿勢が転換している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧