- カナダの上場企業がCoinGeekを買収
- カナダ証券取引所に上場するマイニング企業のSquire MiningはCoinGeekの買収に応じた。買収には6030万カナダドル(約51.5億円)の資金が投じられ、同社が保有するマイニング機器や人員もSquire社に引き継がれる予定だ。
- Squire社の狙いは
- 同社のCEOは、今回の買収を経てSquire社は大きなブランドを手にし、世界で最も大きなマイニング関連の上場会社になると述べている。また、同社の成長戦略であるASICチップの開発などにおいても両社の知見を統合していく意向だとしている。
カナダの上場企業がCoinGeekを買収
カナダ証券取引所(Canadian Stock Exchange)に上場するマイニング企業のSquire Miningは、CoinGeekが保有する仮想通貨マイニング用の資産やその関連会社を含めて買収することで合意した。
先月30日、CoinGeekのHPによって伝えられた。
Squire forms world’s largest publicly-owned crypto mining operation with CoinGeek acquisition https://t.co/m7Spig3zeB
— CoinGeek (@RealCoinGeek) November 30, 2018
CoinGeekの買収には6030万カナダドル(約51.5億円)の資金が投じられ、Squire側はその一部の資金として自社株を充てた。
また、この発表を受けてSquire Miningの株式は前日比28.33%の価格上昇を遂げている。
この買収によって、SquireがCoinGeekの資産を取得する。CoinGeekが保有する62440のASICマイニングリグもその一つであり、このリグは960000TH/sのハッシュパワー、90MWの電力消費量にも上ると推定されている。
これらのマイニングリグの多くはアメリカのホストユーザーによって稼働されており、35940のリグがその対象となっている。また、同様にしてカナダ、カザフスタンのホストユーザーがそれぞれ6000、20500のリグを稼働している。これらの稼働コストは、平均してキロワット時あたり0.073ドルであると推定されている。
買収の合意に当たって、CoinGeekの従業員やCoinGeek.comのウェブサイト、ドメインはすべてSquireに引き継がれる予定だ。また、CoinGeekの名を冠したマーケティング、広告資産なども全てSquireが所有することになる。
さらに、CoinGeekが保有するASICチップ、リグのグローバルな販売店契約ネットワークも同社に帰属する。今年初旬には、Squire社の新しいASICチップ製品やマイニングリグを広告・販売する専有権をCoinGeekに付与していることから、両社の関係性は以前から良好なものであった。
SquireのCEOを務めるTaras Kulyk氏は以下のように述べている。
CoinGeek.comとCoinGeekの買収により、Squireは大きく認知されたブランドを手に収め、世界で最も大きな上場マイニング企業としての地位を確固たるものにするだろう。また、チップ設計および製造事業においてSquireとCoinGeekを垂直統合することにより、大幅に株主価値が上昇することを期待している。