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ビットコイン急下落|ウィンクルボス兄弟ETF不許可から見る、仮想通貨市場の状況変化

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

SECがウィンクルボス兄弟のETFを再び不許可
ウィンクルボス兄弟の申請していたビットコインETF申請が米国証券取引委員会(SEC)不許可となり、仮想通貨市場のBTC価格が暴落。本命視されるCboeのETFへの影響など、市場の重要点に変化はあるのか?
ETFとは
Exchange Traded Fund (上場投資信託)の略でインデックスファンドの一種。 日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)等に連動する運用成果を目指し、東証などの金融商品取引所に上場している投資信託のこと。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

ウィンクルボス兄弟の申請したビットコインETFが、再び不許可となりましたが、現在の仮想通貨市場の重要点(ETF)は変わってしまったのか?公式意見書と現在の状況を追っていこうと思います。

SECの公式意見書

米国証券取引委員会(SEC)は、日本時間27日、92ページにも及ぶ「公式意見書 」にて、Gemini創始者ウィンクルボス兄弟の「ビットコインの特徴とビットコイン市場の仕組みにより、価格操作はされ難く、実行コストが途轍もなく高い」とした主張を受け入れなかった格好です。

出典:sec.gov

同意見書にて、SECは今まで起きた取引所ハッキング盗難事件と、「ビットコイン価格は操作可能であり、しかもすでに価格操作が行われていた」との学術研究報告を根拠として、ビットコイン市場の不穏性、またこの対策を問題視しています。

ETF承認が難しい理由としては、上場先となる「Bats BZX」取引所が、価格操作などを防ぐ上で、本件のETFはSECの要求水準に達していないと判断された模様です。

出典:sec.gov

この意見書が発表された直後、BTCは強気を続けてきた米ドル建で8千ドル台を切り、日本円建では再び90万円を割り込むなど大幅下落しています。

出典:CoinMarketCap

異議を唱えるSEC委員も

一方で、SEC内では、仮想通貨市場における立場で「意見の対立」も見られており、今回の却下は満場一致ではなかったことが伺えます。

可否を決めるにあたり重要な立場にある5人のコミッショナーの内の1人であるHester Peirce(@HesterPeirce)委員は、「委員会による法的解釈と施行は、この新興技術を既存市場に歓迎しないというサインを強く見せている」と却下に懸念感を示し、SECがビットコインの方向性を評価する立場になるべきではないとした。

出典:sec.gov

また、ウィンクルボス兄弟も、「今回の結果の残念だったが、これからもSECと連携し、ビットコインETFを推進することに努めていく」と、声明を出しています。

Cboeの重要性は変わらず

ネガティブ材料は時に過剰反応しがちですが、先日Coinpostが掲載したDirexion社のETF判定延期に加え、今回の却下も、世界中から最も注目を集めるCboeによるETF申請の却下に繋がることを直接意味するわけではありません。

CboeのETFでは、機関投資家向けへの商品ということもあり、投資家保護や必要となる保険などを、複数の企業(Solidx Management LLC、Foreside Fund Services, LLC、The Bank of New York Mellon、Delaware Trust Company)が、各分野の専門企業として参画し、ビットコインETFへ向けて動き出していることが重要点と言えます。

このような状況からも、すでに申請中とされる複数のビットコインETFの中でも、本命視される「Cboe版のETF」は、依然として要となり得ると言えるでしょう。

今回のニュースの影響で、一時急落を見せている仮想通貨市場ですが、Cboeの可否判断が出るまで、悲観一辺倒の状況には陥らないのではないかと考えられます。

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JStone / Shutterstock.com

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