はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

セントルイス連邦準備銀行:ビットコインを肯定的に評価する論文を発表

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

セントルイス連邦準備銀行発表の論文がビットコインのプライバシーを守る側面を評価
セントルイス連邦準備銀行で博士研究員を務める経済学者のCharles Kahn氏がビットコインを肯定的に評価する論文を発表。一般的に仮想通貨に対して懐疑的な姿勢を保っている連銀だが、セントルイス支部は肯定的に捉えている傾向が再び見られた。
ストアーバリューカードとは
Suicaなどの電子マネーやギフトカードを総じて呼ぶプリペイドカードの一種。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

セントルイス連邦準備銀行がビットコインのプライバシーを保つ通貨として評価するレポートを発表しました。

「決済システムとプライバシー」題されたレポートは経済学者、イリノイ大学の経済学部名誉教授でセントルイス連銀で博士研究員を務めるCharles Kahn氏が執筆した。

Kahn氏はビットコインが違法な取引での利用だけではなく、合法的に取引のプライバシーを守る機能を有しているとして「ハッカー等の第三者や通貨保有者の通貨の違法使用、不注意を防止する」点を評価しました。

今まで現金で行われていた決済は、目まぐるしい速さで電子決済に取り替えられていますが、これは現金などの法定通貨が無くなるという事を示唆する訳ではなく、

プライバシー問題を解決するべく、法定通貨以外の決済手段への需要を高めるだろう。

と述べました。

取引、送金や決済のプライバシーを保護するニーズに応えるものとしてKahn氏は法定通貨、Paypal、ストアーバリューカード、ビットコインを挙げ、ビットコインの第三者にユーザーの情報を開示する必要がない点を高く評価しました。

ビットコインの利点として挙げられるのが、プライバシーを保ちながらブロックチェーン上で取引が可能な点です。

アメリカ連銀と仮想通貨に対する様々な見方

アメリカには連邦準備銀行が全米の12カ所に拠点を据え、各拠点の連銀はアメリカ50州を12の地区に分割してその地区の中央銀行として、それぞれ別法人として運営されています。

また各拠点には総裁と呼ばれるトップがおり、連邦準備制度理事会を組んでアメリカの金融に関する重要な判断を下します。

その為、各地区の総裁毎で政治的見解や仮想通貨に対する見方が違ってきます。

セントルイス連銀の総裁であるJames Bullard氏は以前、5月に行われた大型仮想通貨カンファレンス「Consensus」で仮想通貨の可能性について登壇、法定通貨と仮想通貨の共存は可能であると肯定的な姿勢を示していました。

6月には同銀行が提供する経済統計データ指標「FRED(Federal Reserve Economic Data)」に以下の仮想通貨4種類が追加され、注目を浴びました。

しかし肯定的な見方を示しているセントルイス連銀のような支部は少数派で、大半は仮想通貨に対して厳しい判断を下しています。代表的な例がサンフランシスコ連邦準備銀行で、同銀行の総裁であるJohn Williams氏は、4月に行なった演説で「仮想通貨は通貨としての基本的な評価基準を満たしていない」と語りました。

またアトランタ連銀の総裁Raphael Bostic氏は通貨ではなく投機的な側面が取り上げられる点を指摘し、「仮想通貨は投資に値しない」 と発言しました。

その他にもミネアポリス、シカゴ、ニューヨークなどの連邦準備銀行も、総じて懐疑的、良くて中立的な姿勢を示しているのが現状です。

CoinPostの関連記事

セントルイス連邦準備銀行:米国経済統計データにBTC・BCH・LTC・ETHの価格指標を追加
米セントルイス連邦準備銀行が、以前より公開する経済統計データ(FRED)に、4つの仮想通貨(BTC、BCH、LTC、ETH)の価格トラッカーを追加した。FREDは約50万種類の経済データを管理しているとされ、金融業界関係者の間で重宝されている。
サンフランシスコ連邦準備銀行総裁「仮想通貨は通貨ではない」「技術としては有望」
サンフランシスコ連邦準備銀行総裁のJohn Williams氏は「仮想通貨は通貨としての基本的な評価基準を満たしていない」とする一方で、仮想通貨を有望な技術としては認めている旨の発言をしました。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/06 土曜日
13:46
仮想通貨市場構造を定める「クラリティ法案」を遅滞させる3つの争点とは? 専門家見解
仮想通貨に詳しい弁護士が、ビットコインなどについて米国の規制を明確化する「クラリティ法案」の年内進捗は期待薄だと見解。3つの争点が議論のハードルだと指摘する、
11:15
メタマスク、予測市場取引機能を導入 ポリマーケットと連携しウォレット内で完結
メタマスクが12月4日、トラストウォレットが12月2日に予測市場機能を相次いで発表した。ユーザーは自己管理型ウォレット内で実世界のイベント結果を予測し仮想通貨で取引できるようになる。
10:45
SBI VCトレードとサッポロビール、黒ラベルTHE BARリニューアル記念でNFT配布キャンペーン開始
仮想通貨取引所SBI VCトレードとサッポロビールがWeb3技術を活用した実証実験を12月5日に開始した。黒ラベルTHE BARのリニューアルを記念し、応募者全員にNFTを配布。保有者は店舗で特別なビール体験が受けられる。
10:10
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」、5週連続で資金流出 4200億円規模に
ブラックロックの仮想通貨ビットコイン現物ETF「IBIT」から5週連続で約4200億円が流出した。上場以来最長の流出超過を記録。同社の事業開発ディレクターは「正常な動き」と述べた。
09:30
米SEC、仮想通貨プライバシー円卓会議を来週開催 ジーキャッシュ創設者も参加
米証券取引委員会が金融監視とプライバシーをテーマにした円卓会議を12月15日に開催予定。ジーキャッシュ創設者ゾーコ・ウィルコックス氏を含む専門家がパネリストとして参加し、仮想通貨の匿名技術と監視措置について議論を行う。
08:35
トム・リーのビットマイン、今週約9.8万ETHを追加購入 総保有額1.8兆円相当
ビットマインは今週もETHの押し目買いを実施し9万7650イーサリアムを追加購入した。アーカムのデータによると、同社の総保有額は1.8兆円に達しETH総供給量の3.16%を占めている。
08:00
KLab、ビットコインと金を組み合わせた財務戦略を発表
KLabは、仮想通貨ビットコインと金を財務資産に組み込むデュアル・ゴールド・トレジャリー戦略を実施すると発表。同日発表した資金調達で得る約51億円のうち36億円を充当する。
07:35
ウィズダムツリー、欧州初の完全ステーキング型イーサリアムETPを上場
ウィズダムツリーが4日、Lidoプロトコル経由でミントされたstETHのみを保有する欧州初の完全ステーキング型イーサリアムETPを上場した。運用資産約5000万ドルでドイツ、スイス、フランス、オランダの取引所で取引が開始された。
06:30
ビットコイン保有企業の指数除外方針に反対、ストライブ社がMSCIに書簡
米ナスダック上場企業ストライブがMSCIに対し、ビットコイン保有企業を株式指数から除外する提案に反対する書簡を送付した。同社は7500BTC以上を保有する企業として、50%基準は不公平で実行不可能だと主張。
05:55
仮想通貨評価損不計上でフィスコとクシムに課徴金勧告 金融庁監視委が虚偽報告を指摘
証券取引等監視委員会が5日、フィスコとクシムに対し、仮想通貨の評価損を適切に計上せず有価証券報告書に虚偽記載を行ったとして、それぞれ1500万円と1200万円の課徴金納付を勧告した。
12/05 金曜日
19:26
テザー投資家が英政党に史上最高額寄付 改革党に18億円相当
ステーブルコイン発行会社テザーの投資家クリストファー・ハーボーン氏が英国改革党に900万ポンド(約18億円)を寄付し、存命個人からの政党寄付として史上最高額を記録。米国でもトランプ大統領が選挙期間中に仮想通貨業界から2600万ドル超を集めるなど、仮想通貨資金が英米両国の政治に影響力を持ち始めている。
18:40
Cloudflare障害でコインベースなど取引所が一時アクセス不能 11月に続き再発
12月5日夕方、Cloudflareの障害により、コインベースやクラーケンなど複数の仮想通貨取引所とDeFiプロトコルのユーザーインターフェースが一時的にアクセス不能に。11月18日に続く障害で、インフラ依存のリスクが再び浮き彫りとなった。
17:24
米上場AlphaTON Capital、約630億円調達へ TONトークン取得とAI投資
ナスダック上場のデジタル資産運用企業AlphaTON Capitalが、米SECに4億2069万ドル(約630億円)の資金調達枠を申請。TONトークンの追加取得とテレグラムのCocoon AIネットワークへの投資を計画。TONエコシステムへの機関投資加速が見込まれる。
14:30
チェーンリンク現物ETF、初日に64億円の流入で好調 ソラナETFからは最大流出
仮想通貨チェーンリンク現物ETFの取引初日に64億円が流入し好調な滑り出しとなった。一方ソラナ現物ETFからは過去最大の資金流出があった。
14:00
国際通貨基金(IMF)、ステーブルコインの規制断片化に警鐘 
国際通貨基金が今週、ステーブルコイン市場の評価報告書を公開し、各国の規制枠組みの断片化が金融安定性を脅かし監視を弱体化させ、国境を越えた決済の発展を遅らせていると警告した。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧