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『仮想通貨ビットコインキャッシュのアップデートは円滑に進んだ』ロジャー・バー氏インタビュー

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ロジャーバー氏が話題のBCHハードフォーク関連の話題について言及
「ビットコイン・ジーザス」こと、仮想通貨に関するメディアやマイニング事業を展開するBitcoin.comのCEOであるロジャーバー氏は18日に都内で開催された日経CNBC主催の「Future of Money~マネーの未来を探る~」に出席し、CoinPost編集部とのインタビューに応じた。先週決行したハードフォークを取り巻く状況について話を伺った。

「ビットコイン・ジーザス」ことロジャー・バー氏

「ビットコイン・ジーザス」こと、仮想通貨に関するメディアやマイニング事業を展開するBitcoin.comのCEOであるロジャーバー氏は、18日に都内で開催された日経CNBC主催の「Future of Money~マネーの未来を探る~」に出席し、CoinPost編集部とのインタビューに応じてくれた。

ビットメインの状況

ロジャーバー氏は、まず世界最大規模の仮想通貨マイニング企業の共同設立者である、ジハン・ウー氏について言及した。

ビットメインは、仮想通貨のエコシステムで最も成功している企業だ。 またジハン氏は、ビットコインのホワイトペーパーを中国語に翻訳した最初の人物である。

中国がビットコインに早期から着目したのも、彼のおかげだと言える。

また、私はビットコインのホワイトペーパーを日本語に翻訳するのをサポートした。中国と日本にビットコインの普及を願って活動したんだ。

ジハン・ウー氏の当イベントでの詳しい発言内容はこちらから。

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世界最大級の仮想通貨マイニング企業Bitmain社のジハン・ウー氏が日経CNBC主催のイベントに登壇し、BCHのハードフォーク関連と、人事異動やIPO申請などについて言及した。

また、対立陣営のクレイグ・ライト氏から、ロジャーバー氏に対して痛烈なコメントがツイッターで発せられていたことに対して、以下のように言及した。

クレイグ・ライトには、Bitcoin.comが引き続き、ビットコイン・キャッシュ(ABC版)をサポートするという発表をしてから、Twitterでブロックされたんだ。

言うなれば、現実から目を背け、耳を塞いでいるようなものだ。

Bitcoin.comは11月2日、ハードフォークを約2週間後に控えた中、正式にBitcoin ABCをサポートする意向を発表しており、今回のバー氏の発言によると、クレイグ・ライト氏はこの発表の後にロジャーバー氏をブロックしたらしい。

ライト氏はその後、批判の対象をロジャーバー氏だけではなく、Bitcoin ABC側の開発者やジハン・ウー氏等、ABC側を支持する有識者などにも矛先を向けた。

またジハン・ウー氏がライト氏から批判を受けていたことから、界隈の著名人であるジョン・マカフィー氏もウー氏への支援をツイートするとマカフィー氏を「詐欺師」だと痛烈に批判した。

このように過激化しているいわゆる「ハッシュ戦争」はまだ続いているが、現在ハッシュレートは依然Bitcoin ABCのチェーン優勢の状況が続き、クレイグ氏率いるSV派は厳しい立ち位置に置かれている。

coin.danceによると前述のロジャーバー氏がCEOを務めるBitcoin.comは過去1週間(19日現在)で、Bitcoin ABCネットワークの約26.5%を採掘しており、BitcoinCash(ABC)にハッシュを集めている状況が明らかになっている。

出典:Coin Dance

Bitcoin ABCのアップデート内容について

また16日に決行されたハードフォークの結果、実装されたアップデート内容に関してバー氏は、「スムーズにいったと思うし、ネットワークでもっと色んな事ができるようになった」と肯定的に捉えた。

具体的なBitcoin ABCのアップデート内容はこの通りだ。

Bitcoin ABC

CTORの導入

opコード「OP_CHECKDATASIG」と「OP_CHECKDATASIGVERIFY」の施行

最低限トランザクションサイズの施行

「push only」ルールの施行

「Clean stack」ルールの施行

ビットコインキャッシュの可能性

またバー氏は、今回のアップデートで加わったopコードの「OP_CHECKDATASIGVERIFY」が今後のビットコインキャッシュに重要であると説明。

さらにBitcoin.comの開発者であるGabriel Cardona氏も、今回のアップデートについて触れた。

「DATASIGVERIFY」で外部のデータソースからデータを引っ張ることが可能となる。 予測市場、オンラインギャンブル、トークン発行などを全てP2Pで行える

ですから、これからトークンにおけるカンブリア爆発が起きると思う。

これからのパラダイムシフト(固定概念の変化)はビットコインキャッシュ上で作成されるトークンだ。

カンブリア爆発とは

古生代カンブリア紀に起きたとされる、突如として今日見られる”動物の原型(門)”が出揃った現象。

Cardona氏は新たなopコードで、ビットコインキャッシュにおいて今後さらにトークン作成が可能になったことを”カンブリア爆発”に擬え、今後のトークン作成の為の環境作りが整ってきているとした。

予測市場

またロジャーバー氏は、もう一つの注目分野としてP2Pの中央集権的団体を介さず行う予測市場(いわゆるギャンブル)などの可能性にも着目しているという。

私が最も注目している分野の中の一つが、分散型予想市場(Decentralized Prediction Markets)である。

明日の目標に向けて、どのようなアクションを今取るべきかなどを模索するツールが台頭してきている。今までそのようなものは実現可能ではなかったが、デジタル通貨やブロックチェーンの発明によって、それらが可能になってきているのだ。

また実際に、今回のアップデートでそのようなオンライン・ギャンブルも可能になった一つの利点だという。

P2Pでベット(賭け)ができる(ようになった)。

今度Connor Mcgregorが試合に出たら彼の試合で賭けることができるんだ。

バー氏は再び最後、自身の持つビットコインキャッシュへの強い思いを語った。

ビットコインキャッシュは世界中に経済的な自由をもたらす為に最適なツールだ。 だからビットコインキャッシュを世界の為の通貨に情熱を持っている人がいる。

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